笑うかどには福きたる

日常生活で見たこと、聞いたこと、感じたことを牧歌的にのんびりと書いています。

「竜とそばかすの姫」 ~その後「彼ら」はどうなったのだろう。。。

2021年08月01日 14時40分00秒 | 映画
ヒロインの相手役、竜の声を演じるのが佐藤健くん!、
そしてディズニーの「美女と野獣」を思わせるような映像!(しかもヒロインの名はベル!)、
加えて「アナ雪」のように歌う主人公! 


「これはもう、ポップコーン食べながら、ママと子供が楽しめる作品、間違いな~し!」

お昼前の時間だったせいか、会場にはそんな子供連れのママたちがあちらこちらにおられます。
が、それを"しちまった"ママたちのご期待には残念ながらお応えできなかった作品かも。。とエンドロールを眺めながら、そんなことを考えていました。
決して最後にハッピーエンドが待っているような、単純なエンターテイメント作品じゃありません。
作品の中身を知っていた広報の人、苦労したんだろうなぁ~。(あくまでも個人的な意見です)

佐藤健くんがインタビューで「精魂込めた(←だったか)」と言っていた台詞は、多分あの場面の、あのセリフ。
ちなみにここ以外、タケルくんに台詞らしい台詞はほとんどありません(^_^;)
 
長く長く、そして何度も何度も、強く強く。

観ていた人の多くが、ここで気持ちを"持っていかれちゃった"のでは?、と思います。それくらい、心に刺さる場面でした。
「い、いいのか、このシーンは!? 子供が観てるぞ!」と、え?え? と思っちゃいましたもの。

「サマーウォーズ」で社会インフラをネットに依存した時の怖さを描いた細田監督が、この作品で描いたのは、人の生き方に影響を与えている今のネット社会の怖さなのかも、と考えずにはいられませんでした。

そして、画面の向こう側の多くは、どんな正論を吐こうとも、常に傍観者である、ということ。 

それはまるで、増水で荒れる川の中州に取り残され、泣きじゃくる子供を「なんとかしなちゃ」と思いながら、「誰か助けてあげて」と叫びながら、ただ見つめていた大勢の姿に重なります。
ネットで自分の姿を晒し、新幹線に飛び乗って本当の"彼"に会いに行ったすずの勇気と、子供を助けようと川に飛び込んだすずの母親の勇気。「あ、つながった」、と思った時、ホロホロと泣ける自分がおりました。

ベルのビジュアル原画は、ディズニーで「アナ雪」のビジュアルを手掛けたアーティストなんだとか。それが細田作品の特徴でもある細い描線と相まって、実にゴージャスな画面になっておりますですよ。ディズニー作品にも負けてない、日本アニメーションの進化形ですわ。
<U>の世界も、大好きな「サマーウォーズ(2009年)」を思わせ、なんともいえぬ懐かしさでいっぱいになります。ひょっとしたらあの中に陣内(じんのうち)家のみなさまもおいでになるのでは? なんて思っちゃいました(^^) 月末にリピートかな~♪

「竜とそばかすの姫」公式サイトは、こちら
コメント
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