笑うかどには福きたる

日常生活で見たこと、聞いたこと、感じたことを牧歌的にのんびりと書いています。

「道長ものがたり」読了 ~そして締めは、紫式部で

2024年09月07日 19時40分15秒 | 読書
「道長ものがたり」は2023年12月に出版された新しい本。
「ドラマも始まるし、道長についても書きませんか、センセイ」な流れで書いたのかなぁ~。

これまで読んだ「枕草子のたくらみ」や「源氏物語の時代」に比べると(失礼ながら)山本淳子さんのミーハー度は低めかと…(ファンの皆さま、ごめんなさいm(__)m) 結局副題の「我が世の望月とはなんだったのか」への作者の結論も見えなかったし(私の読み込み不足かもしれませんが)。

ところで、本と全く関係ないけど、読んでいて何となく思ったのは、道長役はなぜ「柄本佑さん」なのか? ってこと。

演技力が半端ないことは存じ上げておりますが、正直「公達」な感じではない(ファンの皆さま、ごめんなさいm(__)m)。 しかも「藤原道長」は兄弟の死やライバルを追い詰めることで手にした権力を最大限に生かし、「(どうよ)今の俺さまは、あの満月のように欠けなどないのだぁぁ~」と詠っちゃうくらいの嫌な奴。であれば、それっぽい顔した、もっと「濃い」俳優じゃない? って思っちゃう。
あの(体温を感じさせず、表情の読めない)柄本佑さん(誉めてます!!!)を道長に起用したのは、多分そんな「権力の権化感」を一掃するためなんだろうなぁ(まぁ、ヒロインの相手役だしね)。
自分は偶然幸運に恵まれていただけ、でも一家の家長としての責任(家の繁栄と家名存続)は果たさなければならない。たとえ自分の生き方を捻じ曲げてでも。。。そんな「苦悩する青年」なら、柄本佑さんで正解かもね(^^)。

さて、「光る君へ」の読書マラソン(?)も、いよいよ締め、ということで最後もやはり山本淳子さんの作品、「紫式部日記」と「紫式部ひとり語り」を読み進めております(^^)


「紫式部日記」の初版は平成21年(2009年)、15年も前の本ですが山本さんの解説の熱量が凄い(^_^;)彼女が「紫式部から来たヒト」だってことがビシバシ伝わってきます。
「式部って、こんなことを考えていたのか~」って箇所もあり、人間式部を感じられる作品でもあります。内容は内裏生活での回想録。「あ、これって、あのエピソードか」ってことが書かれていて面白かったです。内裏の同僚や彰子の今後も書かれているのでドラマ後半のお伴に最適だと思います。

残るは「紫式部ひとり語り」。読むのが楽しみ(^^)♪
コメント
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