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■「キャリア採用の定着を」 経済同友会代表幹事に就く桜田氏 日本経済新聞 2019/4/26
(略)
――企業の人材採用はどう考えますか。
「新卒一括採用という世界で珍しい制度は、創造的な国や元気な若者をつくる面からみてマイナスに働いているかもしれない。新卒採用の解禁時期を決めるといったルールがなくなっていくのは時間の問題だろう」
「学生の一律採用を全面否定はしないが、通年採用やキャリア採用などいろいろなやり方があっていい。特に失敗した経験を持つ人材は貴重だ。悔しい思いや反省が次のステップにつながる」
(略)
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■新卒一括採用「やめた方がいい」 同友会次期代表幹事 朝日デジタル 2019/4/26
経済同友会の次期代表幹事の桜田謙悟氏(63)が朝日新聞などのインタビューに応じ、日本の雇用慣行となっている就職活動のルールを前提とした新卒一括採用制度について、「個別企業の問題だが、やめた方がいい。原則はキャリア(中途)採用であるべきだ」と語った。経団連も中途採用を増やす方針を打ち出しており、採用の多様化が進む可能性がある
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少し前からメディアに載りはじめたこれらの発言。
その前に話題になった「大学教育を実務教育にシフトすべし、職能に結び付かない人文系の学問(学科)は淘汰すべし」の流れの延長にある気もします。
でも制度改革を待って人材が育つのを待ってる暇はない、待つ時間もない、と経済界は考えたのだと思います。「力のある人を外からどんどん入れるしかないの、そのくらい、時代の流れが速いんだから」、ということなのでしょう。
もちろんそれだけではないでしょうけれど、くだんの「新卒一括採用の否定」の根っこの"ひとつ"でもあるように感じます。
だからと言って企業側がすぐにでも中途採用重視の欧米型キャリア採用にしよう! と一気に傾くとも思えませんが、大手企業からこの傾向がどんどん進むことはもう間違いないのでしょう。力のある学生もこの傾向を歓迎すると思いますし、在学中に難関の国家資格を取得する学生も増えるでしょう。経験を積んだ20代の転職も活発になるはずです。
国としても「企業活動が活発なのは国としても大歓迎!」と言う観点で反対するでもなく、かといって賛成するでもなく、なんとなく「日本版キャリア採用」みたいな玉虫色の採用方法に変化(進化?)していく気がします。
となると、仕事に直結しない趣味的人文系に進んだかつての私のような学生には、就職と言う場面でかなり厳しい未来が来ることは間違いなさそうです。なにも考えずに「とりあえず大学卒業して、さあ就活ぅ~」なんていってたら、時給のバイトくらいしか就ける仕事はないかもしれません。いやコンビニやファーストフードでも自動化による省力化が進むご時世ですから、時給のバイトにすら就けないかもしれません。
手に職(スキル・専門性)が重視される社会。
それでもそのスキルが陳腐化する速度はこれまで以上に速い。。
機械化されることで、職自体のパイもどんどん小さくなっていく。。
どんなスキル(専門性)を身に付ければ、安心できるのか。
どんな会社に入れれば、安心できるのか。
大変な世の中になりそうだけど、そもそも"白無垢"の学卒者が企業にウィルカムで迎えられていたのは日本くらいのものだそうなので、キャリア採用こそ「あるべき就職の仕方なのよ」と言われれば、それに合わせていくしかないということなのでしょう。
これからは白無垢ポテンシャル(可能性)だけで就職できる時代ではなく、それを一度体現してみて(それが具体的なキャリアになる)、その結果をもとに再生・修正を加えてスキルを磨き、そこから「キャリア採用」に臨む、というルートこそ尊重すべき、ということなのでしょうかね。
でも、現実どうなんでしょうか。
自分の価値観やスキルをしっかり持った"中途採用者"をウェルカムと迎えたい企業が多くなるとは(今の時点で)正直とても思えないのです。キャリア採用者の待遇をどう上げるか、まで記事では踏み込んでいませんよね。
経済界のこういう発言は、あくまでも"今"即戦力として使える中途採用者、優秀な部品、というニュアンスを感じてしまうのは否めないのです。
そして、今優秀でも10年後20年後もその優秀さが継続する保証はありません。継続させるのが「自己責任」といわれる可能性だってあるのです。
いずれにせよ、これからの学生の就職活動は、卒業間近に考えるものではなく、高校、大学への進学時点で意識すべきことになることは確かでしょう。ただね自分がイチローや藤井聡太七段じゃなければ「自分はこれだ」と決めなくてもいい、と私は思うのです。だって世の中はどんどん変わるのだから。
大切なことは、「何に関わっている自分が好きか」ということが意識できるかどうか。
子供時代の「こういう感じが好き」って気持ちは、人生の「根っこ」になれるように感じます。
で、この根っこが多分自分の「職」に繋がっていくのだと私には思えるのです。
ほんと、これからの学生は大変だわ。。。
■「キャリア採用の定着を」 経済同友会代表幹事に就く桜田氏 日本経済新聞 2019/4/26
(略)
――企業の人材採用はどう考えますか。
「新卒一括採用という世界で珍しい制度は、創造的な国や元気な若者をつくる面からみてマイナスに働いているかもしれない。新卒採用の解禁時期を決めるといったルールがなくなっていくのは時間の問題だろう」
「学生の一律採用を全面否定はしないが、通年採用やキャリア採用などいろいろなやり方があっていい。特に失敗した経験を持つ人材は貴重だ。悔しい思いや反省が次のステップにつながる」
(略)
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■新卒一括採用「やめた方がいい」 同友会次期代表幹事 朝日デジタル 2019/4/26
経済同友会の次期代表幹事の桜田謙悟氏(63)が朝日新聞などのインタビューに応じ、日本の雇用慣行となっている就職活動のルールを前提とした新卒一括採用制度について、「個別企業の問題だが、やめた方がいい。原則はキャリア(中途)採用であるべきだ」と語った。経団連も中途採用を増やす方針を打ち出しており、採用の多様化が進む可能性がある
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少し前からメディアに載りはじめたこれらの発言。
その前に話題になった「大学教育を実務教育にシフトすべし、職能に結び付かない人文系の学問(学科)は淘汰すべし」の流れの延長にある気もします。
でも制度改革を待って人材が育つのを待ってる暇はない、待つ時間もない、と経済界は考えたのだと思います。「力のある人を外からどんどん入れるしかないの、そのくらい、時代の流れが速いんだから」、ということなのでしょう。
もちろんそれだけではないでしょうけれど、くだんの「新卒一括採用の否定」の根っこの"ひとつ"でもあるように感じます。
だからと言って企業側がすぐにでも中途採用重視の欧米型キャリア採用にしよう! と一気に傾くとも思えませんが、大手企業からこの傾向がどんどん進むことはもう間違いないのでしょう。力のある学生もこの傾向を歓迎すると思いますし、在学中に難関の国家資格を取得する学生も増えるでしょう。経験を積んだ20代の転職も活発になるはずです。
国としても「企業活動が活発なのは国としても大歓迎!」と言う観点で反対するでもなく、かといって賛成するでもなく、なんとなく「日本版キャリア採用」みたいな玉虫色の採用方法に変化(進化?)していく気がします。
となると、仕事に直結しない趣味的人文系に進んだかつての私のような学生には、就職と言う場面でかなり厳しい未来が来ることは間違いなさそうです。なにも考えずに「とりあえず大学卒業して、さあ就活ぅ~」なんていってたら、時給のバイトくらいしか就ける仕事はないかもしれません。いやコンビニやファーストフードでも自動化による省力化が進むご時世ですから、時給のバイトにすら就けないかもしれません。
手に職(スキル・専門性)が重視される社会。
それでもそのスキルが陳腐化する速度はこれまで以上に速い。。
機械化されることで、職自体のパイもどんどん小さくなっていく。。
どんなスキル(専門性)を身に付ければ、安心できるのか。
どんな会社に入れれば、安心できるのか。
大変な世の中になりそうだけど、そもそも"白無垢"の学卒者が企業にウィルカムで迎えられていたのは日本くらいのものだそうなので、キャリア採用こそ「あるべき就職の仕方なのよ」と言われれば、それに合わせていくしかないということなのでしょう。
これからは白無垢ポテンシャル(可能性)だけで就職できる時代ではなく、それを一度体現してみて(それが具体的なキャリアになる)、その結果をもとに再生・修正を加えてスキルを磨き、そこから「キャリア採用」に臨む、というルートこそ尊重すべき、ということなのでしょうかね。
でも、現実どうなんでしょうか。
自分の価値観やスキルをしっかり持った"中途採用者"をウェルカムと迎えたい企業が多くなるとは(今の時点で)正直とても思えないのです。キャリア採用者の待遇をどう上げるか、まで記事では踏み込んでいませんよね。
経済界のこういう発言は、あくまでも"今"即戦力として使える中途採用者、優秀な部品、というニュアンスを感じてしまうのは否めないのです。
そして、今優秀でも10年後20年後もその優秀さが継続する保証はありません。継続させるのが「自己責任」といわれる可能性だってあるのです。
いずれにせよ、これからの学生の就職活動は、卒業間近に考えるものではなく、高校、大学への進学時点で意識すべきことになることは確かでしょう。ただね自分がイチローや藤井聡太七段じゃなければ「自分はこれだ」と決めなくてもいい、と私は思うのです。だって世の中はどんどん変わるのだから。
大切なことは、「何に関わっている自分が好きか」ということが意識できるかどうか。
子供時代の「こういう感じが好き」って気持ちは、人生の「根っこ」になれるように感じます。
で、この根っこが多分自分の「職」に繋がっていくのだと私には思えるのです。
ほんと、これからの学生は大変だわ。。。
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