笑うかどには福きたる

日常生活で見たこと、聞いたこと、感じたことを牧歌的にのんびりと書いています。

ギアナ高地の「テプイ」

2013年10月02日 18時39分29秒 | 日々雑記
テプイって地上から高く隆起した台地で、確かこの台地を横切るだけでも数日かかる、とかなんとか、というテレビ番組を以前見たことがありましたっけ。
そこでは、独特の進化の歴史があって。。。で、このテプイについての記事がネットニュースにあったので、どれどれと読んでみました。(以下抜粋)

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「ギアナ高地、テプイの不思議な生態系」
Brian Clark Howard for National Geographic News
October 1, 2013

南アメリカのベネズエラ南部から、隣接するガイアナやブラジルにまたがるギアナ高地には、数多くのテーブルマウンテン(卓状台地)が熱帯雨林からほぼ垂直に切り立つ不思議な地形が広がっている。

「テプイは16億~18億年前の岩石で形成されており、4000万~5000万年前にギアナ高地の一部として隆起した後、侵食作用によって周辺が削りとられた。“孤立した台地の頂上では、動植物が当時の様子をとどめているのではないか”と想像するのは自然の成り行きだった」。


◆コイシガエルの謎(トップの写真ね)

周囲から隔絶した頂上の生物の独自の進化を正確に測定するため、ミーンズ氏(アメリカ、フロリダ州タラハシーにあるフロリダ州立大学の爬虫両生類学者。テプイの生態系が専門)の研究チームはコイシガエル(学名:Oreophrynella nigra)に焦点を絞った。非常にカラフルな小型のカエルで、体中にイボがある。「ほかのカエルから分化した時期は、南アメリカとアフリカが古代の超大陸ゴンドワナから分裂する6億年前と推定できる」とミーンズ氏は説明。

「木登りに適応した後足は、手のように動かすことができる。非常に特殊な例だ」。

ミーンズ氏の研究チームは、過去何年にもわたりガイアナのテプイを訪れ、各地のコイシガエルを収集。「DNA分析の結果、各テプイのカエルにそれほどの違いはなかった。大昔に完全に分断されていた場合、その差はもっと大きくなるはずだ」。

したがってテプイと地上の間の遺伝子流動は、従来の想定よりも大きかったことになる。頂上と地上付近のコイシガエルを比較しても、分化はわずか数万年ほど前にすぎないという。

ミーンズ氏は、「小さなカエルが、高さ数千メートルのテプイをよじ登っていった可能性がある」と推測する。

「逆に、頂上から数千メートル下に落ちたのかもしれない。軽い体なので、茂みの上であれば死なずに済んだだろう」。

もちろん、調査で判明したのは類似性だけではなく、まったく新しい発見もあった。「孵化してオタマジャクシになる種と、直接カエルになるコイシガエルなどの種をつなぐ“生きた化石”だ」。また、新種と思われるトカゲなども見つかっている。
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面白かったのは、「カエルが数千メートルもの台地をよじ登った」といくだり(^o^)
なんかねぇ、昔読んだ水上勉さんの「ブンナよ木からおりてこい」という物語を思い出してしまいましたよ。

コイシガエルのご先祖達は(水流に沿ってでもして?)何代もかけてテーブルマウンテンを「よじ登り」、てっぺんにたどり着いたのでしょうか? 自分たちがそんな高ぁ~い場所に来ちゃったなんて想像もしていないんでしょうけど。

人間の利害に晒されることなく、彼らの住処をこのままそっとしてあげたいものですね。
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