とくおかレディースクリニック~ブログ~

日々、徒然なるままに、書き込んで参ります。
どうか宜しくお付き合い下さい。

クライシス(危機)の心理

2010年03月03日 | Weblog
本日は、
不妊カウンセラー・体外受精コーディネーター養成講座 講演集 より一部抜粋させて頂き、その抜粋に私の意見を混ぜ込んで書かせて頂きます。


人生の岐路となるような、受け入れがたい事態に遭遇した時、
一般的に我々は、
「驚き」→「否認」→「怒り」→「孤立」→「自責」→「悲嘆」→「解決」という順番を経験するそうです。
全ての人にいえるものではなく、上記は個人差があります。
そのきっかけは不妊にもいえるそうです。

このような心理状態に陥るのは、人として当然です。
そのような場合、あるがままの気持ちを表現したり、ピア(共通の経験をしている仲間)と体験を分かち合うという事は、とても有意義であるといわれております。

(*)既に、医療機関・保険機関・女性センター等で、
グループでの話し合いの場を設けているところがあります。

安定した心理状態を回復する一番の方法は、希望される御懐妊=御出産となります。
または、不妊期間のストレスやトラウマや喪失感を解消し、
今現在、一生懸命に取り組んでいる不妊期間というものを、とても大きな意味のある期間として人生に統合する過程が大切だそうです。

毎月開催しております当院のART茶話会は、まさにそのような場所として提供しているものです。
当院は、(*)を実地している機関です。

ですが、まだまだ心に余裕のある方々がご出席されているように感じます。
こんなに追い込まれている○○さんにも出て頂きたい・・・1回出て頂くだけでも心に余裕が出来て、
その結果、
望まれておられる妊娠にも近道になるはずなのに・・・と思う方が、
「興味ありません・・・」「別に・・・必要ないと思っています」「用事が入ってますから」
という、最初からの無関心ケースありを実感しております。
また、スタッフの声掛けに対しては反応を示さず、院長からの声掛けにだけは反応を示すというのも実感しております。
結果を手にするのは、院長のみの力ではなく、院長を取り巻く全ての力であり、大元は御自分自身の力=御夫婦自体の力そのものだと思っております。
医療はサポートです。
ですが、絶大なる強力サポートでありたいと思っておりますし、その為の努力を欠かさないように頑張っております。

気持ちを楽にして頂きたい・・・気持ちを楽にするだけでも、日々の治療に違いが出て参ります。
それが妊娠にも繋がりますので、
アスリートの如くにご自分を追い込む日々を送られる事なく、
ちょっと甘える気持ちを持って「ART茶話会」にご出席されて下さいませ。

不妊治療を辛くて嫌なもの=我慢するだけのものと思ってしまうか、、、
これも「’私の人生の物語の第何章第何節’という物語の一部なのだから、それを楽しんでしまおう」と思うか、、、
だけでも、
人生の方向は変わってくるものと思われます。

少なくとも「孤立」や「自責」や「悲嘆」でピリオドを打って欲しくはないと、強く思います。
必ず「解決」まで持っていかれて下さい。

舵取りは御自分です。
より良い方向に向かって舵をとって進まれて欲しいと存じます。

ーby事務長ー
コメント
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