子宮卵管造影検査は、不妊治療の基本検査です。
痛いという噂などで怯えて、先に先に伸ばしてしまうのは、大変勿体無いと思う検査です。
なるべく早めにお受けになられる事をお勧め致します。
子宮卵管造影検査をお受けになられた後数ヶ月は、妊娠率が高くなります。
私は、3回も受けました。
1回目は、金属でした。痛み止めなどの緩和策などもない時代でした。
数年後に受けた2回目、覚悟して受けてみたところ、金属ではないキットになっておりましたので、とても楽に終了したのを覚えています。
それから数年後に受けた3回目は、更に身体に優しいキットになっており、更に楽に終了致しました。
今は、その当時よりも更に更に身体に優しいキットになっておりますし、痛み止めなどの緩和策もついておりますので、緊張さえしなければ痛みに苦しむ事はほとんどないと思われます。
休む事なく動き続けている内臓に囲まれている大変細くてデリケートな”卵管”に軽い癒着(詰まり)があった場合、造影剤を注入するだけで治ることがあります。
ですので、子宮卵管造影検査は、検査であり治療でもあるのです。
”卵管”は子宮の左右両側にある細い細い管です。
卵巣から排卵された卵を取り込み、授精した卵を子宮に送り込む大切な役目を果たす部分です。
”卵管”に問題があると、卵と精子が出会えなかったり、授精出来ても授精卵が子宮へ到達出来なかったりするわけです。
卵管障害の原因として多いのは、クラミジア感染症や子宮内膜症などがあります。
また、先天的な卵管障害がある場合もみられます。
子宮卵管造影検査にて、一方の卵管が詰まっていても、もう一方の卵管が正常であれば、タイミング指導で様子をみます。
年齢に余裕がない場合は、早目に体外受精に移行した方が、早く妊娠にこぎつける事が出来ます。
”卵管”の両方が詰まっている場合の治療は、体外受精となります。
年齢に余裕があれば、卵管形成術という手術を受ける方法もありますが、卵管形成術を受けたからといって、その卵管が確実に使えるのかどうかの保証はありません。
次回は、卵管障害の原因として多い’クラミジア感染症’について書かせて頂きます。
本日の貼付写真は”天高く馬肥ゆる秋”の綺麗な秋空に描き出された『飛行機雲』です。
『飛行機雲(ひこうきぐも)』は、飛行機の航跡に出来る細長い線状の雲です。
高空を飛ぶジェット機などのエンジンからの排気中の水分や翼近傍の低圧部が原因となって発生します。
グーーーンッと上へ上へと(横へ横へと)伸びていくのを眺めるのは気持ち良いものです。
青空に見えていた飛行機があっという間に空のかなたへ消えていき、どこ行きの飛行機だったのかなぁなどと・・・余韻を楽しみつつ眺めてしまいます。
ーby事務長ー