昨晩、
映画『バンクーバーの朝日』を観て参りました。
1914年から1941年(太平洋戦争開戦まで)、
カナダに実在したアマチュア野球チームのお話です。
時代が時代ですから、
明るい青春モノではございません。
戦争で厳しい時代の中、新天地を求めカナダに移住した方々のお話です。
低賃金で長時間過酷労働を送らなくてはならない日本人移民の方々が、
栄養状態も良くなく、休息さえもままならない日常生活を送りつつ、
希望だけは捨てず、野球チームをつくって頑張ります。
自由になる時間などありませんから、練習時間もままなりません。
お金もないので、用品さえもままなりません。
何とか練習をして試合に出ますが、全く勝てません。
今でこそ、
日本人の体格も外国の方々に負けないくらいになりましたが、
当時は、
体格も違い、腕力をはじめ力も全く違っていましたから、
大柄の力持ち相手に、対等に試合をしては勝ち目はありません。
そこで、
頭脳勝負の野球を展開していく事により勝利を勝ち得ていくお話です。
カナダでも露骨な人種差別がありました。
野球=スポーツも、フェアな試合にならない時代でもありました。
全くもってひどい話です・・・。
そして、
戦争というものに翻弄されます。
ハワイ真珠湾攻撃により、日系移民の方々は強制収容所へと送られます。
それによって、
カナダの日本人街も、『朝日』という野球チームも消滅しました。
あの時代の移民の方々のご苦労を思うと涙が出ました。
そのような苦しい環境に打ち勝ち、
常に前を向いて頑張る当時の方々の強さに感動致します。
年末年始にお時間のある方は、是非、観てみて下さいませ。
2003年には、
カナダバンクーバーの日系チーム『朝日』は、
カナダの野球殿堂入りを果たしました。
天国で喜ばれておられる事と思いますが、何よりのご褒美だと思います。
映画の中で「take me out to the ball game」の歌が流れました。
大リーグ中継の時、7回ホームの攻撃前にかかる歌です。
イチロー選手が出演された日興コーディアル証券のCMでも流れていた歌ですので、
誰でもご存じの歌だと思います。
Take me out to the ball game,
Take me out with the crowd.
Buy me some peanuts and cracker jack,
I don't care if I never get back,
Let me root, root, root for the home team,
If they don't win it's a shame.
For it's one, two, three strikes, you're out,
At the old ball game.
古き方々の歴史と苦労と頑張りに感謝して、
今を生きていきたいものですね。
今の平和な時代が、とても有難いものなのだと実感しなくてはいけません。
当院は、本日が、一般外来診療納めとなります。
皆様、どうぞ良い年末年始をお過ごしになられて下さいませ。
年明けの一般外来診療は、1月5日月曜日から開始となります。
皆様のお越しをお待ち申し上げております。
望まれる結果を手にして参りましょう!!
ーby事務長ー
とくおかレディースクリニック