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皆様、こんにちは。
本日は、10月6日の「ラボ便り その1」の続きを書かせて頂きますね。
一方顕微授精においては、
細い針を透明帯から刺して卵細胞質内に精子を注入するので、
卵子を覆う顆粒膜細胞をある程度剥がしてから顕微授精を行っております。
採卵手術で採取した卵子は、当日に体外受精または顕微授精が行われ、
翌日に受精が成立しているかどうかを確認します。
受精が成立した卵は、
1つの細胞が2つ、2つの細胞が4つ・・・というように分割をして成長します。
採卵手術から2日目には4個位、3日目には8個位の細胞に分割します。
この時期の受精卵は初期胚と呼ばれ、veeck分類という評価法に基づいてグレードを付けます。
患者さんの卵巣・子宮の状態、受精卵の状態に応じて、
初期胚を、採卵手術から2~3日目に子宮へ移植する場合や、
移植はせずに初期胚の状態で凍結保存を行う場合もあります。
採卵手術から5~6日目に受精卵は胚盤胞になります。
培養した受精卵は、胚盤胞となったらGardner分類に基づいてグレードの評価を行い、凍結保存します。
凍結保存した受精卵は、グレードの良いものから胚移植を行い、子宮内へ戻していきます。
採卵した卵子全てが受精して分割が起こり、さらにその先の胚盤胞まで到達するとは限りません。
何らかの理由により受精が起こらない卵子や、成長が止まってしまう卵子も多く見られます。
このような流れで採卵手術から胚移植までを行っていきます。
タイミング療法から人工授精までの治療のステップアップは出来ても、
体外受精(高度生殖補助医療)までのステップアップには抵抗がある方、
難しいという先入観がある方などはまず当院の勉強会に参加してみてはいかがでしょうか?
勉強会では、
タイミング療法から高度生殖補助医療まで広く分かりやすく説明していますので、
難しいと遠ざけずに、是非1歩を踏み出してみてください。