大橋むつおのブログ

思いつくままに、日々の思いを。出来た作品のテスト配信などをやっています。

高校ライトノベル『まどか 乃木坂学院高校演劇部物語』発売中!

2012-12-08 23:42:02 | 小説
新作ライトノベル 『まどか 乃木坂学院高校演劇部物語』発売中! 序章と二章をネットで公開中です。タイトルをコピーし貼り付けて検索してください。

読みながら高校演劇の基礎とマネジメントの分かるノベライズドテキスト『はるか 真田山学院高校演劇部物語』を連載中ですが、続編ができました。『まどか 乃木坂学院高校演劇部物語』と申します……。

連載中の『はるか 真田山学院高校演劇部物語』……美人の一歩手前で足踏みしたようなはるかは、ただ流されるに任せて高校生活を送ってきました。学園祭のミスコンでも準ミス。それを悔しいとも思いません「わたしは色恋を超えて、人を引きつける何かが欠けている」という自覚があります。そんなはるかの唯一の楽しみは、ジャンルを問わず本を読むこと。ちょっとした作家である母は、そんなはるかを「あんたのは、ただ本を読んで『ああ、おもしろかった』と思って、あとは忘れて排泄してるだけ」と、手厳しい。

そんなはるかに、一大事がおこります。突然はるかの両親が離婚。はるかは東京から大阪にお引っ越し! 学校も東京の有名私学から、大阪の古いだけが取り柄の、公立の真田山学院高校に転校。そこで出会った福田乙女先生の口車にのせられ、部員二人という絶滅寸前を絵に描いたような小規模演劇部にとびこみ、乙女先生やコーチの叱咤激励、親友の由香に支えられながら、涙と笑いの中で、しだいに人間としても成長、演劇部を創りだしていくお話です。イケメン生徒会長吉川裕也との、価値観は違うけれども、男女の垣根を越えた友情。離婚した両親を、東京と大阪の距離というハンディーを超えて元の鞘(さや)に戻し、家族を取り戻そうとのタクラミ!

しかしそこにはガキンチョはるかの想像を超えた大人の世界がありました……

気を取り直して、コンクールに上演する『すみれの花さくころ』の猛練習を再開。ところがヒョンなことで、吉川裕也に激怒したメロスならぬはるか。学校の中庭に吉川を呼び出すが、吉川の言葉にブチっと切れてしまい、思わず手が出てしまった!

不幸が三つ重なりました……出した手には、竹内先生にもらったアメチャンが握られていて、平手ではなくゲンコツになってしまっていたこと。いつもなら感情的になったはるかを優しく止めてくれるタマちゃん先輩がいなかったこと……そして、振りだしたゲンコツの先には吉川の顔が無く、止めに入った親友の由香の顔があったこと……ゲンコツはマトモに由香の顔にぶち当たってしまった! 暴力行為は最低でも一週間の停学……コンクールの予選は数日後に迫っていた……

これが、今のところの『はるか 真田山学院高校演劇部物語』の展開です。 「ああ、やっと終わった……!」と寝っ転がると、出版社からのメール「はるか 真田山学院高校演劇部物語の続編を!」ということで書くことになりました。

長い前ぶりでした。

『まどか 乃木坂学院高校演劇部物語』は、坂東はるかが、まだ五代はるかであったころ通っていた乃木坂学院高校が舞台です。はるかの近所の一つ年下の仲まどかは、はるかに学園祭によばれて演劇部の芝居を観たことで、はるかに続いて乃木坂学院高校に入学。憧れの演劇部にも入部。はるかが入った真田山学院高校演劇部と違って、大規模超有名実力演劇部! ところが、ふとした事故で、主演女優の芹沢潤香は意識不明の重傷。せまるコンクール! 顧問の貴崎マリは奇策をもってコンクールに臨むが、事故の責任をとらされ、停職に……演劇部は櫛の歯が抜けるように人がいなくなってしまう。気づけば、まどかの他には武藤里沙と南香鈴(かりん)のタヨリナ三人組だけ。さあ、ここから、先輩はるかの助言を得て、乃木坂学院高校演劇部の再建が始まります。

『まどか 乃木坂学院高校演劇部物語』は、青雲書房から発売中。 お申込は、出版社(青雲書房)にお電話いただくか、下記の出版社のアドレスで直接お申し込みいただければ早くお読みいただけます。AMAZONなどのネット通販は、ほぼ売り切れて、高いプレミア価格の中古が出始めています。 青雲書房直接お申し込みは、定価本体1200円+税=1260円。送料無料。 送金は着荷後、同封の〒振替え用紙をご利用ください。 お申込の際は住所・お名前・電話番号をお忘れなく。 青雲書房。 mail:seiun39@k5.dion.ne.jp  ℡:03-6677-4351

『はるか 真田山学院高校演劇部物語』は、ただいまネットで分冊配信中。

      大橋むつお

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

タキさんの押しつけ映画評・勘三郎さん追悼号

2012-12-08 19:55:10 | 映画評
タキさんの押しつけ映画評
勘三郎さん追悼号


 これは、悪友の映画評論家、滝川浩一クンが個人的に仲間内に流しているものですが、含蓄のあるものなので、本人の了解を得て転載したものです。しかし、勘三郎さんといっしょに酒呑んだとは、たまげました。


「砂漠でサーモン・フィッシング」に行く予定でしたが、事情で取り止めになりやした。
 それで適当に呟いてみます。 何人かのメンバーとは“フエイスブツク”とうで喋りましたが、中村屋…っちゅうても南森町のコロッケ屋さんとちゃいまっせ、歌舞伎の中村勘三郎…逝っちまいましたぇ。

 随分前ですが、偶然 東京のBARで一緒に飲んだ事が有ります。私の連れが知り合いだったからですが、初対面なのに、私が二個上だと判ると「大阪の兄さん」と、あの 人なつっこい笑顔で呼んでくれました。
 歌舞伎を語り出すと止まらない、他のジャンルの芝居や映画にも詳しく、そしてバレた話もムチャクチャ面白い。通常 こういう人達は一杯飲んで「それじゃ」と帰っちゃうんですが、勘三郎さんは2~3時間一緒に飲んで、結構ご機嫌さんで次の店に行きました。さそって貰ったんですが遠慮しちゃいました、なんちゅうモッタイナイ……。
 しかし、本間にモッタイナイ、惜しい人を早くに亡くしたもんです。これは絶対 先に亡くなった森光子さんが、一人で逝くのは寂しいものの まさか東を連れて行く訳にも行かず、「そんなら勘ちゃん、一緒に行こうよ」…と、連れて逝ったんやと思います。
 
 思えば勘三郎さん、何やら生き急いでいたような、殊に勘三郎襲名以来の仕事量は尋常じゃなかった。  俺たちなんかが「忙しい忙しい」なんて言うのはおこがましい限りです。まだまだ、やりたい事が山ほど有ったんだろう、息子達に教えなければならない事もたくさん有っただろうに。
 一番悔しいのは本人だろうけど…まぁ、向こうで先人たちを口説いて「雲上中村座」をおっ建てて、超絶顔合わせで芝居をしているんだろうなぁ…なんて 勝手に思って納得するしかないのかなぁ。    色々 多岐に渡った仕事の中には失敗も有りました。野田秀樹とコラボした「研ぎ辰の討たれ」なんてな失敗なんでしょうねぇ。これシネ歌舞伎でしか見てませんが、稽古不足、打ち合わせ不足剥き出し、これがスタンディングオベーションだなんぞと納得いかない。しかし、それもこれも 今となっては懐かしい思い出に成っちゃいました。合掌

 話、ガラッと変わりますが トム・クランシーの7年ぶり ジャック・ライアン・シリーズ“デッド オア アライブ”4冊、読みました。クランシー個人じゃなく共著になっているので少々雰囲気が違っていますが 懐かしく面白く読みました。ジャックは大統領を退いて 回顧録を執筆しているのだが、彼の後を継いだキールティング(白人のオバマ位のイメージ)のやることなすこと気にいらない、とうとう次期選挙に打って出る決意をする。
 本作ではジャック本人よりもジャックjr,とレインボーのクラーク、シャベスが主人公、敵役はビン・ラーディン(名前は変えてある) こいつを追って次なるテロを阻止し、犯人確保を目指す。 シリーズの愛読者ならおわかりでしょうが、ライアンは共和党でも民主党でもありません。彼はCIAの分析官(レッドオクトーバーを追え/愛国者のゲーム/今、そこにある危機)から出世して行き、とうとう副大統領にまで行き着く、その認証式のその時、大統領以下 議員達が集まっている議事堂に日航機が特攻、大統領に繰り上がる。作者クランシーは間違いなく共和党支持者だと思いますが、作中 党派の別にはあまり触れていません。今まであまり気にした事は無かったのですが、これまでの作品世界が ずっと共和党政権だというお約束になっていたんだと思います。クランシーその人にしても、WASPの正当の後裔であろうとする事が重要であり党派の違いにはあまり意味がない…まぁ、ぶっちゃけて言えば、アメリカの支配者 金持ち白人サイドって事ですね。国際情勢・軍事・諜報活動の専門家でもありますから、これまでの作品には多分に予見性があり、割と当たっています。
 そのクランシーが危機的に感じているのが、情報収集が機械的なもの(通信傍受、コンピューターハック等)に偏り、ヒューミント(人的情報収集…スパイが集めて来る)が軽視され、その方面の縮小が続いている事です。殊にオバマ政権ではCIAの規模縮小が顕著ですから、作中のライアンの焦燥感はまさにクランシーその人のそれとイコールです。ライアンが大統領を退く前に組織した“ザ・キャンパス”は、クランシーの思い描く理想の諜報機関です。表面は証券会社であり(政府部内情報にタッチ出来るので確信犯インサイダー取引で巨額の利益をあげる、とんでもない会社である) その裏ではイギリスSASとの協力のもと、直接介入組織レインボーを動かしている。CIAはどうしても議会の前に透明性を担保しなければならないが、レインボーは組織そのものが表面化していないので、ある程度の非合法活動を行える。しかも、SASに出向しているメンバーは、あるいはSEALS、或いはFBIで 時に応じて自身の元々の組織力を利用できる。資金はキャンパスから出るので国の予算に縛られない。いわゆるこれまでのスパイ小説に登場する秘密組織をリアルに作るならこうなるだろうっていう事です。
 とは言っても実際こんな組織が理性的に運営される事が可能か?という疑問が付きまとう。これまでは そんな事は当たり前として、登場人物達はあまり悩まなかったのですが、本書では度々皆さん深く悩んでおられます。シャベスやカルーソ兄弟はそうでもないんですが、ジャックJr,やクラーク…殊にクラークは慎重です。現代のスパイ小説がリアルであろうとすれば避けては通れない部分なのでしょう。この意味でクランシーと共著者であるブラックウッドの間に温度差が有るようで、多少混乱があります。これまでのクランシー単独でのシリーズ作品に比べて歯切れが悪くはあるのですが、エンタメ作品として充分に力を持っています。まぁ、あんまり理屈をこねず スパイファンタジーとして読むなら万人向き、アメリカ的価値観に馴染めない向きにはオススメいたしません。
 
 同時に 伊坂幸太郎“SOSの猿”文庫版も読了、しかし しんどなって来ました、こいつは文庫版解説を読んで下さい。ほぼ100%同意します…ただし、コラボしている五十嵐大介の「SARU」って漫画は全く知りません。作中に西遊記の孫悟空が登場します。私的にはこの扱いが面白かったですね。伊坂の小説は「風が吹けば桶屋が儲かる」的に 全く無関係無秩序に並べられたアクシデントが不思議な繋がりを持ってラストになだれ込む。初めはなんのこっちゃら訳が解らないので、兎に角 一気に読まなきゃならないってあたりが欠点(??????)ではあります…エッσ(^_^;)? さて、来週はいよいよ 「ホビッツ」,「ONE PIECE Z」です。ひょっとしたら「フランケン・ウィニー」にも行くかも…この三本、見るだけならまだしも 原稿にするのはしんどかろうなぁ~。



『まどか 乃木坂学院高校演劇部物語』    

 青雲書房より発売中。大橋むつおの最新小説! 

お申込は、最寄書店・アマゾン・楽天などへ。現在ネット書店は在庫切れ、下記の出版社に直接ご連絡いただくのが、一番早いようです。ネット通販ではプレミア価格の中古しか出回っていません。青雲に直接ご注文頂ければ下記の定価でお求めいただけます。

青雲書房直接お申し込みは、定価本体1200円+税=1260円。送料無料。
送金は着荷後、同封の〒振替え用紙をご利用ください。

お申込の際は住所・お名前・電話番号をお忘れなく。

青雲書房。 mail:seiun39@k5.dion.ne.jp ℡:03-6677-4351
 
 この物語は、顧問の退職により、大所帯の大規模伝統演劇部が、小規模演劇部として再生していくまでの半年を、ライトノベルの形式で書いたものです。演劇部のマネジメントの基本はなにかと言うことを中心に、書いてあります。姉妹作の『はるか 真田山学院高校演劇部物語』と合わせて読んでいただければ、高校演劇の基礎練習など技術的な問題から、マネジメントの様々な状況における在り方がわかります。むろん学園青春のラノベとして、演劇部に関心のない方でもおもしろく読めるようになっています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする