大橋むつおのブログ

思いつくままに、日々の思いを。出来た作品のテスト配信などをやっています。

高校ライトノベル・タキサンの押しつけ時事放談続『カミの怒り・続!!!』

2012-12-18 17:16:10 | 評論
タキサンの押しつけ時事放談・続
『カミの怒り・続!!!』


 これは、友人の映画評論家 滝川浩一氏が個人的に流しているものですが、まことにもっともと思われるので、本人の了解を得て転載したものです。なお、滝川氏は、かつては紙屋の営業を10年以上やった、紙のベテランでもあります。


 本日、大阪市環境局事業部一般廃棄物指導課から、あまりにもアホすぎて口の塞がらない通知が来た。

 平成23年度のゴミ処理量が115万トン以下とピークから半減した。それを「我々の努力の結果」だと、ついては27年度の処理量を100万トン以下とするため、来年10月から「資源化可能な紙類の焼却場への搬入を禁止(?!?!)」するそうである。
 これって、悪い冗談か?ゴミの総量が減っているのは景気低迷で産業規模が全て停滞しているからに過ぎず、環境局様のアリガテェご指導の賜物なんかじゃありはしない。 国からの助成金目当てなのか何なのか知らんが、紙の知識の無い一般市民を騙すんじゃねぇってんです。

 全部について語るとあまりにも長くなるんで「資源化可能」としている物に関して言うと、 新聞紙と外装用段ボール以外、製紙メーカーにとっては紙屑でしかありません。
 一覧表にリサイクル可能としている、 「折り込み広告」「雑誌・パンフレット・書籍」は紙質・印刷・表面加工などが多岐に渡るため「叩解」過程で無駄が出やすく、新聞紙等に少量混ざる程度なら処理出来るが、大量に入ると厄介物でしかない。
 
 ちり紙交換のおっちゃん達が回っていた頃を思い出して頂きたい。

 よほど原料市場が高騰していなければ雑誌は引き取らなかったでしょう?写真集や絵画集なんかの紙は、紙質としては最高ですが まず引き取らなかった筈です。叩解しにくいからです。
 段ボールも全て原料になる訳ではありません。アルミコートや樹脂コート品はさすがに省いてありますが、それ以外に まず段ボールには外装と内装の二通りの種類があり、外装用は良いのですが内装用は叩解後 繊維が短い為「スラッジ」というゴミになります。さらに外装用でも、長らく放置して日焼けしたようなものは使い物になりません。同じくスラッジになります。これは専門家でなけるば見分けがつかないでしょうから、まぁ 段ボールについてはメーカーに諦めて貰いましょう。
 シュレッダーしたものも搬入禁止になってるんですが、シュレッダーのなかには「感熱/感圧紙」やCDなどのディスクがまざっている可能性が高く、同じ理由でOA紙も敬遠されます。液体用紙パックも似た理由で敬遠されます。 製紙メーカーでスラッジに成ったものがどうなるかってぇと、どっかの山の中の廃棄場に捨てられてじわじわと水分を排出するのです。 現状、焼却炉の性能も処理量も驚く程に進歩しています。
 訳も解らず 細かく分別する手間や、細別回収に税金をかけるのではなく、焼却炉が古ければ そちらの刷新にかけるべきなんです。 昔から、廃品回収で買い上げてくれる物以外はまずリサイクルできません。それを わざわざ税金を使って市民に強制するのは、明らかに別の理由が絡むからです。 「地球温暖化」のデマが未だに声高く叫ばれています。新聞紙上にも「マイ箸」なんてな運動(?)が恥ずかしげも無く未だに掲載されていて困ったものですが…我々は、事の本質ないし その裏になにが隠されているのかにもっとこだわる必要があると思います。

滝川 浩一の「カミの怒り・Ⅱ」
 
 何やら 怒りにまかせて書いたらえらい反応が返ってきました、個人メアドに 地区や子供会で古紙回収しているが、ほんならどないせえ言うんや…との問い合わせが数件あったので、回答します。
 まず、役所は無視しましょう。近所に製紙メーカーはありませんか? 下級紙板紙といって「チップボール」「黄板紙」なんかを抄造(紙を漉いて作る事)している所があればベスト!次いでは段ボール用紙のメーカーですが、段ボール用紙メーカーは大手になるので町会単位の話には乗りにくいでしょう。そんな場合はメーカー出入りの古紙屋さんを紹介してもらいます。  
 商談の仕方ですが、町会ないし子供会で此処まで作業して渡すが、幾らで引き取ってくれるかというふうに交渉します。 やるべき作業の理想を書いておきます。とても其処までまで出来ないって場合はできる所までを相手に提示します。
(1)新聞紙……折り込み広告、日焼けしたものの除去。あくまでも本文紙(折り込みにも本文紙と同じ紙質の物がありますがそれはO.K.)だけをまとめる。この場合、出来るだけ折り畳まず全紙広げた形で結束しておく。
(2)雑誌……週刊新潮やビッグコミックのような物に限る。フラッシュのような写真誌、少年ジャンプのような背が糊付けになっているものは不可。まず、中央をとめているホチギスの針を除く。雑誌を開いて引き剥がしていけば良い。表紙、グラビアページを除き、本文紙だけを、これも開いた状態で結束する。
(3)段ボール……まず、外側にフィルムを貼ったもの(その部分だけ剥がせるなら剥がした残りはO.K.)、樹脂コーティング(耐水用の物に多い)、は除く。外装用、内装用の区別は素人にはむりなので、これは諦めるか メーカーに相談すれば何らかの回答がある筈。 次に製函が金属ピンでされている場合は取り除いておく(カッターで切り取ればよい、鎌があればなお良し)、発泡スチロールを貼ってあるものは、引き剥がすのではなく、これも切り取る。テープ類は勿論剥がしておく。段ボールは全開にする必要はないが、二つ折りにはしておく。 (3)ボール紙のケース……これも段ボールに準じる。ただ、特殊な印刷の物があるので、これは専門家でないと分からない。あまりにもゴテゴテ印刷してあったり、明らかにアルミ張り(金色をしていても…日本酒やドリンク剤のケースに多い)のものは除いておく。お菓子ケースで未包装の菓子が直接入っているもの(例えば“きのこの山”など)は、菓子に直接触れる内側に必ず樹脂コーティングしてあるのでこれも不可。これら以外なら、金属ピンなどを除いて、開いて結束する。
(4)事務用紙……コピー用紙やコンピューター用紙は本来良質な原料に成りうるのだが、 条件が難しい。まず、感圧紙や感熱紙の混入は絶対不可!これが混ざると抄造の最終段階で熱ローラーを何重にも通る(水分調整と平滑調整のため)時に染みになったり膨れの原因になる。シュレッドしなければ発見しやすいが、事業内容が記載されているので難しい。シュレッドしたものは まず間違いなく異物が混入していると見るのが常識、しかも長細く切ってあるならまだしも、最新のシュレッダーはそれをさらに粉々に切る能力があり、あまり細かいものは繊維が短くなるので原料としてはよろしくない。事務用紙はインクジェット通常紙で、できればシュレッドしていない物が望ましい。この条件はまず不可能です。
(5)液体容器用紙……紙その物は100%ヴァージンバルプだが、物によっては紙に耐水薬剤が入っている物がある、これはプロでも見ただけでは判別不能。リサイクルマーク付きの容器にもその類が有るので、これはやめておくのが良心的。 さて、ここまでやりますと、私の経験では新聞故紙引き取り価格5〜6円/㎏当時、10〜13円で引き取ってもらえました。また、メーカー、業者によりますが、完全分別してあれば折り込み広告やカラーグラビアページも引き取ってくれたりします。ようは専門家とキッチリ話をする事が重要です。後、原料として処分出来るのはアルミ缶とスティール缶位。銅なんかは高価で引き取ってくれますが家庭にはまずありません。 まぁ、こんな所です。
 個別に疑問が有れば判るかぎりお答えします。 ペットボトルがボトル容器に再生されたり、繊維に成ったりすることはありますが、極一部です。回収された大半は中国に輸出されたり、産業廃棄物として結局焼却されています。役所に渡すと、産廃業者に渡した段階でリサイクルされた事に成って、最終どのように処分されるのか確認などしません。こんな大嘘に真面目に付き合ってやる義務も義理もありません。燃えるゴミ袋にプラスチックを入れて後ろ暗い気持ちに成る必要は全くございません。


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