大橋むつおのブログ

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高校ライトノベル・タキさんの押しつけ映画評『清須会議』

2013-11-10 09:06:17 | 映画評
タキさんの押しつけ映画評
『清須会議』


これは悪友の映画評論家・滝川浩一が身内に流している映画評ですが、もったいないので転載したものです。


また三谷幸喜にやられました。
 本作はコメディではありません。まぁ確かに、コメディとは言うて無かったですわな。しかし、最近のテレビ宣伝出演時、それとなくコメディっぽい臭わせをしていたし、出演者横一列にならばせてのインタビューを聞いていれば 間違いなくこいつはコメディだと思っても仕方ないですよね!〓 原作にしてもそうです。あれは小説として書かれたのではなく、明らかに映画脚本第一稿のト書きをモノローグに換えて出版された物です。書評を送った方には「大したこと無い」と送ったはずです。そらそうですわなぁ、しかしなんか腹たちまんなぁ。これで映画の出来が悪かったら今頃大荒れなんですがぁ……悔しい事に(?)よう出来た映画でありました。
 傷が有るとすれば、多少クドく感じる部分がある事……か? 脚本と監督が同一人物であり、尚且つ編集も三谷であってみれば これは仕方ないんでしょう。映画監督の仕事としては、前作「ステキな金縛り」で開眼したのだと思います。 ただ、作家・監督・編集のバランスが作家寄りなんだと思います。作家としたら総てを盛り込みたい欲求が強いでしょうからね。
 三谷映画の常で、キャストは豪華の一言、今回 秀吉/大泉洋、勝家/役所広司、丹羽長秀/小日向文世がただただ見事の一言。
 前田玄以/でんでん、三法師の母 松姫/剛力彩芽も印象的……他の役者さんにもクレームはありません。大体、皆さん楽しそうに演じとられとりまして、そりゃもう見ていてビンビン伝わって来ます。
 コメディではないと言いつつ多少のくすぐり……ちゅか、ある種 コメディを名乗ってもいいんじゃないかと思える位 笑いの要素は含んでいます。しかし、それ以上に清須に集った織田家関係者の人間模様、神経戦の描写が丁寧に作り込まれており、集中はそちらに向かう。物語は史実に添って進む、史実を知っていても それを生きた人間が再現(演じると言うより、再現という方がシックリくる)するので歴史に血が通う。なかなか
にスリリングな映像になっています。
 勿論、登場人物の心理は作家三谷の虚構ですが、圧倒的にリアリズムを持っています。

 兎に角、今回二重三重に三谷幸喜にしてやられました。見事な一本でした。


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