KAORU♪の「気ままなダイアリー」

KAORU♪が見つけたステキな風景、出会ったおもしろいできごと、おいしい料理などを“気が向いた時”にご紹介します。

★表参道のクリスマスイルミネーション

2010年12月15日 | KAORUの好きなものギャラリー
師走とは思えないほど
ゆったりとした年の瀬。


このところうちの目の前の桜新道も、
一本裏側となる、箱根駅伝や
国際マラソンなどでおなじみの
第一京浜もすっかり交通量が減っている。


これも長引く不況の影響なんだろうか。

その代わり、といってよいのか
電車はいつも満杯。


一本遅れると、身動きできないほどの
満員すし詰め状態となる。

東京とその近郊のラッシュはハンパない。

もう絶対これ以上はムリでしょ?
冗談でしょ?って思うぐらいに
ギュウギュウにその身を四角い車内にねじこもうとする。


そして閉まるドアと同時に、
まるで魔法のように不思議と収まってしまう。


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学生の頃、いつも乗っていた東武伊勢崎線の
北千住駅では朝のラッシュピーク時間、
各ドアごとに黄色い帽子をかぶった学生らしき
アルバイトがずらっと
みごとなまでの人数でホームの端から端まで
並んで立っていた。


彼らの仕事は電車に乗り込む人たちの
背中を押すこと。

もちろん、あふれかえる通勤、通学中の人々の
交通安全を守るのが第一だろうと思うのだが
実際には、来る電車ごとに
ひたすら無言で、ギュウ~っと押し込む作業の繰り返し。


下り電車に乗る私は、すいた車内に腰掛けながら
反対側の路線で起きている現実に
いつも震え上がっていた。

毎日あれに乗る人は大変だろうな~・・・・。

さぞかし、学校や会社に行くまでに疲れるだろうな、と
気の毒に思っていた。


久々20年ぶりぐらいに降り立った北千住駅。

すっかりときれいになり、今はもうきっとそんなことも
なくなったのだろうな、とちょっと安心したが
それでも、忘れていた記憶、というのは
突然思い出すものである。


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都会は人が多すぎて、
かえって気が長くなるのかもしれない。


待たされることに慣れっこになっていて
そして、忍耐強い。

ちょっとのことでは動じていられない。


いつのまにやら自分を守るすべのひとつとして
自然と備わった特技だろう。


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そんな東京の中心部、表参道。

朝9時半近くに原宿駅から教室まで向かう
谷のようにゆるやかにアップダウンしながら
青山まで続くまっすぐな通りはいつも車であふれかえっているはず、
・・・なのに今朝は、ふと気がつくと長い一本道は
遥か向こうまで見渡せるぐらい、車がなかった。

こんなことは初めてだった。

しかも、今日は15日。
今までは五十日(ごとうび)と呼ばれていた
集金やら振込みやらに追われて、
特に年末は慌ただしさを極めていた日。


うちの近所だけじゃなくて、都心もそんなカンジなんだ・・・。

ちょっと驚いた。

そういえば社用車もグンっと減っている。
商談にくるセールスマンのほとんどか
最近では電車の乗ってやってくる。

会社についたとたん汗だくか、
または冬ならコートを羽織っていたらまず電車だったことがわかる。


真夏でも背広を着ているのに汗ひとつかかず
涼しい顔だったら間違いなく快適な、
冷房のきいた車だったことが一目瞭然である。

集金だって、わざわざ表に繰り出さなくても
今ならパソコンからだってコト足りる。


この現象は、由々しき事態なのか、
それとも、
景気低迷に便乗して、
はからずも健全なecoライフに一直線なのか。


今のところ、はっきりと断定はできない。



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3レッスンを終えて、教室を後にしたのは
午後5時過ぎ。

ケヤキ並木には10数年ぶりという
イルミネーションが華やかに通りを灯して
昼間のぽかぽかとした暖かな陽気や静けさとは
うって変わってその様子が一変していた。


車は、いつものように
ライトをつけて往来していて
まるで街は息を吹き返したようだった。



それでも、昔のバブルの頃みたいに
浮き足だった陽気さでもなく、
景気を悲観した、地に落ちたような悲壮感もなく、

落ち着きを取り戻したような
静けさの中にほんのりと灯るような「光」のような気がした。

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よけいなものをすっかりとそぎ落としたあとの、
本当に必要なだけの“輝き”。


そんな気配をこのところ、街のいたるところで
ひしひしと感じている。






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★にぎやかなお散歩当番

2010年12月15日 | KAORUの好きなものギャラリー
             【うちのコロちゃんです♪】

息子がオーストラリアへと旅立ってかれこれ1ヶ月がたつ。


この20年近くの生活リズムが一変したことで
淋しい感情が湧き上がってきたのは、
ホントに最初の数日間だけだった。

実際にはいないことの快適さや
気楽さにすっかりと羽を伸ばしている。




脱いだものを片付けて!とか、
お菓子の袋はちゃんとゴミ箱に捨てて!とか、
今日のごはんはどうするの?とか、
宿題は?ちゃんと遅刻しないで学校に行って!とか。


そんなことを毎日言い続けることから解放されたのだ。


反対に、仕事に夢中になってつい彼の存在を忘れて
ケイタイに電話がかかってくる。
「お母さん、おなかすいたよ。今どこ?」
「どうしてお金置いといてくれなかったんだよ!」と
言われると、いきなり駆けつけることもできない距離にいるときには
「ごめんね~。」と謝るしかなかった。
もう母親失格・・・。
なんて実は本当は申し訳ない気持ちでいっぱいだった。


「明日、朝早いから起こして!」と言われても
「すっごい疲れてるからムリ。
自分でがんばって起きて!」と自力でなんとか
やりくりしてもらってきた。


とにかく、仕事重視だった。

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高校生に上がった頃から、少しずつ出張を増やし
週末は家を空けることが多くなったと同時に、
彼は仲の良いグループができ、たびたびブログでも紹介してきた
友人たちを呼んでは出張中にパーティを開いていた。

お鍋、たこ焼き、焼きそば、お好み焼き、焼肉などなど
そのレパートリーはとても幅が広い。

家に戻ると、家中が焼肉のにおいで充満して
数日は煙くさかったり、
このにおいはお好み焼きだったでしょ!と
階段をのぼっている最中にメニューがわかったりしていた。


最初の頃は、食べ散らかしやら、飲み散らかしがすごくて
疲れたカラダなのに後片づけで大変だったが、
それも数回。即座に厳しく指導した。

ちゃんと片付けないんだったら人呼ばないで!
ちゃんと洗い物して!今すぐ!と何度も根気強く言い続け
友だちがいようが何しようが、とにかく
キレイに机拭いて!食器洗って!と声を荒げて言うと
友だちたちも気をつかって一緒に動き始める。


そして、高校を卒業する頃になると、さすが3年間の成果。
いちいち注意しなくても、手際よく皆がビシッと片付けて
時には私のそのままになっていた食器まで洗って
食器棚にしまってくれるようにまでなっていた。


私も、出張中に淋しい思いでひとりぼっちで過ごしているよりも
大勢でわいわい楽しんでくれていたほうが
気持ちも楽でいい。

私が留守がちなぶん、
いつも一緒に過ごしてくれてありがとう。
心から感謝の気持ちでいっぱいである。

それに、
コンビニ弁当ばかりよりも工夫を凝らして
家で食事を作ってくれていたほうが安心だった。

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大学生になっても高校時代の同じメンバーで
ほぼ毎日のように集まっては遊び、
最後の空港の見送りには、
たくさんの友だちが駆けつけてくれたのは
先月のお話にも書いてご存知の通り。


実は、後日談がある。

その翌日の日曜日、母とNAOKOと3人で
大森のお酉さまのお祭りに出かけたら
前日のメンバーのうち3人にバッタリ出会った。

「あ!KAORUさん!」と向こうから声をかけられた。
そしてすぐさま、「TATSURO、無事に出かけましたよ!」と報告をしてくれた。

それから、
空港での出国ゲートでのエピソードを教えてくれた。
「一人が歌いだしたんですよ。そしたらみんなで大合唱になって。
そうしたら、外国人が喜んじゃってビデオを撮り始めたんです。
そして、中には一緒に歌い始める人もでてきて
すごかったんですよ!」


その後、ついてすぐかかってきた国際電話でも
本人も同じことを話していた。

きっと、さぞかし賑やかで楽しいお見送りだったに違いない。

むこうでの生き生きとして充実した様子も
時折送られてくる短い文章のメールにあふれている。

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相変わらず、私は週末や休日になると
家を空ける生活が続いているが、
一番心配していたコロの散歩は基本は母にお願いしている。

それでも、やっぱり引退してあれこれと
新しい世界に飛び込んだり、自分の時間を楽しみ始めた
彼女のスケジュールと合わない時には
約束どおり、息子の友人たちに一斉にメールを送り
散歩の当番を募っているのだが、先日の山形。
あの時には、結局5人でお散歩に行ってくれたのだそうだ。

夜9時過ぎにメールが入り
「コロおさ(お散歩のこと)完了しました!バイト代はいりません。
そのかわりガス代やお皿を使わせてもらいました。
ちゃんと片付けて、掃除してきれいにして帰ります。
ありがとうございました」という内容。

ガス代・・・?ストーブ代のことかな?
お皿・・・?あ!お弁当でも買ってきてウチで食べたのかな?

そうよね、寒いしね。

いいよ、いいよ!もちろんOKよ!

と思って「は~い!了解!こちらこそ本当にありがとうね!」と
すぐさまお礼の返信をした。


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4日ぶりに家に戻ってみると、
部屋は出た時と同じように、いや?それ以上?に
すっきりとしていた。

あら?本当にキレイに片付けていったんだわ、あの子たち。

と思って、なにげなく冷蔵庫を開けると
お茶の1リットルパックが二つ、ドンっと中央に陣取っていた。


あら、残していったのね。
ひとつはまだ封が開いていなかった。


そして、そのすぐ左側にやはり封の開いていない
新品のお豆腐が1丁、静かに横たわっていた。
あれ?お豆腐って新しいのって買ってたっけ?

一瞬、記憶の糸をたぐる。

たぶん、買ってないと思う。


そして、またしばらくして。
夕食をつくろうと思い、今度はお肉コーナーの引き出しを開けた。


すると、

モツの真空パックの袋が一袋、ポロン。と入っている。

調味料の棚を開くと、封の開いた、
でもまだたっぷり入っているごま油を発見。

豆腐と、モツと、ごま油???
もしかして「モツ鍋???ごま油使うの?」

そして、決定的な「一味とうがらし」のビンを発見。


まるで、推理探偵のごとくひとつひとつの
物的証拠からメニューをひもといていくような気分だ。


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あっ、もしかして家の主は
誰もいないけど、もしかしたら「モツ鍋パーティ」だったのかしら?

あえていうなら、コロちゃんはわが家の主だから
無人の留守宅ってワケでもないけど。


何かがなくなっているのならともかく、いろんなモノが増えているなんて
不思議で奇妙な感覚でおかしい。

しかも、残りもので推測するぐらい
そのほかはキレイに片付いている。


これも、かれこれこの4年間の賜物だろう。

どこに何があるのか、どうやって片付けるのか
パーフェクトなぐらい把握している彼らたち。


たぶん、あうんの呼吸で手際よくみんなで
手分けして動いたに違いない。

そう思うだけで、なんだかくすっと笑っちゃう。
まぁ、コロも大勢いたほうが楽しいだろうし。

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そのことを数人に話したら
「さすが男の子のお母さんは違うわ~!」と
一様に驚いたあと、

「あ、でもそういえば知り合いの息子の友だちたちも
勝手にウチのお風呂に入るのよ。って言ってた!」

「洗濯機によその子の洋服が入っているって聞いたことある!」とか、

「ウチの兄キも、そういえばいっつも友だちいっぱい連れてきては
雑魚寝してゴロゴロしてたわ~!」

神経質になってたら、やってられないわね。男の子の親は。

と一瞬びっくりするけれど、まぁしかたないか。と
いうところに落ち着くのである。

もともと、おおざっぱで細かいことは基本気にしないけど
さらに拍車がかかったカンジかもしれない。
そういえば、すべてにおいて。

いろんなことにこだわらずに
ゆるやかに、ゆったり、ゆるめのほうが
なにかと生きやすい、ということをこの20年、
しっかりと教えてもらったような気がする。

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今週末の日曜日は山梨。
そして来週の木曜日は山形。

さっそく昨日のお昼ごろ
コロちゃんのお散歩依頼のメールを出した。

複数に同時に送ると、そこからメンバーを募るために
また一斉に送信されることになっているらしい。


だけど、いまだ音沙汰がない。


きっと・・・。
今度はなんのパーティにするか、
どんなメンバーにするのか、
プランを考えている最中なのではないか、と思うと
また、なんだかくすっと笑ってしまう。

やっぱり、もう寒いから鍋かな?

それとも、コロと一緒にクリスマスパーティ・・・だったりして?




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