KAORU♪の「気ままなダイアリー」

KAORU♪が見つけたステキな風景、出会ったおもしろいできごと、おいしい料理などを“気が向いた時”にご紹介します。

★山形のマンホール

2010年12月24日 | KAORU♪ in Japan
パーティーから1夜明け、今日は夜まで山形で過ごす予定~。


太平洋側の仙台と、日本海側の山形。
お隣同士なのに、寒さの深さが違う。
本当に深々と冷える感じ。

さっきから雪が舞っていて、
今日はホワイトクリスマス。


山形のマンホールは、「紅花」

一見、地味だけれど
繊細な細工が施された一品。

*********************************


昨日は、結局1時間半も電車が止まり、
そのあとも快速運転から各駅停車に切り替わり、
遅れてくる接続列車待ちで
3時間後にようやく到着。

パーティーは始まっていたものの、
私の出番には間に合って、なんとかホッと胸をなでおろした。



**********************************


電車の中での出来事、その後。


言葉がわからず困っていた人々は
香港から来たのだという。

直行便が仙台まで飛んでいるのだとか。


でも、さすが香港人。
みなさん綺麗で訛りのない英語。


そのあとも、車内放送が流れるたびに
今なんて言ったの?と駆け寄ってくる。

隣車両だったファミリーは荷物ごと
私の席の近くに引っ越してきた。


作並温泉駅で降りるファミリーに
「いい旅を!」と手を振ったら、
「あなたもステキなパーティーを!間に合うといいね!」
とみんなで手を振り返してくれた。


困っていたのは外国人だけではなかった。

女子高生らしい子に声をかけられた。

「あの~…。バイトに遅れることを
電話したいんですが、
電池が切れてしまって。
すみませんが、その携帯貸してもらえますか?
お金払います。」と言って
50円玉を差し出した。


「いいよ!いいよ!いらないよ~!」と言うと

「でも、さっきからすごく電話使ってますよね。
大丈夫ですか…?」

「いいの、いいの!大丈夫よ!」と
気持ちだけ頂くことにした。


以前、息子が小学生の頃、
2人でカナダとニューヨークを旅した時、
公衆電話のかけ方がわからずに
困っていたら、アジア系の男性が助けてくれたことが
ふとフラッシュバックしたのだった。


電話代を渡そうとしたら、
いいよ、いいよ!と言われたことを
突然思い出した。


あの時の親切は本当に嬉しかった。


もしこの電話がかけられなかったら
目的のマンハッタンに住む
EVEちゃんちに永遠に
たどり着けないんじゃないか…
一瞬、そんな錯覚に襲われていた矢先に
現れた救世主のように思えた。


電話をかけてくれただけでも
ありがたかったのに、
ろくに言葉も話せない母子づれに
電話代まで出してくれるなんて…。


********************************

困った時はお互いさまなんだよ、って

たった一度の、ほんのひとときの出来事だったけど
無言のうちに教えてもらったような気がする。


だから、今度はまた違う誰かに
おんなじように優しくできる。


*******************************

通常1時間で着く距離の3倍かかった仙台→山形駅間。


香港のカップルに蔵王温泉までの
バス乗り場を聞かれて、
東口の方角を教えたあと、

「あの電車、本当に大変だったね。疲れたね。」と言うと

「でも、私はあなたがいてくれて
本当にラッキーだったわ!
ありがとう!」

と言ってくれた。


私は、本当に大変だったわね!という返答を
軽く予想していたんだと思う。


あなたがいてくれてよかった、とだけ笑顔で告げられたことに驚いた。


***********************************


日常的に遭遇する、電車の遅延。


え~!また?
また人身事故?
わ~、もう急いでるのに~。

尊い命が天に昇っていっているかもしれないのに、

すっかりマヒしてしまっていた自分の身を恥じた。


***************************************

忘れていた大切なものを確認するするために、

あの時間があったのだと思う。


パーティーには、少し間に合わなくて
ごめんなさい。


初めてお会いする山形の皆さま。

たくさんお話聞いてくださって
ありがとうございました。

そして、素敵なパーティーを企画し
大成功させたく~みん、本当にお疲れさま♪


今回もまた旅の魔法にかかったような、
クリスマスのショートトリップ。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする