待ちに待っていた!
NYのCallicoon カリクーンの
ファーマーズマーケットがついに再開♪
一方通行、マスク必須、
ソーシャルディスタンスを取って列に並ぶ、
というルールが以前とは違うところだけれど、
それでもデラウェアリバーを眺めながら、ローカルなお店が軒を連ねて
めずらしいものを見つけながら、
いろんなお店をのぞくだけでワクワクと楽しい。
オレンジ色のビーツ。
花束のような紫色のブロッコリー
通常の3倍以上はある巨大なコールラビ
そうだ。
そろそろハニー買っておいたほうがいいね、と
ハニー屋さんに顔を出してみた。
Walton ウォルトンという、
先日お気に入りのガーデンシューズを買った
小さなタウンにあるのだという。
琥珀色の生ハチミツが並ぶテーブルは
ラベルによって色が違う。
今までだったらどこのファーマーズマーケットも、
木のスティックなどにすくって
味見をさせてくれたのに
今は残念ながらそれはナシ。
けれど、丁寧に説明をしてくれる。
これはワイルドフラワーのハニー、
こっちはラズベリーの花のハニーよ。
ひときわ濃い色のハニーはKnot Weed ノットウィードと
キャップの上にかすかな文字が読める。
これは?
これはね、ジャパニーズ ノット ウィードよ!
え?ジャパニーズ?
そう、
川辺やあちこちそこらじゅうに生える
日本の竹のようなweed ウィード(雑草)なのよ。
日本の名前がついた花ではなく
雑草のハチミツ???
マッスルペイン(筋肉痛)とかにもよく聞くわよ!
何かに混ぜるよりも、これだけを
ひとさじ口に入れて
しばらく何も口にしないでね。
毎日よ。カラダにすごくいいの。
と教えてくれた。
へぇぇぇ〜!すっかり前のめりである。
でも、一体どんな日本産の雑草なのか、
痛みに効くって、竹のような茎で…?
まるでなぞなぞのようで
知っている限りの日本の記憶を
引き出そうとして頭が固まってしまう。
買ってみようよ、というひと言で
ハッとして我にかえり、
これください!と差し出した。
家に帰ってさっそく調べてみて
ようやくわかった。
日本名は
「イタドリ」
日本全国に分布していて、中国、台湾、韓国
そして日本と東アジア原産なのだという。
各地でたくさんの名前で呼ばれていて
スカンポ(酸模)、イタンポ、ドングイ、スッポン、ゴンパチ、エッタン、ダンチ、タンジ、スイバ、サイタナなど。
イタドリは、「痛み取り」イタミトリ
が訛ったのが語源なのだという。
傷薬として若葉をもんで
止血にも使われていたのだとか。
そして竹のように丈夫な茎は
「虎杖 こじょう」と呼ばれて
杖にも使われていたのだそう。
興味深いのが、もともとヨーロッパやアメリカに
鑑賞用として入ってきてそれが帰化して
“強害草”となっていて
英語のサイトではイタドリの
駆除方法ページまであるほど。
日本にも外来種が根づいて
在来種をおびやかす動植物があり
困っている話をよく聞くが、イタドリは
逆バージョンなのである。
日本から運ばれた
やっかいな存在となっているなんて
驚くばかり。
…世界の侵略的外来種
ワースト100に入っているらしい。
平安時代の文献にはすでに
「イタドリ」の名前で記されており
19世紀にはシーボルトが鑑賞用として
ヨーロッパに持ち込んだ、とある…
そういえば、カントリーハウスの周りでも
6月終わりから7月にかけて
白くて細かな花を見つけて、あれ?
これはもしかしてイタドリ?と
思っていたことがあった。
今は花の後に種がついている。
ともあれ、お店の人がいう状況と酷似している。
飲んで筋肉痛に効くかどうかはわからないけれど…
でも痛みを取るのは合っている。
イタドリのRaw honey (生ハチミツ)なんて
めったにお目にかかれない。
キッチンでティースプーンにすくって
おそるおそる口にすると、
ふくよかな香りが広がって、
うわぁぁぁ!!!と思わずさけんでしまう。
しばらくしてから
そういえばどんな味だった?と
確認しに来たリオもおんなじ反応。
濃厚で強くて美しい色と香りに
驚くばかりである。
料理に混ぜるのはもったいなくて
毎日ひとさじずついただいている。
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