ついに念願の
「The Bainbridge Avenue Garden ベインブリッジ アベニュー ガーデン 」のメンバーに仲間入り♪
通りをはさんだ真ん前にある市民ガーデン。
ここに引っ越してきてから
ずっと気になっていて
入会できるか勇気を出して
声をかけてみたのが数週間前。
その後連絡が来ないのでもしかしたら
メンバーがいっぱいなのかもしれない。
それとも
私の英語が通じなかったのでは?
もしや私がアジア人だから?
いやいや、ここではそんなことはないはず。
だって会う皆さんは良い人ばかりだもん。
どうしよう。リオに聞いてもらおうか。
ううん、頼らず自分でやろう!
そんな短い葛藤やら思惑が
ぐるぐる頭を駆け巡り
ドアが開いていた先週、もう一度
勇気を出してガーデンに入って
作業をしていた女性に聞いてみた。
あのう。先日入会希望をお願いした
Kaoru と言います。
メンバーになりたいんですが
どうしたらいいでしょうか?
あら!聞いてるわ!
こっち来て!ここに記入してサインして。
なんだ、あれやこれやと
心配することなかった。
こうやって動いてみるもんだ。
来週の日曜日にまた来て。
どこが使えるかチェックしておくわね。
メール送るわ。
私はLaura ローラよ、よろしくね!
ねぇ、ミントいる?たくさんあるのよ。
もう1人自分のガーデンを手入れしていた女性も、私のレモンバームもどうぞ。
いっぱい増えちゃったのよ。
ここにあるのはラズベリーよ。
お隣のこの実は何かしらね?
たぶん、スグリじゃないかな?
えーと、英語名は…
Currant (カラント)だったかな?
(またはGooseberry グーズベリー)
あぁ、そうだったわ!
そんな会話をしながら。
以前から何回かのぞいてみたりした時も、
みなさん本当にフレンドリー。
ここは40年前からあるんだよ、
僕たちはここのメンバーになって30年。
オーガニックの良い土を使っているんだよ、と
以前お話ししたご夫婦。
農園はもう満員で空きがなく
大きなコンテナが私の小さな畑となった。
ここの土を使ってね。コンポストで作ったのよ。
今朝10時にローラの待っているガーデンで
いろいろな決まりやルールの説明を受ける。
質問あるかしら?
んー、だいたいわかりましたが
なにしろまだ英語勉強中で…。
あら、そうだったの。
急に話す速度を落としてくれる。
家に帰ってもう一度読んでみて
わからないところあったらいつでも聞いてね。
そう、メンバーに1人日本人がいるのよ。
こっちで育っているけれど
日本語わかるからきっとサポートしてくれるわ!と優しい心遣い。
それからさっそくワゴンで
土を運んでシャベルでコンテナに詰める。
何を植える?私も家に何種類かの
ハーブがあるから持ってきましょうか?
バジルはいる?今度持ってくるわ。
私は、Edamame エダマメって知ってる?
(こっちではEdamame で売っている)
Soy ソイの豆を買ったのでそれを植えたいの。
と希望を伝えると
じゃあ、支柱がいるかしらね?
様子見ながら必要だったら言ってね。
たぶん倉庫に何かあるかと思うわ。
大きなコンテナとはいえ、
何種類も植えられるほどのサイズではないかと
思うからまずは少しずつ始めてみよう。
秋には近くのファームから
オーガニック野菜のおすそ分け(?)があったり、
年に何回かのミーティングがあったり、Agriculture (農業、農法)のセミナーがあったり、
地域のボランティアもあるのだとか。
それから何より嬉しいのがコンポスト♪
ウチから出た野菜の切りくずなどを
ここに持って来ればちゃんと土に還り
また再利用。
ニューヨークでは、あちこちの
ファーマーズマーケットなどで
コンポストコーナーがあって
いいな、と思いつつ、
家から生ゴミを電車で運ぶにはちょっと…
だけど家の前ならすぐに持っていける。
マンハッタンの中心部には
小一時間ほどかかるけれど
それでもここは一応
NYC(ニューヨークシティ)。
都会とカントリーサイドのちょうど中間で
ほどよく自然があるブロンクスでの暮らし。
そういえば今年の初めのこと。
車で大きな通りを通過中
ウチまであと5分というところまで来たら
なんかプ〜ンと臭う。
ん!スカンクだ!
(スカンクが道路でひかれたにおいがする)
え?スカンクいるの?ウチの近くに?
以前郊外にある山の近くで
その臭いを嗅いだことあるけれど
こんな住宅街にも?と
びっくり驚き仰天していると
いるに決まってるじゃない。
ラクーン(タヌキ)だっているんだよ。
木がこんなにあればスカンクはいるでしょ!
えぇぇ〜!どこに住んでるの?
穴の中?木の上?木の中?それとも岩の間とか?
知らないよ〜。誰もスカンクのことなんか
知りたくないよ。あはは。
野生のリスやタヌキやスカンクがいる場所に
住んでいるなんて、
東京のこれまでの環境からは考えられない。
すぐ近くのボタニカルガーデンには
チップモンク(チップとデールのモデルになったシマリス)もいっぱいいるし。
シカはすぐに近所ではないけれど
そんなに遠くないところで何度も見かけている。
まるでディズニーの世界そのまんま。
なにしろニューヨークは人もビルも多いし、
電車やバス移動も、育った環境に
とても近くて生活するには
ギャップが少なく楽ちん。
でも品川の自宅も大都市という感じでもなくて、ほどよく都会で大きな公園や緑や運河や
人工の砂浜もあって道も広いし、
野生動物の多さ以外ここと
意外と似てるので住めば都でとても快適。
それにしても日本でいう「市民農園」は初体験。さらにこのガーデンのメンバーで
ここの人々との交流を深めて近所にも
お友だち増えていったらいいな〜、
なんて思いを馳せながら。
なんといっても、地球がお家だから♪
どこでも生きていけるワタシになろう!
たくさんの人々との出会いが
私の未来へのチカラになっていく。