須玉日記

母と子、たまに父による写真日記。

城山公園のナラ枯れ

2021-03-04 17:42:55 | 樹木
2021年3月4日 <父>

今月から近所の城山公園まで早朝散歩を始めました。
一応、今日まで4日間は続いています。

城山公園は、多摩丘陵の雑木林が残されている自然豊かな公園です。
3月1日、104段の急階段を登って、尾根道に出ました。
しばらく行くと梅林が見えて来ました。地元に自然に溶け込んだ
梅林があったことを忘れていました。





さらに進むと、伐採されて玉切りされた樹木がたくさん見つかりました。





近づきます。普通の玉切りと違い、切込みが入っていますね。
変だと思って調べてみたら、城山公園の71本の樹木にナラ枯れが発生して、
今年1月から伐採作業が行われていることがわかりました。
切込みは、樹木の中で越冬しているカシノナガキクイムシの幼虫にダメージを
与えるためでしょうか?表示が無かったので、殺虫剤の注入はないでしょう。





このコナラは年輪から樹齢60年ほどでした。
ナラ枯れは、カシノナガキクイムシが運ぶナラ菌が原因です。
ナラ菌が樹木内に入ることで、夏期に樹木の通水機能が失われ、
1~2週間で急激に枯れてしまいます。恐ろしいですね。
この甲虫は直径10cm以下のナラ類では繁殖しにくく、大きな樹木ほど被害に遭います。
最近は、雑木林の定期的な伐採が行われないため、ナラ類が大きくなり過ぎている
のが被害拡大の要因のようです。





綺麗に積みあげられた玉切りのコナラのそばに、八重咲き日本水仙が咲いていました。
伐採作業で踏みつけられなくてよかったです。


2021年3月1日 東京都稲城市にて オリンパスTG-5

一昨年から、東京ではクスノキのクスベニヒラタカスミカメによる落葉被害が続いています。
樹木管理にとって困ったことが続きます。

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4 コメント

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梅林 (気まぐれ親父)
2021-03-04 18:09:56
近くに素敵な梅林があるのですね・・・
二日間での撮影? 写っている方はばらりん様? 洋服が違いますが 違う方なのかな?
そちらの地は「ナラ枯れ」ですか・・・信州は「松枯れ」が広がり
中央道を松本から長野に向かう間の山の姿は見るに堪えない物です
自然界も何処かで狂い始めているのでしょうか?
返信する
マツ枯れにナラ枯れ (fukurou)
2021-03-04 20:38:46
須玉の父様
こんばんは。
マツ枯れにナラ枯れと樹木にとって災難が続きますね。
マツ枯れもまだ収まっていないのに、ナラ枯れがどんどん広がっています。
関西でも夏場に、山の中のナラの木が点々と枯れているのが目立ってきました。
気まぐれさんがおっしゃるように生態系が狂い始めているようです。
返信する
Unknown (須玉の父)
2021-03-05 10:12:34
気まぐれ親父さん
久しぶりに梅の花の季節に訪れました。
この梅林周辺にドッグランがつくられる計画がありました。
住民の反対で中止になったようですが、油断できないです。
写真は全て3月1日の撮影です。どちらかが<母>です(^^♪
マツ枯れも深刻ですね。須玉では、枯れたアカマツを撤去して、雑木林が再生してきました。
ナラ枯れが山梨まで来ないことを願っています。
返信する
困りました (須玉の父)
2021-03-05 10:31:42
fukurouさん
ナラ枯れは、都立公園でよく見かけるようになりましたが、
地元の公園でこんなに被害がでていることに驚きました。
都立公園では、昨年度は44本だった被害が、今年は500本以上に急増している様です。
今年度は、梅雨が長く気温が高かったため、ナラ菌を運ぶ虫の活動が活発になったのが原因の様です。
10数年ごとの雑木林の皆伐作業がなくなったことが根本的な要因でしょうか。
困った現象が広がり樹木ファンとしは、とても残念です。
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