すぎなの風(ノルウェー編)       ∼北欧の北極圏・トロムソから∼

北欧の中のノルウェー、
北極圏でも、
穏やかで住みやすいトロムソから
お届けいたします。

全てが刻々と変化している。

2010-09-23 | 素老日誌

●2010.09.20.より(リハビリ日誌 4日目)

●「西の山フレーズ」復活

今日は朝から、
母の部屋から見える「西の山」についてまた一つ快復。

「こんなええとこが津にあったなんてなあ。
津の北に住んでいて(幼い頃)、全然知らんだわ。
こんなええ所に住ませてもらえるなんてなあ。
ありがたいことやなあ」
と惚れ惚れと眺める。

これぞ、レモンの里で
毎日毎日
一日何回も何回も
部屋に入ってくる人来る人に
心から母が語った「西の山フレーズ」。

これが復活したとは、今日もなかなかいい始まりだ。

●「足先」から「脚」へ

もう一つ今日の驚きは、左脚が動いたこと。

左の足をいくらくすぐっても、
左足は反応しない。
変わりに右足が、
「やめてー」と訴えていた。

それが、左足をくすぐったら、
左足を動かした。

おまけに、右足をくすぐっても
左足を動かしたのだ。

すごい!

しかも、足先だけでなく、膝から動いている。

● かぼちゃもパクリ!

さて、昨日蜂蜜饅頭を2個も頬張った母に、
今日はどのような食事にしよう・・・?

食事で気をつけなければいけないのは、
誤嚥性肺炎。

つまり、飲み込みがうまくいかず、
肺に入って肺炎を起こすこと。

実際まだ、むせることがある。
まだまだ危険と隣り合わせ、油断禁物!

ご飯は、かなり粒粒をのこし、
かぼちゃの煮物は皮をとってそのままで。

全く問題なし。

母の食事の後は、私が食べる番。

私のおかずをじっと見ている・・・と思いきや!

おもむろに母の手が私のかぼちゃに・・・

伸びた、つかんだ・・・パクリ!

なーんだ、皮付きでも問題なし。
また一つ記録更新!

●「恐怖心」が小さくなっている

 もう一つ、今日の進展。

「大便がしたい」と初めて言った。

「トイレに行く?」と聞くと「行きたい」と言う。

 ベッドから離れること、
体を浮かせることを異常に怖がり、
「自分から」は、ありえなかった。

だから、これはすごい変化なのだ!

サポートをお願いして、試してみる。

 ポータブルトイレに座るところまではできた。

 「大丈夫かいなあ」と母。
「私がおるもの、大丈夫さ」と私。
これで終わり。

移動のとき「怖い」と少し言ったものの、
こんな静かな反応は、これまでなかった。

母の中の「恐怖心」は、どのように変化しているのだろう?  
 
目に見えるものだけでなく、
母の全てが、刻々と変化している。

本来人間は皆そうなのかもしれない。
母の快復から、
それを再確認させてもらっている気がする。

さて、三日泊まって母の安定が確かめられたので、
私は、今夜からお役ご免となった。

今日は久しぶりに映画に行こう!

3週間ぶりのお休みは楽しまなくっちゃ!

 

コメント
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