●2010.09.20.より(リハビリ日誌 4日目)
●「西の山フレーズ」復活
今日は朝から、
母の部屋から見える「西の山」についてまた一つ快復。
「こんなええとこが津にあったなんてなあ。
津の北に住んでいて(幼い頃)、全然知らんだわ。
こんなええ所に住ませてもらえるなんてなあ。
ありがたいことやなあ」
と惚れ惚れと眺める。
これぞ、レモンの里で
毎日毎日
一日何回も何回も
部屋に入ってくる人来る人に
心から母が語った「西の山フレーズ」。
これが復活したとは、今日もなかなかいい始まりだ。
●「足先」から「脚」へ
もう一つ今日の驚きは、左脚が動いたこと。
左の足をいくらくすぐっても、
左足は反応しない。
変わりに右足が、
「やめてー」と訴えていた。
それが、左足をくすぐったら、
左足を動かした。
おまけに、右足をくすぐっても
左足を動かしたのだ。
すごい!
しかも、足先だけでなく、膝から動いている。
● かぼちゃもパクリ!
さて、昨日蜂蜜饅頭を2個も頬張った母に、
今日はどのような食事にしよう・・・?
食事で気をつけなければいけないのは、
誤嚥性肺炎。
つまり、飲み込みがうまくいかず、
肺に入って肺炎を起こすこと。
実際まだ、むせることがある。
まだまだ危険と隣り合わせ、油断禁物!
ご飯は、かなり粒粒をのこし、
かぼちゃの煮物は皮をとってそのままで。
全く問題なし。
母の食事の後は、私が食べる番。
私のおかずをじっと見ている・・・と思いきや!
おもむろに母の手が私のかぼちゃに・・・
伸びた、つかんだ・・・パクリ!
なーんだ、皮付きでも問題なし。
また一つ記録更新!
●「恐怖心」が小さくなっている
もう一つ、今日の進展。
「大便がしたい」と初めて言った。
「トイレに行く?」と聞くと「行きたい」と言う。
ベッドから離れること、
体を浮かせることを異常に怖がり、
「自分から」は、ありえなかった。
だから、これはすごい変化なのだ!
サポートをお願いして、試してみる。
ポータブルトイレに座るところまではできた。
「大丈夫かいなあ」と母。
「私がおるもの、大丈夫さ」と私。
これで終わり。
移動のとき「怖い」と少し言ったものの、
こんな静かな反応は、これまでなかった。
母の中の「恐怖心」は、どのように変化しているのだろう?
目に見えるものだけでなく、
母の全てが、刻々と変化している。
本来人間は皆そうなのかもしれない。
母の快復から、
それを再確認させてもらっている気がする。
さて、三日泊まって母の安定が確かめられたので、
私は、今夜からお役ご免となった。
今日は久しぶりに映画に行こう!
3週間ぶりのお休みは楽しまなくっちゃ!