すぎなの風(ノルウェー編)       ∼北欧の北極圏・トロムソから∼

北欧の中のノルウェー、
北極圏でも、
穏やかで住みやすいトロムソから
お届けいたします。

体と心はつながっている

2010-09-29 | 素老日誌

●2010.09.23.(リハビリ日誌 7日目)

母の脳梗塞発症後、約4週間。

母は、周りの者が想像もしなかった快復振りを見せている。

もちろん、グループホームの作用、家族の関わりもある。

また、整体の治療の影響もかなり大きい。

例えば、昨日の治療後の変化は・・・・

●お箸が使えるようになった!

昨日、お箸を手にとったと聞いていたのだが、
今日は、ミキサー食でなく、お箸で普通のご飯!

本人は、「別に」という顔をしている。
母にすれば、かつてしていたことをしているだけなのかもね。
でも、私はびっくりだよー!

●左足もクルクルクル!
  
ベットに横になったまま、足首をクルクルクル。
これができるのは、右足だけだった。

ところが、

左足もそろえて動かしているではないか!

「動いた」だけでなく、
自分で出した指令通り動かすことができたということ。

すごい!

●左の足の裏をしっかりとつけている。

車椅子とベッドの移動時、
立つことができるとかなり楽になる。
それは、当分先のことか・・・できるのか・・・?
とさえ思っていた。

しかし、

今日は移動の前に左足の裏がしっかりと床についていたのだ。

支えてくださった人が言うには、
「少しの間立っていたよ!」。

えー!じゃあ、立てるようになるってこと?

●体を動かしやすくなっている。

服の着替え、尿の始末のときには、
ベットに仰向けになっている母の体を横に向かせる。

このとき、痛がるし重いし、こちらも妙に力が入る。

しかし、

軽く、すんなりと横を向かせることできた。

こりゃ、母の体が柔らかくなっているんだわ!

●生きるのが、また面白なってきた

母の気持ちの変化を見せてくれる「言葉」が出た。

娘:お母さん、左足動かんだのに、動くようになったんやなあ。
母;そうなん。左の足が動くようになったんよ。うれしいわあ。
  生きとって、よかったわ。
  生きるのが、また面白なってきたわ。
娘:よかったなあ。私も嬉しいわぁ。
母:ありがとうなあ。あんたとどこか行けるかいな?
娘:行けるよ。少しずつ体操したりしてたら、もっと動くようになっていくよ。
  きっと行こうなあ。
母:はい。ありがとうなあ。うれしいわ。

******************************

左半分が動かなくなり、ねじれていかにも痛そうな体。

この体のどこからどのように「リハビリ」ができるのだろうか?

入院中、
私のこの不安に応えるようなタイミングに
母の驚くべき快復は始まった。

見舞いに来て下さった整体の先生が診てくださったのだ。

翌日から、体のねじれがとれて、むくみがひき、
食欲も出てきて、飲み込みもうまくできるようになった。

以来、体とともに
「生きる意欲」も快復してきたということだ。

私は、これまで「体と心はつながっている」と思ってはきた。

しかし、

「人の励まし」によるものとも違う
心と体の一体性から来る必然的快復が
母に起こっているのではないか。

それができる状態になるよう
整体の先生は手伝ってくださっているのではないか。

それは目に見える作業ではない。
しかし、間違いなく作用が起こっている。
それを母の体が、「変化」という目に見える形で教えてくれている。
 
グループホームでの頭と心のリハビリに加えて、
体のリハビリがこのような形で進んでいる。

「ありがたい(有難い)」。

この一言に尽きる。


 

コメント
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