すぎなの風(ノルウェー編)       ∼北欧の北極圏・トロムソから∼

北欧の中のノルウェー、
北極圏でも、
穏やかで住みやすいトロムソから
お届けいたします。

コロナ対策・「指示と自主性のバランス」

2021-02-09 | ノルウェーから

「外国からの入国禁止」

現在の対策とは、
「外国からの入国禁止」。

仕事を予定していた人、

学生も、入れません。

陰性証明書があれば
ノルウェーに入れたのですが、
これをクリアした人から
感染が増えることが続いたのです。

なぜ?

陰性証明書が真正でないことが多いから。
各国の事情の違いです。

今は、英国、アフリカからの新種が加わり、
感染が子どもにも広がっています。
店も学校も閉まり、
ロックダウンに近い町もあります。

感染がコントロールできるよう 
感染の拡大を防ぐ。

これが、今回の対策の第一の目的です。

北ノルウェー、ふんばってます。

「指示」が、自主性を妨げるわけではない。

この度、「2週間」が、延長され
「あと2週間」となりました。
この「期間限定」「数字」は、大事なポイント。

例えば、今トロムソでは、この期間
「訪問客5人まで」との指示。

当初は、「訪問者の数まで指示するのか」。
私は、そう思ったものです。

実は、「5人」は、
状況から感染の影響を推測、計算して出てきた数字。

ノルウェーには、いろんな国の人がいます。
国によっては、客人を何十人も呼ぶのが普通。

もし、
「自主性に任せますから、
 来客は控えてください。」

と言われたら、

彼らは忠実に控えて
「20人」にするかもしれません。

「人と会ってはいけない」
と思う人もいるでしょう。

具体的な「数字」「期間」を提示されることで、

・「誰にも会えない」など
  追い詰められ感が少しは軽くなる。
・「一体いつまで続くのか・・・」
  という倦怠感がまだ少なくてすむ。
・「この期間、皆で頑張ったら、よくなる」。
  そんな希望にもつながる。

つまり、対策に従うにしても、
自主的になれるのではないかと思うのです。

もちろん、
納得いく「指示」の説明はいりますが。

自主性を妨げない指示が要る。

一年たって、私はそう実感しています。

「世界は、ひとつ」

現実には、
世界中で体制が整わない限り、
終わりがない。

つまり、

「世界は、ひとつ」

コロナ期に最も痛感したこと。

今は、ワクチンが必要。

私もワクチンの申請をしたよ!
と娘に伝えた数日後、娘からのメール。

「ノルウェーで
 ワクチンによる死者が出てるって、
 ニュースで聞いたけど、大丈夫?」

そんなニュースになってるんや・・・。

次回は、
このお話をしたいと思います。


やっと雪が本格的に降り始めました。

コメント
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