すぎなの風(ノルウェー編)       ∼北欧の北極圏・トロムソから∼

北欧の中のノルウェー、
北極圏でも、
穏やかで住みやすいトロムソから
お届けいたします。

「雪の春」に心弾むわけ

2023-04-01 | ノルウェーの自然
「もう桜が満開」
と、娘や友人が写真を送ってくれました。

こちらは、
2月の異常を取り戻すような豪雪で、
除雪で大きな雪山ができています。




「まだ冬だね」
と思われるかもしれませんが、
人々の笑顔は弾んでいます。

「ついに、来たね!」

この3月は、
人に会うと言ったものです。

「ついに来たね!」

何が、来たのか?

一つは、雪。

雪は、スキーにも、歩く人にも、
大歓迎なのです。
(雪かきが大変ですが)

教室の子が、笑顔で

「はる。
 これは、ノルウエーのはる」

と言ったのには、参りました。

もう一つは、「晴天・輝き」。

毎日10分ずつ日の出が早まり、
日の入りが遅くなります。
実感できるほどの速さです。

太陽は雪に照り、実に眩しい!

気温がマイナスであっても、です。
(今日は0度)

これだけでも、心は弾んできます。


小さい子連れに人気のシャーロットルンド

サマータイムの意外な効用が、ここに。

さらに、もう一つ拍車かけるのが、
「サマータイム(今年は3月26日から)」。

サマータイムの意味がまだわかりませんが、
今年は、ここでの大きな効果に気づきました。

時間が1時間早くなるので、
時計の針を1時間早めます。
つまり、
昨日まで「夕方6時」だった時が、
「7時」になります。

想像してみてください。

夕方7時に、まだ、
昨日の6時の明るさ。
1日で、一気に1時間飛ぶのです。

「明るくなっている!」と感じている上に、
「急に 日が長くなった!」
と錯覚しちゃうでしょう。

これは、気分が高揚しますよ。

そこに、
 ポースケ(イースター)!

このタイミングにやってくるのが、
“Påske(ポースケ・“イースター”のこと)。

「イエスの復活」「春」を祝うものですが、
ここでは、自ずと
「輝く季節の到来」を祝い
楽しみたい気持ちの方が、
大きくなるのも当然でしょう。

しかし、毎年、この季節は
雪崩も多いのです。
今年は、また特別。

昨日は、トロムソでは
「山に出かけないように」
と警報が出ました。

山で、
ツーリストが亡くなっています。
たくさんの動物も犠牲になりました。

自然をなめてはいけない。

そう思い知らされる時期でもあるのです。

この季節、
皆が別れ際に送り合う言葉にも 
想いが深まります。

「God Påske!( ゴーポースケ!)」
(よいポスケをすごしてね)

皆さんも よき春をお楽しみ下さい。


図書館から

コメント
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