7月29日
「認知症介護で行き詰まらないために」
という講演会のお手伝いをさせていただきました。
主催は、「公益社団法人認知症の人と家族の会三重県支部」、
講師は、多賀洋子さんでした。
多賀さんは、「縁側の日」にも来てくださっています。
日頃から、京都弁でとっても優しくわかりやすく、
お話をされる方です。
実は・・・
多賀さんの2冊の本を皆さんに紹介したいと
私は、ずっと思っていたんです。
そこで、今日は本の紹介をさせてください。
●『ふたたびのゆりかご』(講談社)。
『認知症介護に行き詰まる前に読む本』(講談社)
最初に出版されたのが、
『ふたたびのゆりかご』
認知症になったご主人と
笑い合えるようになるまでの日々が綴られています。
その後
進行し続けるご主人との生活にも限界がやってきます。
苦渋の末、
ご主人の入院・入所を決行されたものの
ふっきれない葛藤の日々。
施設のご主人とのつき合い方で心が定まったというところまでを
『認知症介護に行き詰まる前に読む本』にして、
昨年12月に発行されました。
ところが、
なんと発行の一週間後にご主人は急逝されたのです。
しかし、
彼女の話も本もとてもわかりやすいので、
もう今年の二月から8回も講演会の依頼に応えていらっしゃるのです。
● 本の仕上がりに感嘆!
縁側の日で
「2冊目の本を書いている」とお聞きしてはいましたが、
その内容には驚きました。
想像していた「『ふたたびゆりかご』の続編」
だけではなかったのです。
専門に近い見地と
経験者としての見地から、
心がけることが端的にまとめてあります。
多賀さんが認知症について、
よく勉強されていたことにあらためて感心しました。
しかも、文章教室で長く勉強されていたということもあり、
わかりやすいのはもちろん、
美しい表現で、ぬくもり、せつなさなど揺れ動く心情も伝わってきます。
「介護者も本人も少しでも楽になって、いい時間を過ごせるように」
という願いが、
2冊目の本になったのでしょう。
これは、「友人が書いたから」ではなく
本当にお薦めの本だと思います。
本を読んだ人から、
私にも嬉しいお知らせが届いています。
「父が認知症で、
父の介護に振り回されている母に読んでもらいました。
『お父さんは、病気なんやなあ』と、
やっと母が父の認知症を受け入れることができました。
そして、母が自分のしたいことをするようになりました」。
「本題」の通り、
行き詰まる前に、
この本が 届きますように。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます