すぎなの風(ノルウェー編)       ∼北欧の北極圏・トロムソから∼

北欧の中のノルウェー、
北極圏でも、
穏やかで住みやすいトロムソから
お届けいたします。

コロナ対策・「トロムソは、うまいよね」

2021-02-03 | ノルウェーから

2月に入りましたねえ。
コロナで昨年のロックダウンから、一年。

久しぶりにコロナのお話をしますね。

感染者数は、あまり当てにならないので、
コロナによる死者数を見てみます。

2月3日時点 
  ノルウェーの死者数:574(+7前日より)
  トロムソの死者:2(1年前と同じ)

昨年秋、ヨーロッパと同様、
トロムソにも第二波は来ました。
電車はないけど、飛行場もある、
船内で集団感染した外国船の入港もある、
英国の新種も既に入ってきています。

新感染者は、絶えずいるのです。

ですが、この数。

私たち市民の間では、こう言っています。

「トロムソは、うまいよね」。

これは、コロナの感染防止に関して、
「コントロールが上手い」
「トロムソ市・公共機関・市民の連携ができている」

という自負だと思います。

※トロムソ市の人口:約77000人


これが、トロムソ市章(kommune:市)
 

●政府からの指示・市からの指示

1月4日から2週間、新しい対策が取られました。
移動の多いクリスマス、新年直後に予測される
英国、アフリカからの新種(感染力が強い)の拡大を防ぐためです。

政府からの指示をもとに、市各自で指示が出ます。

トロムソでは、例えば、
パブは閉まり、レストランで酒は出さない、
大学は、デジタルで(保育園、小中高校生は登校)、など。

また個人に対しては

・手洗い、手の消毒。(これは、通常通り)
・人との距離は、2m。(以前は1m)
・バスの中では、2mが無理ならマスクを着用
・個人宅の訪問はしない

トロムソのコロナチームは、的確で迅速

トロムソには3か所の検査場があり、
希望したその日にテストが受けられる。
無料なので、躊躇わなくていい。

つまり、感染の発見が早い。

次に、
可能性のある人への連絡が、的確で早い。

医療・隔離機関がしっかりしている。

それで、感染が無駄に増えないのです。

これが、「うまい」の大きな要因。

市民による市民の感染を広げない

私のことで話しますと・・・

日本人3人でしている週一回の
ノルウェー語勉強会は、お休みに。

日本語教室は、ネットで。

EDELでは、これまで通り。
手洗い消毒と、にっこり2m。
マスクはしていません。

87歳、86歳の義父母の訪問は、最低限にし、
私たちは、常時マスク着用。

この2週間後、驚くことに
トロムソの新感染者数は「ゼロ」になり、
一週間続きました。

この一年、トロムソでは、こういう体験で
政府と市民の信頼感が強くなっている気がします。

しかし、今また、新たな対策真っ最中。

トロムソだけでも、
ノルウェーだけでは、だめなのです。

次回は、そのお話からしたいと思います。



トロムソ市役所・この外でするインタビュー、テレビで何度見たことか!
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