すぎなの風(ノルウェー編)       ∼北欧の北極圏・トロムソから∼

北欧の中のノルウェー、
北極圏でも、
穏やかで住みやすいトロムソから
お届けいたします。

木のない大地に トナカイが、あちこちに!(「北の果てまで行ってみた」~ その2~)

2021-09-07 | アイリッシュハープ
今回の行き先は、nordkapp(ノールカップ)
ヨーロッパ大陸の北の端と言われる地です。

トロムソから640㎞。
Finnmark(フィンマルク)という広い地域を走ります。

ノルウェーに来て間もなく、
絵本で出逢ったセリフ。

「ぼくは、フィンマルク出身だよ。
 雪の中でも遠くても、平気さあ」。


そう言って、一頭のトナカイが
サーミ人のおばあさんに頼まれた
難題を見事に果たすのです。

あれから、私の中でキーワードになっていました。

サーミ、トナカイ、フィンマルク」

※ サーミ語は、ノルウェーの公式言語でもあります。

紀元前5000年のフィンマルク

トロムソを出てからは、
行きたい!と思い続けている
lyngen(リュンゲン)の氷河が間近に見える。

来年こそ、行くぞ!




初日は、Finnmark(フィンマルク)の中心的街Alta(アルタ)
30㎞手前で一泊することになりました。

翌日、
アルタ美術館へ。
ここでは、紀元前5000年に描かれたロックアートが見もの。



当時、トナカイがこんなに!
誇りと豊かさの象徴?


とんがり屋根のテント、サーミの移動に使われた。

これが、ツンドラ地帯かあ。

さあ、Altaから、さらに北に向かって出発。

これが、Finnmalk(フィンマルク)の夏のツンドラ地帯。
木が生えていない大地が延々と続きます。


ここならできる、と私も運転。

これは、トロムソと全く景色が違う!

冬の情景を想像してみてください。

トナカイと暮らしを共にするサーメの人たちは、
小さな家を建てて
この大地を移動しているんですねえ。

標識の違いが面白い!

土地柄の変化が、標識に現れるのも、
面白いですよ。

トロムソの街を出ると、断然多いのは、
ヘラジカ。
トナカイは、見落とすくらい。

※ 見慣れすぎて、写真撮るの忘れました!

標識があっても、
ヘラジカに道路で逢ったことはないのですが・・・。
でも、ヘラジカにぶつかったら、
車がやられるので要注意です。

それが・・・

トナカイとヘラジカのダブル!

そのうち、トナカイだけが頻繁になってくる。



何? この色は?



「トナカイが、トンネルの中にいる可能性あり」。
トナカイが、トンネルの中に涼みに来るんですって。

標識を侮ってはいけません。
ひょいひょいとトナカイは道路に
飛び出してくるんです。



飛び出し予備軍。

ある程度行くと、トナカイの標識はなくなります。
トナカイがいないのではなく、
この一帯にいるので、標識で示せないということ。
確かによく見ると、あちこちにトナカイがいる!


見えます???

この自由なトナカイが、野生でなく、
全て飼い主がいることも忘れなく。


この日は、少しでもNordkapp(ノールカップ)に近づこうと、
薄ら明るく、山が黒く迫ってくる夜道を
緊張して走り続けました。

またもや景色が変わってきた!


8月17日夜11時
(つづく)
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