本日(令和元年5月2日)の産経新聞は、安倍首相は同紙のインタービューにおいて「日朝首脳会談について、『条件をつけずに金正恩委員長と会って、率直に、虚心坦懐に話し合ってみたい』と早期実現に意欲を示した」と報じた。
安倍首相の拉致問題解決への意欲は高く評価する。しかし、金委員長がタダで横田めぐみさんを返すとは思えない。つまり、身代金(経済協力)を要求することが予想される。
となれば、国連の北朝鮮制裁との整合性はどうなるのか。横田めぐみさんの身代金を支払うと国連による北朝鮮への経済制裁決議に違反するから、横田めぐみさんの救出は核問題解決と同時ということになる。
日本が拉致問題を解決することで、核問題解決を促進する役割を果たすのか、または横田めぐみさんの救出はまだまだ時間がかかるということか。私が指摘するまでもなく、こんなことは安倍首相やトランプ大統領は百も承知だろう。
さらに先走るなら、安倍首相は金委員長に口頭で身代金の金額を伝えて(支払いは後)、それに金委員長が乗ってくれば、核問題解決につながることになる・・・いくらなんでも、これは楽観的過ぎるかな(笑い)。
マスコミも核問題解決と横田めぐみさん救出を結び付けて論じないが、あえて口をつぐんでいるのだろうか。