患者が医師に望むことは まず病気の苦しみから救ってほしいということだ。 近年、医学が進歩して、昔なら治らなかった病気が かなり治るようになってきた。 医師にかかれば病気は治るものだと 思っている人は多い。 そんな人は、病気を治せない医師は ヤブ医者だと思う。 しかし、まだまだ治すことのできない病気は多い。 いや、治すことのできない病気の方が 多いかもしれない。 | |
だいたい病気とは身体が変化することによって起こるわけだが、 老化だって身体が変化することによって起こる。 人が必ず死ぬということはまだ変化を止めることができないということだ。 医学の進歩といってもそんなものだ。 そして、医師は人間だ。人間はどんなに優秀な人でも、 間違えることもあれば、見落とすこともある。 「神の手」をもつ医師でも人間だ。 患者はそのことをしっかりわかった上で 医師の治療を受けなければならない。 しかし、医師は病気について勉強して、多くの患者を治療して その経験から、我々素人がインターネットで仕入れたものとは 比べものにならない豊富な知識と技術を持っている。 一方、我々患者は実際に病気を経験している。 いくら多くの患者を診たり、色々な勉強をして豊富な知識を持っている医師でも わからないことを知っている。 上の子を妊娠して、出産間近になった時、男性産婦人科医だったが、 「陣痛が15分から20分おきにきたら、病院にきて下さい」といった。 「先生、陣痛ってどういうのですか?」ときくと 「くればわかります」といった。 いくらベテランの産婦人科医でも、男性医師に陣痛がどういうものかわかるはずがない。 くも膜下出血だって経験したことのある脳外科医はほとんどいない。 くも膜下出血という病気のある面は、我々患者の方が知っていることだってある。 こういったことをふまえて医師と患者が協力して 病気を治療していくことが何より大事なことだと思う。 良い関係が築かれていれば、例え、病気が治らなくても 事件になったり、裁判になったりすることはないのではと思うのだ。 参考ブログ↓ CLEAR BLUE ―危うい― |