最初はSAH

2000.11にくも膜下出血(SAH)発症。無事後遺症もなく生還。今興味あること:脳のこと,教育のこと,テニスのこと

いじめ自殺事件について思うこと

2006-10-22 13:54:47 | 教育

国立駅舎 撮影:トトロ実行委員会
昨日は久しぶりに

息子の中高で一緒だった友達の

お母さんたちとランチした。

息子の学校は、国立にあったので、

取り壊されるという三角屋根の

JR国立駅舎の写真を

撮ってこようと思って

デジカメを持っていったが、

もう工事用の囲いができていて

“国立駅”の看板も外されていた。


さて今、巷で中学生のいじめ自殺事件が

話題になっているが、

いじめの問題はいつになっても無くならない。

最近はそれがさらに

エスカレートしているようにも感じる。


だいたい人間社会には大人の社会でも子どもの社会でもいじめは必ずある。

息子がテレビを見ながら言った。

「僕のクラスでもいじめはあったよ。

でもきっとみんなに聞いたらいじめはなかったというと思う」

息子もかなりな運動下手だが、クラスに息子より運動下手で

ちょっと仕草が女性っぽい子がいたそうだ。

スポーツ大会などになるとみんなでその子のことを囃したて、

それで盛り上がるのがすごくいやだったと言った。

昨日のお母さんたちの話でも、

息子のクラスはとても楽しいクラスだったという評判だった。

誰もそんなことがあったなどと言う人はいなかった。

その程度のいじめはいじめとは言わないのだろうか?


だいたい、テレビのお笑い番組はほとんどいじめだらけだ。

身体的なこと、能力的なこと、そんなこと言ったら、

誰でも傷つきイヤな思いをするようなことを言ってはみんなで笑いあって盛り上がる。

そして、言われた方も決してイヤな顔をせず、

一緒になって楽しんでいるような顔をする。

鋭い嫌みを言えることがまるで能力があることのように持ち上げられる。

これが、いじめがエスカレートする第一の原因のような気がする。


誰でも自分が一番下にはなりたくないし、

自分より下の(下だと思う)人がいたら安心する気持ちってある。

でも自分が上だと思ったら(あくまで主観的なものだが)

優しい気持ちで接していかなければならない。

弱い人はどんな理由があってもいじめてはいけない。

いじめは悪なんだということを自覚することが大切だと思う。


私は、小学生の時かなり我が儘でキツイ子どもだった。

クラスには知的障害のある子がいた。

掃除当番で廊下を雑巾がけしている時、その子に

「そんなふき方じゃダメでしょ!もっと力を入れてこうふかなきゃ」

とキツイ調子でいった。するとちょうど教頭先生が通りかかって

「Oさん、いいんだよ。ゆっくりやれば」

と、とてもやさしく言った。私はドキッとした。

そして私ってなんて意地悪なんだろうと

すごく恥ずかしい気持ちになったことを覚えている。

その時の情景、教頭先生の声、Oさんの顔、

今でもはっきりと頭に思い浮かべることができる。

今回のいじめ自殺事件では先生が一緒になっていじめていたという。

子どもは自覚無く、からかったりキツイ言葉を発している。

それを気づかせ、してはならないことだと思わせる。

そういう教師が“先生”と呼ばれるにふさわしい。

そう思うのだが……???

コメント (2)
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