「患者を生きる」 脳と神経 くも膜下出血4 (朝日新聞2013.12.6 朝刊より)
一度、重症くも膜下出血になって1年2ヶ月リハビリを終えた。右側の視野が一部欠け、ことばはすぐに出ないという後遺症が遺ったものの
日常生活に支障なくなり、完治したと思って、定期的検査を受けなかった60才の女性。
それから、1年7ヶ月後に、再びくも膜下出血を起こして、再び手術。
何とか、今回も乗り越えたが、もし、定期的に検査をしていれば、二度目の発症は免れることが出来たかもしれないと悔やんでいる。
という記事が載っていた。
手術して、落ち着くと病院の医師もたいてい
「3ヶ月後とか1年後とか(1年後になるとその場で予約でなくなることも多い)にまた来て下さい」
というようになる。
手術後は造影検査などで、他に脳動脈瘤がないか調べるので、複数もっている人でない限り、
脳動脈瘤の心配はなくなったと思ってしまう。
しかし、確率的には低いものの、脳動脈瘤は血管の分岐部に圧が懸かって風船のように膨らんで出来るのだから、
また、新しい脳動脈瘤が絶対に出来ないと言うことはない。
Q:いったん治療が終われば二度とクモ膜下出血にはならないのですか? |
A:残念ながらそうとはいえません。ひとつの動脈瘤を持つ人が他の動脈瘤を持つことがあります(多発動脈瘤)。また、いったん治療がうまくいっても治療が行われた部位やほかの部位に新たに脳動脈瘤の発生がおこることがあります。 |
日本インターベンショナル・ラジオロジー学会>・脳動脈瘤において知っておきたいこと より
インターベンショナル・ラジオロジー(IVR)とは日本語訳として一般的に「放射線診断技術の治療的応用」という言葉が用いられますが、「血管内治療」、「血管内手術」、「低侵襲治療」、「画像支援治療」もほぼ同義語として使われています。(と書いてありました)
私も、手術後に小さな脳動脈瘤が見つかって経過観察中です。
定期的に検査は、受けましょう!
1年おきとなると、検査前の診察の予約のようで、診察して、検査して、結果聞いて、3階も病院に行かなくてはならないようです。
当時の執刀医もいないし、もう忘れちゃう人は忘れちゃうでしょ、と言ってます。
まぁでも、しっかり忘れずに定期的に検査している分には、脳に関してはかえって普通の人よりも安心かな?とも思ってます。
確かに時が経つと、その時の大変さを忘れて、
面倒になってきますね(執刀医はいないし)
でも、面倒がらずに検査しなきゃね!
先月、開頭手術による未破裂動脈瘤のクリッピングを
受けました。
6年間ずっと定期観察でMRIを受けていた所が、膨らみが
大きくなっているとの所見があり、まだ2ミリ以下の小ささではあったけれど、
破裂の危険度が高まったという事で治療へと切り替えたのです。
結果的に私のベビーちゃんは、いつ破裂してもおかしくないような
赤く薄い表面になっていたそう。
クリッピングするタイミングとしてはベストだったそうです。
ベビーちゃんの大きさに関わらず、少しの変化も見逃さずに
手術を勧めてくれた主治医の先生に感謝するばかりです。
入院期間は2週間。
今回もまた無事に還ってくることができました。
2度も命が助かり、こうやってまた人並みに生活できる事
を心の底から幸せに思います。
まぁ、3人目(!)のベビーちゃんご懐妊(?)を先生から
お知らせは頂きましたが・・・・
同じくベビーちゃんをもっている身としては、
やはり、気をつけて、ちゃんと経過観察をしてもらわなければいけないと思いました。
最近、主治医が転勤によって替わりましたが、
こんどの外来の時、みはやかさんの話をして、よく診てもらおうっと