経済協力開発機構(OECD)が4日公表した国際的な学習到達度調査(PISA)によると、
15歳の日本の子どもの学力は、「読解力」で前回(03年)14位から15位、
「数学的リテラシー(応用力)」では6位から10位に順位を落としたということだ。
「科学的リテラシー」でも2位から6位に下がっている。
日本は今、ゆとり教育のつけで子ども達の学力が低下していると問題になっているが、
そもそも、ゆとり教育は詰め込み教育がいけない、
もっと総合的な力をつけなければということで、始まった教育だ。
だから、ゆとり教育を受けてきた今の子ども達は応用力が増していなければならないはず。
それが結局、こういう結果になってしまっている。
私は、あの日本の子どもはに応用力が欠けているといって、
理科と社会を総合的に学ぶべきだといって作った小学校の生活科、
その後2002年度から小、中、高で実施された総合的学習、
それらが、かえって子ども達の応用力(総合力)を低下させていると思うのだ。
だいたい基礎力がなければ応用力は育てようがない。
息子が小6の時、すでに総合学習導入が決まっていて、担任の先生が先取りで
いろいろ試みていたが、その中で、「テレビ番組を作る」という授業をやったことがあった。
制作時間はわずか2~3時間だったと思う。
テレビ番組を作るといっても、当時の息子は知識的にも技術的にもおよそ自分たちが観て
またテレビ番組なら当然、作った人以外が観ても面白いものができようはずがない。
あまりにも難しい課題だった。
先程も言ったが、応用力は基礎があってのことだ。
勿論、少しずつ総合力はその年なりにつけていかなければならない。
今まであった学校行事、生徒会(児童会)活動、クラブ活動が
何よりそれを育てられる場だと思う。
活動内容、人間関係、計画性、予算決算その他諸々。
最初は大人が手伝って、徐々に手を放していく。
高校生でも大学生でも、自分たちでできる範囲がいくら拡がっても
まだまだ先生や親が責任をとってくれる。
そして、最後は自分たちですべてできるようになる。
そこまでできるようになって社会に巣立っていけば、
本人も周りも不安なく、社会人になれるのだと思う。
自分の子ども達をみても、学校におけるいわゆる知的学習以外の学習が
知的学習以上に役に立っていると思う。
突然硬い話になりましたが、常々思っていたことなので…
15歳の日本の子どもの学力は、「読解力」で前回(03年)14位から15位、
「数学的リテラシー(応用力)」では6位から10位に順位を落としたということだ。
「科学的リテラシー」でも2位から6位に下がっている。
日本は今、ゆとり教育のつけで子ども達の学力が低下していると問題になっているが、
そもそも、ゆとり教育は詰め込み教育がいけない、
もっと総合的な力をつけなければということで、始まった教育だ。
だから、ゆとり教育を受けてきた今の子ども達は応用力が増していなければならないはず。
それが結局、こういう結果になってしまっている。
私は、あの日本の子どもはに応用力が欠けているといって、
理科と社会を総合的に学ぶべきだといって作った小学校の生活科、
その後2002年度から小、中、高で実施された総合的学習、
それらが、かえって子ども達の応用力(総合力)を低下させていると思うのだ。
だいたい基礎力がなければ応用力は育てようがない。
息子が小6の時、すでに総合学習導入が決まっていて、担任の先生が先取りで
いろいろ試みていたが、その中で、「テレビ番組を作る」という授業をやったことがあった。
制作時間はわずか2~3時間だったと思う。
テレビ番組を作るといっても、当時の息子は知識的にも技術的にもおよそ自分たちが観て
またテレビ番組なら当然、作った人以外が観ても面白いものができようはずがない。
あまりにも難しい課題だった。
先程も言ったが、応用力は基礎があってのことだ。
勿論、少しずつ総合力はその年なりにつけていかなければならない。
今まであった学校行事、生徒会(児童会)活動、クラブ活動が
何よりそれを育てられる場だと思う。
活動内容、人間関係、計画性、予算決算その他諸々。
最初は大人が手伝って、徐々に手を放していく。
高校生でも大学生でも、自分たちでできる範囲がいくら拡がっても
まだまだ先生や親が責任をとってくれる。
そして、最後は自分たちですべてできるようになる。
そこまでできるようになって社会に巣立っていけば、
本人も周りも不安なく、社会人になれるのだと思う。
自分の子ども達をみても、学校におけるいわゆる知的学習以外の学習が
知的学習以上に役に立っていると思う。
突然硬い話になりましたが、常々思っていたことなので…
過日、数学者 秋山仁先生の講演を聞きに行ったのですが、いわゆる『ゆとり教育』の大元となる現行の学習指導要領を作られたメンバーの一員です、とおっしゃっていました。そして、我々作成した者は『学習における本人の余白を大切に』との思いから『ゆとり』の文言を組み込まれたとのことです。しかし、マスコミが『ゆとり教育』と命名し報道したことで一気にその言葉が国民に広まってしまった、とおっしゃっていました。
また、別の機会ですが、旧文部科学省 寺脇 研さんのお話でも、この1,2年で『総合的な学習の時間』がようやく各学校、各先生方に浸透してきたことや、やはり『ゆとり』とは『受身で教えられるのを待つということでなく、自らが考えることや気付きのための余裕』だとおっしゃっていました。
ちなみに、11月7日付けで文部科学省より発行された「生きる力」というパンフレット(公立の学校に頼めば誰でも入手可能らしいですが…)には、中央教育審議会教育課程部会/「教育課程部会におけるこれまでの審議のまとめ」のかたちですが2頁目に課題、という項目で現行の学習指導要領の反省が載せられています。ネットでも見られるようです。(「生きる力」で検索して トピックス「新しい学習指導要領」より行ってみてください)
また、PISAの調査は15歳(高校一年生)を6000人抽出していること、調査が3年おきで、前回より参加国が17カ国増加、つまり分母が増えていることや、当然問題の質が異なるということも、結果に影響を及ぼしているようです。
子は宝、国民みんなで大事に見守っていきたいものですよね。似たようなことを考えておられる方がいるものだなぁと思い、コメントさせて頂きました。
まだまだ勉強中のKougyokuより
>子は宝、国民みんなで大事に見守っていきたいものですよね
最近、この思想がなくなってきている感じがします。
大人の都合に子どもを合わせようとしすぎですよね。
社会全体で、子どもを大切にして育てることに
みんながもっと関心を持つべきです。
次世代がまともに育っていってくれなければ必ず困る。
人間は必ず老化して助けが必要となるわけですから…