感情に訴えて需要を掘り起こす手も有効です！

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【贈る言葉】

合理性でなく、感情に訴え、需要を掘り起こすのが本来の商人。

　　　　　　　　　～斉藤賢治～

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【本文】

■感情に訴えて需要を掘り起こす手も有効です！■

「データベースマーケティング」と言うキーワードが頻繁に使われる。

顧客の過去の購買行動を分析していろいろな販売促進を展開して売上増加に結び付けようと言うものだ。

山梨県の地場スーパー「オギノ」ではＰＯＳ情報を分析して顧客の好みや生活スタイルをキッチリ把握する。

そしてお酒好きにはお酒のＤＭ、ペット好きにはペット関連商品のＤＭを打つ。

反応率は８０％以上というから驚く。

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だが感情に訴えて需要を掘り起こす手も捨てたものではない。

常連客はできるだけ名前を覚え、固有名詞で声を掛け、コミュニケーションを取る。

ビジネスマナーや接客コンピテンシーを磨いていつも親密感と信頼感を醸し出す。

第一線で顧客に接する人は「決定的瞬間」を演じる役者であることを認識することだ。


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関心を持って物事を観察する力を養うことです！

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【贈る言葉】

毎日工場に行って一心に機械や人の動きを見ながら何か工夫することはないかと考えた。すると、いつとはなしに頭へハットくるものがある。

　　　　　　　　　～武藤山治～

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【本文】

■関心を持って物事を観察する力を養うことです！■

関心があると見える。

関心があると気付く。

関心がないと目には映っているのに見えない。

ドトールコーヒーの創業者である鳥羽氏はそのような感想を語っていた。

多くの会社では社員に研修の場の提供の一つとして最新鋭の工場を見学する機会を与える。

各種展示会への参加も奨励している。

いずれも、どの程度関心を持って見学するかによって「研修」になるか「観光」になるかの分かれ目になる。

自社の職場や自社の工場を見るときも同じことが言える。

ただ漫然と見ていても問題を発見することはできない。

自社の職場や自社の工場を観察するときなら、いつも同じ場所に立って強い関心を持って観察することだ。


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経営者は有能な参謀を持つべきです！

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【贈る言葉】

私と藤沢が裏と表のパーソナリティを持ち合わせていながら今日まで続いてきたのは、目的が同じであったからだ。ものの考え方、見方がその手法では異なっていても発想の時点、到達する地点は一つになる。これは大事なことではないか。

　　　　　　　　　～本田宗一郎～

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【本文】

■経営者は有能な参謀を持つべきです！■

私が高校、大学時代を通じて付き合った中に、私と全く性格の違う友達がいる。

しかし、妙にウマが合った。

だからあまり喧嘩にもならなかった。

お互いに認め合っていたからだと思う。

ビジネスでも全く同じことが言えるのではないか。

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本田宗一郎翁は有名だが藤沢武夫氏のことはあまり知られていない。

言ってみれば藤沢氏は本田宗一郎翁の参謀だった。

参謀が財務全般を滞りなく見てくれたから本田宗一郎翁はエンジン開発に没頭でき、そして世界のホンダになれたと言うわけだ。

経営者が有能な参謀を持つ意義は大きいと言うことを知ってほしい。


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チーム活動を得意にしなければなりません！

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【贈る言葉】

生産現場が知恵を出し合って改善を重ねていくにはチームワークが不可欠。

　　　　　　　　　～石川忠司～

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【本文】

■チーム活動を得意にしなければなりません！■

孤独を愛する人は年々多くなっているようだ。

何しろ人と交わることが苦手で、人の輪の中に入って会話することができないからコミュニケーションが取れない。

会社では一人で最初から最後まで完結できる仕事はめったにない。

必ず仕事はリレーされていき、完結する。

現場などでは小集団活動を取り入れている会社もある。

５～６人の小グループを編成し、職場の身近な問題を採り挙げてみんなで議論しながら問題解決を図っていく。

メンバーはリーダーの下に結束してみんなそれぞれに役割分担を持ち、活動していくから楽しい。

チーム営業を取り入れている会社もあり、チーム活動で営業成績を競うから楽しい。

このような活動ではチームワーク力がものを言う。

ビジネスマンは、誰もがチーム活動を得意にしなければならない。


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自社内で人財への育成を強力に進めることです！

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【贈る言葉】

事業の成功には「人」を得ることにある。「人」を得るにはそれを強く要求することである。強く要求すればよき人は集まり、育つ。

　　　　　　　　　～松下幸之助～

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【本文】

■自社内で人財への育成を強力に進めることです！■

会社というものは仕事のできる人が一人や二人いてもあまり大きな力にはならない。

私は「仕事のできる人の集団作り」こそが企業繁栄のカギになると説いている。

その証拠に繁栄している会社には人財がゴロゴロいる。

原石である人材を磨いて人財に育成するために日夜努力しているのだ。

手っ取り早く経験者を採用し、要らなくなればリストラと言う会社も多いがこのような会社は人財の宝庫となることはない。

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人財の育成にはコンピテンシーの導入が有効だ。

コンピテンシーは「仕事のできる人の行動特性」のことである。

仕事のできる人は、できるなりの行動特性を持って仕事をしている。

自社で育成した人財は会社に対する忠誠心も高いから成果に貢献してくれるのである。


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■「決断力」と「忍耐力」を兼ね備えることです！■

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世の中の何を持ってしても忍耐の代わりはできない。忍耐と決心だけが絶大な力を持っている。

　　　　　　　　　～カルビン・クーリッジ～

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【本文】

■「決断力」と「忍耐力」を兼ね備えることです！■

人生においては節目、節目で重大な決断を迫られるときが何度となくある。

中でも「進学」、「就職」、「結婚」などは人生を賭ける大きな決断になる。

特に就職においては何をやるのか、そして何をやらないのかを決断しなければ始まらない。

うまいこと大企業に就職できた人が働き盛りの年齢になったとたんにリストラに遭う。

家庭があって家族がいれば仕事を選り好みする余裕はない。

とにかく再就職して働かなければ家族を養えないからあせる。

中小企業は対象外として一心不乱に大企業を狙うが面接までたどり着けない。

一方、中小企業に就職した人は何とか会社を大きく成長させようと専門技術やマネジメントの勉強をし、努力を積み重ねる。

やがて社長になり、一代で世界的企業に育て上げることができた。

例えば「決断力」と「忍耐力」を兼ね備えていた京セラの稲盛名誉会長のような人だ。


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驚きと感動が集客の決め手になります！

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【贈る言葉】

大リーグに出塁率を高く評価する監督がいます。振り逃げも塁に出れば「お前よくやったぞ」と。観戦する側も次の展開に想像力を掻きたてられて面白い。
出塁をご来店と置き換えれば我々も同じ。商品や情報に触れて楽しくイマジネーションを膨らませていただくことが重要です。

　　　　　　　　　～神田捷夫～

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【本文】

■驚きと感動が集客の決め手になります！■

ディズニーランドは３０周年を迎え、これまで６億人以上も集客したと言うからすごい。

単純計算だと国民一人が４回以上ディズニーランドに足を運んだことになる。

なぜこれほどまでにリピーターが多いのかと言うとその決め手は、驚きと感動だ。

これを「デライト」と称する。

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東京の大森に繁盛しているダイシン百貨店と言うのがある。

千メートルの円内の住民は全て顧客と位置付けている。

近所のお年寄りが毎日のように訪れるが、半分は遊びか散歩を兼ねて訪れるのだ。

品揃えが豊富で、自宅までのお届けサービスもあるから何しろお年寄りが集まってくる。

お年寄りに向けた「デライト」は「話し相手になること」と「宅配」だ。


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強い信念をもってことに当たれば手段は見つかります！

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信念―強い信念は手段と方法を見つけ出す心を育てる。

　　　　　　　　　～ダビット・Ｊ・シュワルツ～

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【本文】

■強い信念をもってことに当たれば手段は見つかります！■

私は「人財五つの条件」のトップに「やる気」と「行動力」を挙げている。

「やる気」は示すが実際行動しない人は多い。

「言うのは自分でやるのは他人」と言うスタンスの人だ。

だから「やる気」と「行動力」はいつもセットでなければ意味がない。

「やる気」があって行動しようとしてもさまざまな壁にぶつかるだろう。

勉強不足もあって手法、つまりやり方が分からなければなおさらだ。

しかし何とかやり遂げようという強い信念があればモチベーションは自然に上がる。

モチベーションが上がれば自力で手段を見つけることができる。

よしんば、見つからなくとも人に聞いてでも見つけようとするだろう。

積極的に情報を収集することで広い一般教養も身についていく。

強い信念をもってことに当たれば手段はきっと見つかるから不思議だ。


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多角化や第二創業は変革の大きな手段です！

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【贈る言葉】

次の一手が何もないというのは経営者としての怠慢だ。

　　　　　　　　　～安田隆夫～

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【本文】

■多角化や第二創業は変革の大きな手段です！■

アメリカのＳという投資会社が西武ホールディングスに対してＴＯＢを仕掛けていることが社会的な問題になっている。

赤字路線の廃止やプロ野球球団埼玉西武ライオンズの売却を提案してきているそうだ。

鉄道会社は公共性が極めて高いから本来投資の対象としてはふさわしくない。

赤字でも存続してくれなければ地元住民の足がなくなるわけで、一部は赤字でも全体として経営が成り立てば社会的貢献を立派に果たしてくれるわけだ。

球団は多角化の一環としての役割だけでなく、鉄道とのシナジー効果も期待できる。

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多角化や第二創業はうまくやれば企業を存続させる切り札として有効だ。

だがダイエーのような失敗例も多い。

富士フィルムは多角化や第二創業をやらなければコダックの二の舞になったかもしれない。

多角化や第二創業は企業変革の大きな手段なのである。


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計算して先を読み、熟考して行動することです！

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戦術とは科学である。それは計算され、熟考されていなければ絶対に成功を収めることはできない。

　　　　　　　　　～ナポレオン～

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【本文】

■計算して先を読み、熟考して行動することです！■

ナポレオンは計算力に長けていた。

つまり先々をしっかり計算しつくして洞察するのである。

そしてどうすれば兵士のモチベーションが上がるかを熟考して戦闘に入った。

「見よ、勝利すればあの豊な平原は全部君たちのものだ」と言ったかもしれない。

ビジネスにおいて、先の計算もせず、展開を熟考することもなく暴走する人がいる。

発想はよかったが結果は失敗に終わる確率が高くなる。

困難な仕事を与えられたら、まずはどうやって成功に導くかの戦略を考えることだ。

その戦略を戦術に落とし込み、実行するプロセスを組み立ててシミュレーションしてみるとよい。

ここでは「洞察力」なるコンピテンシーを最大限に発揮する場面だ。

計算して先を読み、熟考して行動することで成功の確率は一段と高まる。


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