変化への順応力を磨く！

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【贈る言葉】

時代のパラダイムが変わるというのには気づきにくい問題で、その瞬間に生きている人間にはよく分からない。

　　　　　　　　　～冨山和彦～

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【本文】

■変化への順応力を磨く！■

虫たちは、季節になると忘れることなく姿を変えながら成虫になり、子孫を残して短い命を終える。

蛻変（ぜいへん）とは、卵が幼虫になり、幼虫がさなぎになり、さなぎが羽化して成虫になる様をいう。

環境の変化をキャッチして見事に蛻変しているのだ。

私たちを取り巻く環境はいつでもめまぐるしく変わる。

要するに外部環境が容赦なく変化しているのだ。

外部環境の変化に順応して私たちが変化することを自己変革という。

企業内でも自己変革できないでもがいている人は多く、自己変革できなければ当然自己成長はできないだろう。

自己成長できないビジネスマンは取り残され、何をやってもうだつが上がらない。

そうならないためにも是非変化への順応力を磨く必要がある。

　　　　　　　　　　＝　コンピテンシー宣教師　＝


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将棋のように「歩」を鍛えて「金」に育てよ！

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【贈る言葉】

あんたのところは歩（ふ）をうまく使っているなあ。

　　　　　　　　　～升田幸三～

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【本文】

■将棋のように「歩」を鍛えて「金」に育てよ！■

本田宗一郎翁をつかまえて「あんた」と呼んだのはおそらく棋士の升田幸三氏だけではなかったろうか。

将棋の升田名人がホンダの工場を表敬訪問してつぶさに現場を見て回ったそうだ。

そして放った言葉が「あんたのところは歩（ふ）をうまく使っているなあ」だ。

「歩」とは末端の作業員ということだ。

末端の作業員をよく鍛えて立派な戦力にしていることに升田名人は驚いたようだ。

将棋では「歩」も敵陣に入れば「成金」になれる。

「金」になれれば前後左右斜めに進むことができる。

前に一歩しか進めない「歩」とは大違いだ。

いい会社にはいい社員がたくさんいる。

つまり「歩」が「金」になり、仕事のできる人の集団が出来ているのだ。

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夢と現実のギャップを認識しよう！

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【贈る言葉】

夢ばかり見て現実に打ちのめされるより、現実を見据え、現実を徐々によくしていくことを考えるべきだろう。

　　　　　　　　　～イビチャ・オシム～

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【本文】

■夢と現実のギャップを認識しよう！■

大きな夢を持つことは大事なことだ。

成功した経営者は「夢を持とう」とメッセージしてくれている。

しかし夢と現実のギャップは大きい。

夢ばかり見ていると現実に打ちのめされてしまい落ち込む。

考えを変えて現実を見据え、現実を徐々によくしていくことを考えてはどうか。

足の遅い選手が急に足が速くなるわけではない。

キックの下手な選手が急にキックがうまくなるわけではない。

課題を持って練習し、徐々にうまくなっていくのが常套手段だ。

ビジネスの世界でも自分の強みと弱みをしっかり見極めることは大事なことだ。

強みはさらに磨きをかけ、弱みを少しでも克服するように努力すれば、徐々に夢に近づいていくというわけだ。

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御用聞き営業は提案型営業への近道！

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【贈る言葉】

まず顧客のありのままの現状を認識する。これが提案の出発点である。

　　　　　　　　　～和田　創～

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【本文】

■御用聞き営業は提案型営業への近道！■

近所の八百屋、酒屋などが御用聞きで注文をとって回る「御用聞き営業」をバカにしてはならない。

営業活動のルーツだからである。

顧客の現状を正しく掴むことは、口で言うほど簡単ではない。

顧客はおいそれと自社の内情を明かしてはくれないからだ。

安川電機のロボット事業部の営業部隊は用がなくとも客先に出向き、犬のように嗅ぎまわる「どぶ板営業」に活路を求めた。

すると相手からポロリとリップサービスが飛び出すことがある。

今困っていること、今開発中の製品のことなど・・・。

持ち帰って企画書、仕様書にまとめて早速提案に行く。

そこから商談が急展開し、受注に結びつく。

これが安川電機流の御用聞きから提案営業への道だ。

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追及心を決して失わない！

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【贈る言葉】

技術的な成長には、絶えず追求していく心が必要。

　　　　　　　　　～マイケルパーカー～

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【本文】

■追及心を決して失わない！■

今回の福島第一原発事故を受けて、将来のエネルギー政策をゼロベースで見直す必要があることは間違いない。

そのことには菅総理も言及している。

自然エネルギーの中の一つである太陽光発電も益々脚光を浴びてこよう。

工場、ビル、マンション、戸建て住宅にも屋根には太陽光パネルを設置することが義務付けられる日が近い将来来るような予感もする。

そんな中、ソフトバンクの孫正義社長は参院行政監視委員会に参考人として出席し、休耕田や耕作放棄の田んぼに太陽光パネルを敷き詰めることを提案した。

名付けて「電田プロジェクト」。

全国の休耕田や耕作放棄の田んぼの２割に太陽光パネルを設置しただけで原発５０基分に匹敵する発電能力があるという。

反対者は曇りのときや夜間は機能しないからダメだと異議を唱えるが、それを克服する技術を追求すればいいではないか。

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「特売は顧客への裏切り」と断言する老社長！

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【贈る言葉】

オーケーで特売をやらないのは、特売はお客への裏切りだからです。

　　　　　　　　　～飯田　勧～

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【本文】

■「特売は顧客への裏切り」と断言する老社長！■

食品スーパーオーケーの飯田勧社長はなんと８２歳だ。

「老いて益々盛ん」という言葉がぴったりだ。

オーケーは確かにどこよりも安い。

だから既存店でも毎年売り上げが１０％以上も伸びている。

「特売はやらない」と老社長は宣言している。

特売のときだけ安く売り、通常は高く売るというのでは顧客への裏切り行為だからだ。

安く売るためには仕入れを安くすることが大事だ。

メーカーを厳選し、アイテムを絞り、数をまとめて価格交渉し、安く仕入れる。

メーカーが在庫を抱えてしまったものを安く仕入れたときはその旨を表示して安く売る。

顧客はほかよりも安いと信頼しきっているから値段も見ないで品物を次々バスケットに入れるのだ。

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今や、ゼロベースで考えよ！

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【贈る言葉】

全てをゼロから見直す。するとさまざまなことが見えてきた。

　　　　　　　　　～内山　晋～

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【本文】

■今や、ゼロベースで考えよ！■

「百聞は一見にしかず」ということわざがある。

人の話を百回聞くよりも一回見てみることのほうが貴重だ。

人は誰でも経験を大切にする。

ましてや、成功体験であれば、いつもそれが頭から離れない。

「夢よ、もう一度」と考えてしまうのは自然だ。

内山晋氏は西武百貨店で「魂のデパ地下、情熱の売り場」作りの達人だ。

どこのデパ地価も、並みの品揃えと並みの接客、並みの売り方で繁盛してきた。

しかし、今、どこの百貨店のデパ地下も曲がり角だ。

どんなお店に出店してもらうか、ゼロベースで考え、狙いをつけたお店のオーナーと交渉する。

自ら売り場の清掃をやり背中を見せ、テナントの店員を引き込むことに成功したとたん、情熱の売り場に変身し、大繁盛だ。

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商品は女性の視点で開発せよ！

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【贈る言葉】

家電製品の購入者の大半は女性。それなのに作り手の視点はまだまだ男性主導。もっと女性の視点を商品に組み込んでいかなくてはならない。

　　　　　　　　　～宮井真千子～

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【本文】

■商品は女性の視点で開発せよ！■

今や女性の能力を生かせない会社、女性の感性を商品に採り入ることのできない会社は廃れていく運命にあると言っても過言ではない。

宮井真千子氏は、かつてパナソニック（旧松下電器）クッキング機器ビジネスユニット長として４００人の部下を率いていた。

クッキング機器に限らず女性の視点、女性の感性を採り入れることは重要だ。

例えば、ななめドラム式洗濯乾燥機はパナソニックのヒット商品だ。

女性の視点で「洗濯物が取り出しにくい」という意見を生かして“ななめ”にした。

顧客は商品の機能や性能だけを求めているわけではない。

女性特有の「情緒的価値」が重視される時代になった。

「取り出しやすい」、「かわいい」、「きれい」、「面白い」などは情緒的価値だ。

近年女性向けの長靴が爆発的に売れた時期があったが、ヒョウ柄、その他の色鮮やかなヒール型の長靴が受けたそうだ。

　　　　　　　　＝　コンピテンシー宣教師　＝


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求めていなければ授からない！

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求めていなければ授からない。

　　　　　　　　　～高橋由美子～

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【本文】

■求めていなければ授からない！■

高橋由美子氏は難民支援業務の第一人者として有名な人だ。

大学生として就職活動を一生懸命やったが、内定をもらえずむしゃくしゃしていた時期があった。

そんな時、母に誘われてある茶会に参加した。

そのとき紹介されたのが茶道家勅使河原蒼風氏の本だった。

その本の一説に「求めていなければ授からない」というくだりがあった。

求めてもずっと授からないかもしれない。

しかし、求めていなければ授からないことも事実だ。

自分が本当にやりたい仕事は何なのか。

「解」を得るのに長い時間は要しなかった。

世界各地で難民に優しく接して、難民たちの母として活躍することが天職になった。

　　　　　　　　　　＝　コンピテンシー宣教師　＝


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少数だからこそ鍛えて精鋭部隊になる！

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【贈る言葉】

よく言うのは少数精鋭ではなく、少数だから精鋭なのだ、と。それは当社の競争力の源泉であり、少数であるために得意分野に経営資源を集中する。

　　　　　　　　　～西本利一～

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【本文】

■少数だからこそ鍛えて精鋭部隊になる！■

西本利一氏率いる東京製鐵はどんなときでも好業績を残してきた。

その要因の一つが少数精鋭経営だ。

烏合の衆という言葉があり、鳥がたくさん集まってわいわいがやがや鳴き騒いでいる姿が頭に浮かぶ。

それに対して少ない人数を鍛え上げて精鋭部隊にする組織がある。

かつて蔦監督率いる四国徳島県の池田高校は、甲子園で春夏通算３回優勝、準優勝２回の輝かしい成績を残した。

全部員１１人だけで戦い抜き、準優勝を果たしたときは「さわやかイレブン」や「山びこ打線」と呼ばれたのを思い出す。

最初から少数精鋭を狙ったわけではなく、部員がたった１１人しか入ってこなかったから精鋭に仕立て上げるしかなかったのだ。

会社でも東京製鐵やかつての池田高校のように少数の組織をつくり、訓練して精鋭に育て上げることが大事だ。

　　　　　　　　＝　コンピテンシー宣教師　＝


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