2013年5月19日(日)午後
続カタツムリ歩行が、ゴールの小平市上水南町にある稲荷神社で12時50分頃解散に
なり、帰路につくことにしました。私は、ゴール直前に歩いて来た玉川上水緑道をさらに
戻って、西武国分寺線の鷹の台駅に向かうことにしました。
稲荷神社のそばの小平桜橋から、玉川上水の左岸の緑道を西に向かいます。

午前中に通った一橋大学の南側を過ぎ、さらに進みます。その先の津田塾大学の南東端
付近の緑道の中に小さい建物がありました。緑道になぜこんなものが?と思われます。

向こう側に回ると、「玉川上水立坑」と書かれていて、横の扉に「列車通過中 扉の開閉
注意」と朱書されています。そう、この下をJR武蔵野線が通過しているのです。
電車の通る時にそばにいると、電車の通過音が聞こえてきます。
この近くでもエゴノキの花が咲いていました。

気持ちよい緑陰の緑道はさらに続きます。

南北に走る府中街道が縦断する久右衛門橋際にこんな立て札があり、ちょうどやってき
た2人の方から、「すぐ近くなので見て行きませんか」と勧められました。

私は何度もこのあたりを通過していましたが、これに気づいたのは初めてでした。
時間もあるので寄って観覧することにして、府中街道を南に少し進むと、ふれあい下水
道館の建物がありました。

館の手前にも案内板が。

入口は南側なので、回ってみると小さい池があり、その横から入館します。

ここ、小平市の公共下水道事業は、昭和45(197)年に着手して、20年の歳月を
かけて平成2年(1990)年に完成したとのこと。ふれあい下水道館は、この事業の完
成を機に、下水道に関するさまざまな資料を展示し、下水道を正しく理解してもらうため
に開館したようです。
建物は上は2階まで、下は地下5階まであり、地下の各階は主に展示室になっています。
らせん階段を下った地下の展示室に向かいます。

地下2階の展示室では、「くらしと下水道」をテーマに、地下に隠された下水道の実態
を模型や映像で説明していました。


地下3階の展示室のテーマは「小平の水環境」で、下水だけでなく小平市の水環境の歴
史も紹介しており、前週の5月11日(土)と12日(日)に私が歩いた埼玉県狭山市内
に残っていた、いわゆる「まいまいず井戸」と呼ぶ、漏斗状(ろうとじょう)の井戸の模
型もあり、実物を見てきたばかりなので、なるほどと興味深く眺めました。

漏斗の底の深いところに井戸があり、底まで水をくみに来て、渦巻き状に付けられた道
を上がって自宅へ水を運んだのです。
こちらは、昔の水くみの道具など。

地下4階の特別展示室では、「近代下水道の前史と夜明け」と題して、江戸時代から明
治時代の下水道に関する資料などを展示していました。
そのコーナーだったと思いますが、こちらが現在の下水道幹線のルート図。真ん中の小
川幹線の下部がこの下水道館の場所です。

展示室の最下部、地下5階は「ふれあい体験室」で、下水道に使われているほんものの
管やマンホールなどを展示していました。

展示室の一角から、実際に流れている下水を見るための入口があります。

この体験コーナーを入ると、実際に流れている小川幹線の下水道館の中に入って、その
様子が見られるのです。地下約25mに位置しているようです。

下の黄土色の帯が、下水の流れです。管の内径は4.5mとのこと。
今日はこの程度で、管の中の下部しか流れていませんが、大雨の時などは管の中ほどま
で下水が流れて見学は出来なくなり、体験コーナーの扉は厳重に閉ざされるようです。
近くの上流側で、たかの台幹線がこの小川幹線に流れ込んでいるので、上流側からはゴ
ウゴウと言う音が聞こえていました。まだ処理前の生放流の下水なので多少匂いは感じら
れますが、悪臭と言うほどではありません。
この先でも幾つかの幹線を合流して多摩川右岸にある処理場に入り、そこで浄化処理を
すると、下水分の98%は浄化されるとのことです。
館の外には、下水道を掘削するときに使われた「礫泥水加圧(れきでいすいかあつ)セ
ミシールド掘進機(くっしんき)」が展示され、直径700㎜の下水道管を設置するとき
に使用すると記されていました。

構内に敷かれているレンガは、メトロレンガと呼び、下水汚泥の焼却灰を金型に入れて
圧力でプレス成形して、1050℃ほどで焼成してつくられたものとか。この技術は東京
都下水道局が開発したようです。

ゆっくり参観して、府中街道の久右衛門橋まで戻りました。橋から府中街道の北側を見
たところ。

玉川上水緑道のすぐ先(西)には小平中央公園がありますが、その手前の林のそばで、
集会をしているグループがありました。

実は先ほどの府中街道は、北側1㎞ほどの青梅街道で左折して、100mほど西で右折
するクランク状になっていて、青梅街道の北側は拡幅されているのですが、この辺りは片
側1車線であまり広いとはいえず、南から北に向かう車両の右折は出来ないとのことです。
そこで、この部分を青梅街道からそのまま真っ直ぐに南下して玉川上水を横断し、南側
の五日市街道まで約1.4㎞を幅員32~36mの広い道路にする、都市計画道路事業を
東京都が進めようとしているのです。
ところが、小平中央公園のそばの林がその道路にかかり、さらに住宅約220戸の立ち
退きや玉川上水に36m幅の橋をかけるなどのため、計画の見直しをするよう市民から声
が上がり、小平市民の意向を確認することを目的の「住民投票条例」制定の直接請求が出
され、5月26日(日)に住民投票が実施されることになったようです。
集まっている方は直接請求した当事者のようで、私が着いた頃には集会を終え、そばの
道路予定地の林に入って行きました。

なお、この投票の結果、投票率が50%に満たない場合は住民投票が成立しないので、
開票を行わないことになっているようです。
そばの小平中央公園の中↓から玉川上水緑道を抜けて、西武国分寺線の線路を横断しま
した。

玉川上水緑道には、住民投票に行くよううながすポスターが掲示されていました。

西武国分寺線の鷹の台駅には、14時21分に着きました。

ちなみに、
小平都市計画道路の事業概要については東京都のホームページを。
小平市の住民投票の概要は小平市のホームページを。
小平都市計画道路に住民の意思を反映させる会のブログを、
それぞれご参照下さい。
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続カタツムリ歩行が、ゴールの小平市上水南町にある稲荷神社で12時50分頃解散に
なり、帰路につくことにしました。私は、ゴール直前に歩いて来た玉川上水緑道をさらに
戻って、西武国分寺線の鷹の台駅に向かうことにしました。
稲荷神社のそばの小平桜橋から、玉川上水の左岸の緑道を西に向かいます。

午前中に通った一橋大学の南側を過ぎ、さらに進みます。その先の津田塾大学の南東端
付近の緑道の中に小さい建物がありました。緑道になぜこんなものが?と思われます。

向こう側に回ると、「玉川上水立坑」と書かれていて、横の扉に「列車通過中 扉の開閉
注意」と朱書されています。そう、この下をJR武蔵野線が通過しているのです。
電車の通る時にそばにいると、電車の通過音が聞こえてきます。
この近くでもエゴノキの花が咲いていました。

気持ちよい緑陰の緑道はさらに続きます。

南北に走る府中街道が縦断する久右衛門橋際にこんな立て札があり、ちょうどやってき
た2人の方から、「すぐ近くなので見て行きませんか」と勧められました。

私は何度もこのあたりを通過していましたが、これに気づいたのは初めてでした。
時間もあるので寄って観覧することにして、府中街道を南に少し進むと、ふれあい下水
道館の建物がありました。

館の手前にも案内板が。

入口は南側なので、回ってみると小さい池があり、その横から入館します。

ここ、小平市の公共下水道事業は、昭和45(197)年に着手して、20年の歳月を
かけて平成2年(1990)年に完成したとのこと。ふれあい下水道館は、この事業の完
成を機に、下水道に関するさまざまな資料を展示し、下水道を正しく理解してもらうため
に開館したようです。
建物は上は2階まで、下は地下5階まであり、地下の各階は主に展示室になっています。
らせん階段を下った地下の展示室に向かいます。

地下2階の展示室では、「くらしと下水道」をテーマに、地下に隠された下水道の実態
を模型や映像で説明していました。


地下3階の展示室のテーマは「小平の水環境」で、下水だけでなく小平市の水環境の歴
史も紹介しており、前週の5月11日(土)と12日(日)に私が歩いた埼玉県狭山市内
に残っていた、いわゆる「まいまいず井戸」と呼ぶ、漏斗状(ろうとじょう)の井戸の模
型もあり、実物を見てきたばかりなので、なるほどと興味深く眺めました。

漏斗の底の深いところに井戸があり、底まで水をくみに来て、渦巻き状に付けられた道
を上がって自宅へ水を運んだのです。
こちらは、昔の水くみの道具など。

地下4階の特別展示室では、「近代下水道の前史と夜明け」と題して、江戸時代から明
治時代の下水道に関する資料などを展示していました。
そのコーナーだったと思いますが、こちらが現在の下水道幹線のルート図。真ん中の小
川幹線の下部がこの下水道館の場所です。

展示室の最下部、地下5階は「ふれあい体験室」で、下水道に使われているほんものの
管やマンホールなどを展示していました。

展示室の一角から、実際に流れている下水を見るための入口があります。

この体験コーナーを入ると、実際に流れている小川幹線の下水道館の中に入って、その
様子が見られるのです。地下約25mに位置しているようです。

下の黄土色の帯が、下水の流れです。管の内径は4.5mとのこと。
今日はこの程度で、管の中の下部しか流れていませんが、大雨の時などは管の中ほどま
で下水が流れて見学は出来なくなり、体験コーナーの扉は厳重に閉ざされるようです。
近くの上流側で、たかの台幹線がこの小川幹線に流れ込んでいるので、上流側からはゴ
ウゴウと言う音が聞こえていました。まだ処理前の生放流の下水なので多少匂いは感じら
れますが、悪臭と言うほどではありません。
この先でも幾つかの幹線を合流して多摩川右岸にある処理場に入り、そこで浄化処理を
すると、下水分の98%は浄化されるとのことです。
館の外には、下水道を掘削するときに使われた「礫泥水加圧(れきでいすいかあつ)セ
ミシールド掘進機(くっしんき)」が展示され、直径700㎜の下水道管を設置するとき
に使用すると記されていました。

構内に敷かれているレンガは、メトロレンガと呼び、下水汚泥の焼却灰を金型に入れて
圧力でプレス成形して、1050℃ほどで焼成してつくられたものとか。この技術は東京
都下水道局が開発したようです。

ゆっくり参観して、府中街道の久右衛門橋まで戻りました。橋から府中街道の北側を見
たところ。

玉川上水緑道のすぐ先(西)には小平中央公園がありますが、その手前の林のそばで、
集会をしているグループがありました。

実は先ほどの府中街道は、北側1㎞ほどの青梅街道で左折して、100mほど西で右折
するクランク状になっていて、青梅街道の北側は拡幅されているのですが、この辺りは片
側1車線であまり広いとはいえず、南から北に向かう車両の右折は出来ないとのことです。
そこで、この部分を青梅街道からそのまま真っ直ぐに南下して玉川上水を横断し、南側
の五日市街道まで約1.4㎞を幅員32~36mの広い道路にする、都市計画道路事業を
東京都が進めようとしているのです。
ところが、小平中央公園のそばの林がその道路にかかり、さらに住宅約220戸の立ち
退きや玉川上水に36m幅の橋をかけるなどのため、計画の見直しをするよう市民から声
が上がり、小平市民の意向を確認することを目的の「住民投票条例」制定の直接請求が出
され、5月26日(日)に住民投票が実施されることになったようです。
集まっている方は直接請求した当事者のようで、私が着いた頃には集会を終え、そばの
道路予定地の林に入って行きました。

なお、この投票の結果、投票率が50%に満たない場合は住民投票が成立しないので、
開票を行わないことになっているようです。
そばの小平中央公園の中↓から玉川上水緑道を抜けて、西武国分寺線の線路を横断しま
した。

玉川上水緑道には、住民投票に行くよううながすポスターが掲示されていました。

西武国分寺線の鷹の台駅には、14時21分に着きました。

ちなみに、
小平都市計画道路の事業概要については東京都のホームページを。
小平市の住民投票の概要は小平市のホームページを。
小平都市計画道路に住民の意思を反映させる会のブログを、
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