2023年2月24日(金)
新型コロナウィルスの感染拡大防止のために2年間中止後、昨年は規模を縮小されて開
催したらしい、新宿区落合・中井地域の「染の小道(そめのこみち)」が今年は通常開催
されるようなので、観覧に訪れた。 4年前の2019年の同じ日以来、2回目になる。
会期は従来と同様に今日から3日間だが、平日の今日が人出は一番少ないと思われるの
で初日を選び、10時58分に西武新宿線の中井(なかい)駅に下車して南口に出た。

駅前に特設の観光案内所で、「染の小道」の2つ折りリーフレットや新宿区内のパンフ
レットなどを入手する。

ここ落合・中井界隈には、江戸が育てた手描き友禅や小紋など、伝統を受け継いだ技術
や文化が今も息づいているという。
「染の小道」は、街全体をそれら染め物のギャラリーに見立てたイベントで、中井駅前の
商店街と妙正寺川の川面が3日間、染め物で彩られる。


川沿いは川に反物を架ける「川のギャラリー」で、商店街はのれんを飾る「道のギャラ
リー」と読んでいるよう。
まずは駅前から南に延びる商店街を少し進むと、妙正寺川の寺斉橋際に出た。まずは上
流側の右手、左岸沿いの「川のギャラリー」を。
すぐ先で妙正寺川を横切る高架は、環状6号線・山手通り。中井駅の東側上部も通過し
ていた。
橋の近くの料理店にも染の小道のはんてんが。



山手通り下の橋際からさらに上流側へ。



次の栄橋まででこちら側の川のギャラリーは終わる。末端から来た方をふり返る。

寺斉端に戻る手前、化粧品店に下がる「手作りART&雪gesho」と呼ぶのれん。


寺斉橋を渡って南に延びる商店街に向かう。

右手、通りの西側は「モダン紅型の小道」とよぶ道のギャラリーのひとつで、橋の近く
の茶房には「遊金魚」と呼ぶのれん。

隣の居酒屋には「紫陽花花模様裂」が。

書店に下がる「雲取図 爛漫」のれん。

細い十字路を挟んだセブンイレブンには「流氷に松菊紅葉」

再び寺斉橋に戻り、今度は下流側を眺めた後、左岸沿いに進む。

橋の近くに、細かな手作り作品を並べた出店があった。

次の大正橋で川のギャラリーが終わり、振り返り眺める。

細い通りを北へ進んで、踏切から眺める中井駅東側。

踏切際にあった美容室に下がる「シャンデリア」と呼ぶ作品。

ちょうど作者が来られ、一緒に来た人に作品の説明をしておられた。

T字路に出て新目白通りに入り東へ、「テキスタイルの小道」と呼ぶエリアの電気工事
店には「折鶴を飛べ」というのれんが。

すぐ先の六天坂に延びる交差点際の文具店の、「高山流水」ののれん。

その交差点で折り返し、通りの反対側へ。蕎麦店に下がる「そばを通してフランスと日
本」と名付けた、そばの花を表現した友禅染ののれん。

シャッターの下りた店には、「はもん」と題する作品が。

2つ目のT字路の先の薬局には「良薬は口に苦し」という作品。

新目白通りは実から左へとカーブし、その辺りからは「モダン紅型の小道」ののれんと
なる。

不動産会社を飾る紅型の「駒と狛犬」のれん。
隣接する和菓子屋は「菊菖蒲牡丹模様」、明るく可愛らしい配色に染めたよう。

通りの反対側、北側のコンビニのれんは「わが家の猫ライカ」、作者が飼っている猫を
モデルに制作したという。

高架で通過する山手通りの下をさらに進んで「東京造形大学の小道」へ。中井駅の北辺
りにあるカフェには「猫」と題する東京造形大学生の作品が下がる。

すぐ先のT字路を南に入ると「味覚庵」という紀州梅干しの店がある。南高梅の白梅が
咲き、のれんも「味覚庵の紀州南高梅」で、箱詰めにした南高梅の梅干しをモチーフにし
た作品という。

その先で三の坂へ上がる交差点を過ぎ、次の四の坂への交差点の北西側一帯の木々の豊
富な一角は「新宿区立 林芙美子記念館」になっている。

初めてだったので入館することにして、四の坂通りの途中にある入口へ。

手前にある閉じた門には、東京造形大学の「苦しみをやわらぐように」と名付けられた
捺染ののれんが下がる。

林芙美子さんの「苦しみをやわらぐように」という詩のデザインだとか。
「染の小道」のリーフレット持参の人は、通常料金150円が80円で入れる。
入口を入った左手にあるパネルから。

中央部の入口から入ると、左側に生活棟、右手にアトリエ棟があるが、こちらはアトリ
エ棟の次の間と呼ぶ部屋など。


南側の庭に回って寝室などを見る。

その奥が、林芙美子の作品原稿や作品、写真などを展示する展示室(アトリエ)だが、
ここだけは撮影禁止だった。


アトリエの南西側にある石蔵付近から前から庭を一巡することにして、堤内西南部から
東南側へと回る。

中央部辺りに咲き出したユキワリイチゲ

こちらは生活棟

庭には古い双代道祖神も。

生活棟の中の小間(こま)


近くの庭先のクチナシのみが色づいていた。

1輪だけのバラも。

堤内上部から見下ろすアトリエ棟

年代を感じるクロガネモチの高木


アトリエ棟の背後で、紅梅や白梅が咲き出していた。

こちらは、背後からの生活棟

ほぼ一巡したので12時40分頃、退館することにした。
館前の新山手通りにあった「落合に住んだ文化人」の地図。かなり多くの小説家、画家、
歌人などが済んでいたようだ(↓文化人が集中しているエリアのみ切り取り)。

新山手通りを三の坂のと頃の交差点まで戻り、右折して細い通りを南へ、中井駅の西側
で踏切を渡る。


再び最初に回った妙正寺川の西端、栄橋際に出て、もういちど川のギャラリーを眺めな
がら駅のそばの寺斉橋へ。





南に延びる商店街の左手(東側)の中華料理店に下がるのが「多彩なる料理の宝庫」と
題する友禅ののれん。

隣接する田舎そば須坂に入り、鴨そば(520円)で軽い昼食を済ます。店ののれんは
撮り漏らした。

見落としたところをもう少し回ることにして、中井駅南口際へ。薬師 四文屋という変
わった名の食堂には「盛宴」と呼ぶ文化学園大のメンバーによる型染めが。


その横から東に延びる細道、ねこみちを進む。
通りには手作りの作品を販売する出店が幾つか並んでいた。

新潟県五泉市の産品を販売する出店があり、ここで笹団子(800円)を求めた。

ねこみちの東端は、川のギャラリーの東端の大正橋から北に延びる細い通り、その通り
を北にすぐ、寿司店に下がる「波にのって」と名付けたのれん。

「波に乗って何かいいことがやってきますように」という願いを込めて描いたよう。
ひととおり会場を巡ったようなので、駅に戻ることにする。大正橋際に出て、もう一度
下流側の川のギャラリーを眺めながら進む。

中井駅には13時38分頃に戻った。


通過電車などありしばらく待ち、13時53分発本川越行き下り電車に乗り、所沢駅方
面に向かった。
(天気 曇、距離 3㎞、地図 「染の小道」地図、歩行地 新宿区)
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新型コロナウィルスの感染拡大防止のために2年間中止後、昨年は規模を縮小されて開
催したらしい、新宿区落合・中井地域の「染の小道(そめのこみち)」が今年は通常開催
されるようなので、観覧に訪れた。 4年前の2019年の同じ日以来、2回目になる。
会期は従来と同様に今日から3日間だが、平日の今日が人出は一番少ないと思われるの
で初日を選び、10時58分に西武新宿線の中井(なかい)駅に下車して南口に出た。

駅前に特設の観光案内所で、「染の小道」の2つ折りリーフレットや新宿区内のパンフ
レットなどを入手する。

ここ落合・中井界隈には、江戸が育てた手描き友禅や小紋など、伝統を受け継いだ技術
や文化が今も息づいているという。
「染の小道」は、街全体をそれら染め物のギャラリーに見立てたイベントで、中井駅前の
商店街と妙正寺川の川面が3日間、染め物で彩られる。


川沿いは川に反物を架ける「川のギャラリー」で、商店街はのれんを飾る「道のギャラ
リー」と読んでいるよう。
まずは駅前から南に延びる商店街を少し進むと、妙正寺川の寺斉橋際に出た。まずは上
流側の右手、左岸沿いの「川のギャラリー」を。

すぐ先で妙正寺川を横切る高架は、環状6号線・山手通り。中井駅の東側上部も通過し
ていた。

橋の近くの料理店にも染の小道のはんてんが。



山手通り下の橋際からさらに上流側へ。



次の栄橋まででこちら側の川のギャラリーは終わる。末端から来た方をふり返る。

寺斉端に戻る手前、化粧品店に下がる「手作りART&雪gesho」と呼ぶのれん。


寺斉橋を渡って南に延びる商店街に向かう。

右手、通りの西側は「モダン紅型の小道」とよぶ道のギャラリーのひとつで、橋の近く
の茶房には「遊金魚」と呼ぶのれん。

隣の居酒屋には「紫陽花花模様裂」が。

書店に下がる「雲取図 爛漫」のれん。

細い十字路を挟んだセブンイレブンには「流氷に松菊紅葉」

再び寺斉橋に戻り、今度は下流側を眺めた後、左岸沿いに進む。

橋の近くに、細かな手作り作品を並べた出店があった。

次の大正橋で川のギャラリーが終わり、振り返り眺める。

細い通りを北へ進んで、踏切から眺める中井駅東側。

踏切際にあった美容室に下がる「シャンデリア」と呼ぶ作品。

ちょうど作者が来られ、一緒に来た人に作品の説明をしておられた。

T字路に出て新目白通りに入り東へ、「テキスタイルの小道」と呼ぶエリアの電気工事
店には「折鶴を飛べ」というのれんが。

すぐ先の六天坂に延びる交差点際の文具店の、「高山流水」ののれん。


その交差点で折り返し、通りの反対側へ。蕎麦店に下がる「そばを通してフランスと日
本」と名付けた、そばの花を表現した友禅染ののれん。

シャッターの下りた店には、「はもん」と題する作品が。

2つ目のT字路の先の薬局には「良薬は口に苦し」という作品。

新目白通りは実から左へとカーブし、その辺りからは「モダン紅型の小道」ののれんと
なる。

不動産会社を飾る紅型の「駒と狛犬」のれん。

隣接する和菓子屋は「菊菖蒲牡丹模様」、明るく可愛らしい配色に染めたよう。

通りの反対側、北側のコンビニのれんは「わが家の猫ライカ」、作者が飼っている猫を
モデルに制作したという。


高架で通過する山手通りの下をさらに進んで「東京造形大学の小道」へ。中井駅の北辺
りにあるカフェには「猫」と題する東京造形大学生の作品が下がる。


すぐ先のT字路を南に入ると「味覚庵」という紀州梅干しの店がある。南高梅の白梅が
咲き、のれんも「味覚庵の紀州南高梅」で、箱詰めにした南高梅の梅干しをモチーフにし
た作品という。

その先で三の坂へ上がる交差点を過ぎ、次の四の坂への交差点の北西側一帯の木々の豊
富な一角は「新宿区立 林芙美子記念館」になっている。

初めてだったので入館することにして、四の坂通りの途中にある入口へ。

手前にある閉じた門には、東京造形大学の「苦しみをやわらぐように」と名付けられた
捺染ののれんが下がる。

林芙美子さんの「苦しみをやわらぐように」という詩のデザインだとか。
「染の小道」のリーフレット持参の人は、通常料金150円が80円で入れる。


入口を入った左手にあるパネルから。

中央部の入口から入ると、左側に生活棟、右手にアトリエ棟があるが、こちらはアトリ
エ棟の次の間と呼ぶ部屋など。


南側の庭に回って寝室などを見る。

その奥が、林芙美子の作品原稿や作品、写真などを展示する展示室(アトリエ)だが、
ここだけは撮影禁止だった。


アトリエの南西側にある石蔵付近から前から庭を一巡することにして、堤内西南部から
東南側へと回る。

中央部辺りに咲き出したユキワリイチゲ


こちらは生活棟

庭には古い双代道祖神も。

生活棟の中の小間(こま)


近くの庭先のクチナシのみが色づいていた。

1輪だけのバラも。

堤内上部から見下ろすアトリエ棟

年代を感じるクロガネモチの高木


アトリエ棟の背後で、紅梅や白梅が咲き出していた。

こちらは、背後からの生活棟

ほぼ一巡したので12時40分頃、退館することにした。
館前の新山手通りにあった「落合に住んだ文化人」の地図。かなり多くの小説家、画家、
歌人などが済んでいたようだ(↓文化人が集中しているエリアのみ切り取り)。

新山手通りを三の坂のと頃の交差点まで戻り、右折して細い通りを南へ、中井駅の西側
で踏切を渡る。


再び最初に回った妙正寺川の西端、栄橋際に出て、もういちど川のギャラリーを眺めな
がら駅のそばの寺斉橋へ。





南に延びる商店街の左手(東側)の中華料理店に下がるのが「多彩なる料理の宝庫」と
題する友禅ののれん。

隣接する田舎そば須坂に入り、鴨そば(520円)で軽い昼食を済ます。店ののれんは
撮り漏らした。

見落としたところをもう少し回ることにして、中井駅南口際へ。薬師 四文屋という変
わった名の食堂には「盛宴」と呼ぶ文化学園大のメンバーによる型染めが。


その横から東に延びる細道、ねこみちを進む。

通りには手作りの作品を販売する出店が幾つか並んでいた。

新潟県五泉市の産品を販売する出店があり、ここで笹団子(800円)を求めた。

ねこみちの東端は、川のギャラリーの東端の大正橋から北に延びる細い通り、その通り
を北にすぐ、寿司店に下がる「波にのって」と名付けたのれん。

「波に乗って何かいいことがやってきますように」という願いを込めて描いたよう。

ひととおり会場を巡ったようなので、駅に戻ることにする。大正橋際に出て、もう一度
下流側の川のギャラリーを眺めながら進む。

中井駅には13時38分頃に戻った。


通過電車などありしばらく待ち、13時53分発本川越行き下り電車に乗り、所沢駅方
面に向かった。
(天気 曇、距離 3㎞、地図 「染の小道」地図、歩行地 新宿区)


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