第2日 2019年5月29日(水)
== シルミオーネとベローナ観光へ〈後半〉 ==
イタリア北部の古都ベローナには15時30分過ぎに着いた。
ベローナ(Verona)は、ミラノやシルミオーネのあるロンバルディア州の東側、ヴェネ
ト州の西端近くに位置し、周辺地域を含む人口約25万人の基礎自治体でベローナ県の県
都。
周囲を緩やかな丘に抱かれた町の中心部をアディジェ(Adige)川がゆったりと蛇行して
流れ、古代ローマ時代から芸術、文化、農業、商業の中心地として北イタリア繁栄の鍵を
握る町だったという。
いまも古代ローマ時代の円形競技場が残り、町の象徴になっているほか、中世の町並み
がよく残っていて、2000年には「ベローナ市街」として町全体がユネスコの世界遺産
(文化遺産)に登録されている。
また、シェイクスピアの戯曲『ベローナの二紳士』『ロミオとジュリエット』の舞台と
しても知られている。
バスを下りて現地ガイド・クロサキさんの案内で、アディジェ川にかかるスカリジェレ
(Scaligero)橋を眺めながら進み、橋に続くカステルヴェッキオ(Castelvecchio)城に向
かう。
「カステルヴェッキオ」とは古い城という意味で、城は14世紀半ばに建てられ、中は
美術館になっているという。
城からは、豊富な流れのアディジェ川が望まれる。
対岸に見える塔はサン ゼーノ マッジョーレ教会。
城門をくぐって旧市街に入り、南東に少し進んでブラ(Bra)広場へ。
この広場はイタリアで一番広い広場のようで、大勢の人で賑わう。
広場の南東側には市庁舎がある。
広場の一角に騎馬像があった。ヴィットリオ・エマヌエーレ2世の騎馬像のよう。
ヴィットリオ・エマヌエーレ2世はサルデーニャ王国の最後の国王(1849~61)
で、イタリア王国初代国王(在位1861~78)でもあり、統一イタリアの象徴として
国民から敬愛されてるという。
近くの噴水は、ベローナの姉妹都市・ミュンヘンから寄贈されたもので、「アルプス噴
水」と呼ばれているとか。
市庁舎の左手、広場の東北側に目につくのがローマのコロッセオをひと回り小さくした
ような建物、アレーナ(円形闘技場)。
古代ローマ時代の1世紀に城壁外に建てられたが、3世紀に防衛の目的でここに移され
たとのこと。最初の頃は人と人の闘技が行われ、2世紀頃からは人間対猛獣の闘技が行わ
れていたよう。
アレーナは、コロッセオより小さいが長径約140m、短径約110mもあり、保存状
態が良く音響にも優れていることから18世紀以降には曲芸、バレエなどの様々な用途に
使われるようになる。
1913年に野外オペラ・フェスティバルが行われ、有名なオペラ歌手のマリア・カラ
スがイタリア・デビューを飾り、以後夏の野外オペラフェスティバルなどの催しが開催さ
れているようだ。でも、外から見る壁面はかなり崩れたところが見られた。
観光客などで賑わう細い通りを進んで建物のゲートをくぐり、ベローナ人気の観光スポ
ット、ジュリエットの家の前へ。
シェークスピアの名作「ロメオとジュリエット」の舞台といわれる13世紀建造のスカ
ラ家である。
2階のバルコニーが、ジュリエットがロメオと愛を交わしたところ。その下にはジュリ
エットのブロンズ像があり、胸に触ると幸せな結婚ができるといわれ、たくさんの人に触
られ光っていた。
北に少しで、周囲を建物に囲まれたシニョーリ(Signori)広場へ。その中で南側の目立
つ高い塔はラジョーネ(Ragione)宮のランベルティ(Lamberti)の塔。
ベローナで一番高い建物で、途中まではエレベーターもあるが全部階段で上がると368
段あり、街全体が世界遺産のベローナの素晴らしい街並みが一望できるという。
広場には白いテントの露店がたくさん並んでいて大賑わい。
広場の一角には、スカラ1世のもと、この地で亡命生活を送ったというダンテの像が立
っている。
背後の建物はコンシリオの回廊で、ベネツィアン・ルネッサンス初期のフラ・ジョコン
ドの秀作とか。かつてはここに議会が置かれたこともあるという。
それに接した右手はベローナ県庁舎で、スカラ家により13世紀に建てられたらしい。
広場の南側にあるラジョーネ宮の壁面は、たくさんの彫刻に彩られていた。
シニョーリ広場の東側のゲートを抜け、サンタ・マリア・アンティカ(St.Maria Antica)
教会の前に行く。
そこにある独特の建造物はスカラ家の霊廟で、ベローナの領主たちの墓碑として建てら
れたとか。スカラ家は、1260~1387年にベローナを支配したという。
霊廟を囲む鉄柵には、スカラ家の紋章(階段)が形取られており、霊廟の最上部には、
カングランデ1世の騎馬像がある。ただ、こはレプリカで、本物はカステルヴェッキオ城
の博物館にあるという。
ここでフリータイムとなり、教会を外から眺めてからシニョーリ広場広場に戻り、開催
中の市場をのぞいたりして、17時15分に広場の隅にある塔の前に集合する。
これでベローナ観光を終え、旧市街を進んでアディジェ川沿いに出る。
橋の向こうの建物群やかなりの流量の川の流れなどを眺めながら橋際のバス駐車場まで
戻り、17時30分に出発した。
バスは郊外に出て高みに上がり、高台から左右に移りゆく田園地帯や新しい住宅地を眺
めながら進む。
ベローナ中心部から南南東に約6㎞、宿泊するホテル、ベスト ウェスタン CTC ベロー
ナには18時10分に入った。 (天気 曇、歩数 14,500)
海外旅行ランキング
にほんブログ村
== シルミオーネとベローナ観光へ〈後半〉 ==
イタリア北部の古都ベローナには15時30分過ぎに着いた。
ベローナ(Verona)は、ミラノやシルミオーネのあるロンバルディア州の東側、ヴェネ
ト州の西端近くに位置し、周辺地域を含む人口約25万人の基礎自治体でベローナ県の県
都。
周囲を緩やかな丘に抱かれた町の中心部をアディジェ(Adige)川がゆったりと蛇行して
流れ、古代ローマ時代から芸術、文化、農業、商業の中心地として北イタリア繁栄の鍵を
握る町だったという。
いまも古代ローマ時代の円形競技場が残り、町の象徴になっているほか、中世の町並み
がよく残っていて、2000年には「ベローナ市街」として町全体がユネスコの世界遺産
(文化遺産)に登録されている。
また、シェイクスピアの戯曲『ベローナの二紳士』『ロミオとジュリエット』の舞台と
しても知られている。
バスを下りて現地ガイド・クロサキさんの案内で、アディジェ川にかかるスカリジェレ
(Scaligero)橋を眺めながら進み、橋に続くカステルヴェッキオ(Castelvecchio)城に向
かう。
「カステルヴェッキオ」とは古い城という意味で、城は14世紀半ばに建てられ、中は
美術館になっているという。
城からは、豊富な流れのアディジェ川が望まれる。
対岸に見える塔はサン ゼーノ マッジョーレ教会。
城門をくぐって旧市街に入り、南東に少し進んでブラ(Bra)広場へ。
この広場はイタリアで一番広い広場のようで、大勢の人で賑わう。
広場の南東側には市庁舎がある。
広場の一角に騎馬像があった。ヴィットリオ・エマヌエーレ2世の騎馬像のよう。
ヴィットリオ・エマヌエーレ2世はサルデーニャ王国の最後の国王(1849~61)
で、イタリア王国初代国王(在位1861~78)でもあり、統一イタリアの象徴として
国民から敬愛されてるという。
近くの噴水は、ベローナの姉妹都市・ミュンヘンから寄贈されたもので、「アルプス噴
水」と呼ばれているとか。
市庁舎の左手、広場の東北側に目につくのがローマのコロッセオをひと回り小さくした
ような建物、アレーナ(円形闘技場)。
古代ローマ時代の1世紀に城壁外に建てられたが、3世紀に防衛の目的でここに移され
たとのこと。最初の頃は人と人の闘技が行われ、2世紀頃からは人間対猛獣の闘技が行わ
れていたよう。
アレーナは、コロッセオより小さいが長径約140m、短径約110mもあり、保存状
態が良く音響にも優れていることから18世紀以降には曲芸、バレエなどの様々な用途に
使われるようになる。
1913年に野外オペラ・フェスティバルが行われ、有名なオペラ歌手のマリア・カラ
スがイタリア・デビューを飾り、以後夏の野外オペラフェスティバルなどの催しが開催さ
れているようだ。でも、外から見る壁面はかなり崩れたところが見られた。
観光客などで賑わう細い通りを進んで建物のゲートをくぐり、ベローナ人気の観光スポ
ット、ジュリエットの家の前へ。
シェークスピアの名作「ロメオとジュリエット」の舞台といわれる13世紀建造のスカ
ラ家である。
2階のバルコニーが、ジュリエットがロメオと愛を交わしたところ。その下にはジュリ
エットのブロンズ像があり、胸に触ると幸せな結婚ができるといわれ、たくさんの人に触
られ光っていた。
北に少しで、周囲を建物に囲まれたシニョーリ(Signori)広場へ。その中で南側の目立
つ高い塔はラジョーネ(Ragione)宮のランベルティ(Lamberti)の塔。
ベローナで一番高い建物で、途中まではエレベーターもあるが全部階段で上がると368
段あり、街全体が世界遺産のベローナの素晴らしい街並みが一望できるという。
広場には白いテントの露店がたくさん並んでいて大賑わい。
広場の一角には、スカラ1世のもと、この地で亡命生活を送ったというダンテの像が立
っている。
背後の建物はコンシリオの回廊で、ベネツィアン・ルネッサンス初期のフラ・ジョコン
ドの秀作とか。かつてはここに議会が置かれたこともあるという。
それに接した右手はベローナ県庁舎で、スカラ家により13世紀に建てられたらしい。
広場の南側にあるラジョーネ宮の壁面は、たくさんの彫刻に彩られていた。
シニョーリ広場の東側のゲートを抜け、サンタ・マリア・アンティカ(St.Maria Antica)
教会の前に行く。
そこにある独特の建造物はスカラ家の霊廟で、ベローナの領主たちの墓碑として建てら
れたとか。スカラ家は、1260~1387年にベローナを支配したという。
霊廟を囲む鉄柵には、スカラ家の紋章(階段)が形取られており、霊廟の最上部には、
カングランデ1世の騎馬像がある。ただ、こはレプリカで、本物はカステルヴェッキオ城
の博物館にあるという。
ここでフリータイムとなり、教会を外から眺めてからシニョーリ広場広場に戻り、開催
中の市場をのぞいたりして、17時15分に広場の隅にある塔の前に集合する。
これでベローナ観光を終え、旧市街を進んでアディジェ川沿いに出る。
橋の向こうの建物群やかなりの流量の川の流れなどを眺めながら橋際のバス駐車場まで
戻り、17時30分に出発した。
バスは郊外に出て高みに上がり、高台から左右に移りゆく田園地帯や新しい住宅地を眺
めながら進む。
ベローナ中心部から南南東に約6㎞、宿泊するホテル、ベスト ウェスタン CTC ベロー
ナには18時10分に入った。 (天気 曇、歩数 14,500)
海外旅行ランキング
にほんブログ村
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます