あるきメデス

あちこちを歩いて、見たこと、聞いたこと、知ったこと、感じたことなどを…

春の花に冷たい季節外れの雪(埼玉・所沢)

2015-04-08 11:54:45 | 所沢だより
 2015年4月8日(水)

 朝起きて外を見たら雪景色、昨夜の予報ではわが家の周辺まで降るとは思っていなかっ
たのでビックリ! 連日の花便りから一転、今日は真冬の様相に…。


 4月の雪は、私は不在だった2015年4月15~16日以来、その前の降雪は、私の
記録では1988年4月18日で、その時は10㎝前後の積雪だったようです。

 2015年4月15日には、やまさんたちと「国際ウオーキングトレイル実踏」で、富
士五湖のひとつ山中湖畔のペンションに泊まり、朝起きたらいっぱいの雪でした。その日
は三国峠越えでしたが、積もった雪の中を峠に上がったことが思い出されます。

 今朝の雪で庭の草木も雪をまといました。


    

        

         


 咲き出したニホンサクラソウやチューリップも冷たそう。
    

 昨年植え替えた近くの茶畑。


 その向こうは、花の終わったばかりのプラムでしょうか。


 散りかけているソメイヨシノの若木。


 このところウグイスのさえずりで賑やかだったクヌギ林も、今日は静かです。





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都県境の柳瀬川周辺をカントリーウオーク(東京・埼玉)

2015-04-07 15:01:34 | カントリーウオーク
 2015年4月5日(日)

 ソメイヨシノが見頃だがあいにくの小雨の中、カントリーウオークグループの第222
回例会に参加する。集合地はJR武蔵野線の新秋津駅。集まったメンバーは4組に分かれ
て、10時8分にスタートした。
 
 == 空堀川右岸から柳瀬川右岸へ ==
 
 まずは、駅の西北すぐ近くの秋津神社へ。朱塗りの柱と白壁の拝殿はコンクリート造り
だが、覆屋の中の本殿には仙人などの精巧な木彫が施されていた。


 西武池袋線の踏み切りを渡り、右折してJR武蔵野線をこ道橋で越え、野塩一丁目の住
宅地を東進して明治薬科大正門前に出る。休日は園内の薬草園が公開のはずだが、今日は
西武鉄道のウオーキングの影響か、閉は閉ざされていた。


 東を流れる空堀川の橋を渡り、右岸沿いに残る清瀬中里緑地保全地域の遊歩道に入る。
今日まで「清瀬カタクリまつり」を開催中だが、わずかに残るカタクリも花のピークは過
ぎていた。
        

 でも、斜面林の広葉樹は、やわらかな若葉の彩りを見せ始めている。
 

 保全地域を抜けて東へ、清瀬四小前を通過して中里二丁目の東光院に行く。


 シダレザクラとソメイヨシノが見頃で、下枝を切って高く仕立てたイチョウも目に付く。
      

 北側で都道15号・小金井街道を横断して、柳瀬川右岸に設けられた「柳瀬川回廊」と
呼ぶ遊歩道を下流に向かう。今日開催中の西武鉄道のウオーキング参加者と次々に行き交
うので、堤外に下りて芝生の道に回る。


 対岸の満開のソメイヨシノ、流れ沿いのヤマザクラやハナモモ、流れに泳ぐカルガモや
アイガモなどを眺めながら進む。



 対岸に、清瀬金山緑地公園の萌え出る若葉の木々が近づき、金山橋を過ぎると右岸堤防
上には満開の桜並木が続いている。


 桜並木の南側に並ぶ中里団地の間を抜けるに次の三差路で南側への道路に入り、団地南
側の斜面林に下ると、この緑地にもわずかながらカタクリが咲き残っていた。

 斜面林と団地の間の土の道を東進したが、次の道路のところで行き止まり。横断する道
路に出て再度右岸堤外に回り、ちょうちんの下がるソメイヨシノの花の下を進む。
      

 広い堤防には桜まつりの屋台も出ていたが、雨で来客は少なそう。


 城前橋のそばまで進み、そばの昼食地、下宿地域市民センターに12時18分に着いた。

 雨が止まないので館内ロビーと玄関左手に分かれて座り、昼食をする。
 
 == 滝の城址から柳瀬川左岸を逆行して東所沢へ ==

 13時15分に出発し、すぐ先の旧森田家住宅に行く。市内野塩にあった江戸時代中期
の農家を移築したもので、4月から土日は公開されていて、自由に入って建物内部が見ら
れる。
    
 土間のかまどには火が入り、いろりのある部屋の隣には古い機織り機も残され、柱も床
も黒光りしている。
        

    
 裏にはつるべ井戸があり、玄関を入った上には、わらでつくった大蛇が飾られていた。


      
 鳥居の横に、市の天然記念物で樹高26m、樹齢350年を越えるという大ケヤキの立
つ八幡神社を抜けて、隣接する円通寺へ。

 天保15年(1844)再建という長屋門は市文化財。暦王3年(1340)の創建と
いわれ、清瀬市内では最古の寺で、本堂横のシダレザクラが咲き始めていた。本堂前のシ
キミも花盛り。
      

 山門のそばに、平成19年当時の住職が奈良県の尋常高等小学校時代の同級生で、石材
店の長男だった中尾邦三作の弘法大師石像が安置されている。中尾氏は太平洋戦争中にビ
ルマで24歳の時に戦死したという。
         

 地域市民センター近くの三差路まで戻ると、道路を挟む木の間に旧森田家住宅で見たの
と同様な、わらの大蛇が下がっていた。
    

 都県境の城前橋を渡って所沢市に入り、柳瀬川左岸沿いに咲くソメイヨシノを背に記念
撮影をする。


 背後の滝の城址公園に入ると、JR武蔵野線の高架橋そばに大きな東屋(あずまや)が
あった。



 そばにソメイヨシノも咲き競っているので花見の宴の場として入り、14時半頃までの
1時間近く歓談する。
    

 公園内を台地下まで進んで淡い新緑の下を東に回り、滝ノ城址の東側斜面を上がって城
集落に入る。集落を抜ける旧道を西進して行くと、民家の庭に色鮮やかなミツバツツジが
咲いていた。
    


 北側から城址公園の遊歩道に戻り、空堀や三の丸跡などを回り、本丸跡にある城山神社
境内へ。


 滝ノ城は北条氏側の持ち城と考えられ、八王子の滝山城の支城といわれ、天正18年
(1590)、豊臣秀吉の小田原城攻略の際、落城したものと考えられるという。

 南面が落ち込んでいるので、通過してきた柳瀬川沿いの桜並木や中里団地などの展望が
広がる。


 西側の車道を下って城前橋の手前まで戻り、柳瀬川左岸沿いを午前中とは逆行して上流
に向かう。


    
 堤防上の大きなクヌギにたくさんの花が下がり、流れのそばには色鮮やかなハナモモが
咲く。



 清瀬金山緑地公園に入り、二つの池沿いの木道を進む。


 ヤナギなどの茂る湿地側の水たまりに、真っ黒に固まるおびただしいオタマジャクシが
群がり、二つ目の池の護岸上にはカワセミが見えた。
    


 テントの下でバーベキューを楽しむ幾つかのグループを見下ろし、金山橋北側のトイレ
付近で小休止する。そばの木の枝に、4羽のニワトリが止まっていた。
    


 南側、三つ目の池の向こうの、若木のシダレザクラが池に影を映し、芝生広場の大きな
ハクモクレンも花盛り。



 橋から延びる車道を北進して、本郷集落の東福寺に入る。東側には社殿造りの建物も並
んでいる。


      
 境内のシダレザクラもほぼ満開。本堂背後の急石段を上がると、大きな白亜の守護観音
像が立ち、観音像前からは柳瀬川沿いの展望が広がる。


 西側から観音像の背後に回る車道を台地上に出て、畑の中の農道を進み、ゴールのJR
東所沢駅には16時58分に着いた。

(参加 16人、天気 雨後曇、距離 11㎞、地図(1/2.5万) 志木、所沢、
 歩行地 東村山市、清瀬市、所沢市、歩数 20,700)




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所沢市小手指町、砂川堀のシダレザクラ(埼玉)

2015-04-06 17:04:56 | 所沢だより
 2015年4月6日(月)

 週末の3日間は曇天や小雨模様で、見頃の桜の彩りもいまひとつでしたが、今日午前中
は青空が広がったので、市内ウオーキングを兼ねて、小手指町(こてさしちょう)2丁目
を流れる砂川堀(すながわぼり)沿いの、シダレザクラを見に出かけました。

 シダレザクラの並木は、ここ西武鉄道小手指車両基地の北側から、小手指1丁目の小手
指公園のそばまでの500m前後にわたって続いています。

 この辺りは、両岸の木がほぼ見頃でした。


      

        

    

 曇天の一昨日も来て見ましたが、青空の今日とは彩りが違っていました。


 シダレザクラは、砂川堀の両岸に植えられています。このところの小雨で流れはわずか、
護岸もコンクリートタイルとコンクリート張りで、見栄えはよくありませんが、両側に住
宅が迫っているのでこれ以上川幅を広げられず、仕方ないのかもしれません。
      

           右岸にある住宅の、背の高いハナモモも花盛り。
          

      

         

 両岸に狭い車道がありますが、日当たりのよい右岸沿いを進みます。


    



    

        

 ところどころにある橋からの眺め。


 ときどきは振り返り見て。


        

 さらに前進します。


 沿道の民家の垣根下も、花に彩られています。
 

 この辺りで左岸の道に回り、振り返り見る道筋。


    

 この先は花のピークを過ぎた木が多く、若葉の彩りが増えてきました・。


 こちらのお宅の庭では、毎年きれいなハナモモが見られますが、今年も見ごろでした。
    

        

     ボケやミツバツツジもあります。
    

 広い車道を横断して東端まで進んで、その先の小手指公園に入りました。静態保存され
ているSLのD51118号機の上に、散り始めたソメイヨシノが花びらを落としていま
した。


 公園内の別の桜は花盛り。


    



 小手指駅に近いスーパーマーケットなどで少しの買い物をして、さらに30分近く歩い
て帰宅しました。



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所沢・東川沿いの桜も見頃(埼玉)

2015-04-04 18:45:27 | 所沢だより
 2015年4月2日(木)

 所沢航空記念公園の桜を見た後、南側を流れる東川(あずまがわ)沿いの桜並木のお花
見もすることにして、公園の東南端から国道463号を横断し、南側の東川松井橋に行き、
下流(東)に向かって川沿いの道路を進みます。


 両岸のソメイヨシノは、ほぼ満開でした。






 川沿いにはぼんぼりも吊されています。


 ソメイヨシノに混じって、色濃いシダレザクラも。


 少し先ではもう花が散り始めていて、流れは花筏(はないかだ)になっていました。


 左岸沿いの道。


    

         この辺りも花筏です。
        

    

 この先、流れは右に左にとカーブが増えてきました。


      



      

 ところどころにある橋から眺める、桜のトンネル。






 さらに下流へと進みました。








 シダレザクラの頭部。


 この辺りの木は、みな満開のよう。








 まだ桜並木は続きますが、左岸沿いの車道が離れたこの辺りで引き返すことにします。


 対岸の道路から見たりして川沿いを戻り、所沢航空記念公園中央部の南側にある熊野神
社に入りました。中の鳥居には、魔除けの龍がからみついています。


 今年もお花見のできたことに感謝して、拝殿に参拝しました。





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見頃になった所沢航空記念公園の桜(埼玉)

2015-04-03 18:06:44 | 所沢だより
 2015年4月2日(木)

 快晴となった今日は、見頃になったと思われる所沢航空記念公園と東川(あずまがわ)
のお花見ウオーキングに出かけました。

 西武新宿線の航空公園駅東口を出たところには、もと全日空で使われたYS-11型中
型旅客機が展示されていますが、まずはその南側のソメイヨシノから。


 公園の南西端にある、テニスコートの方に向かう散策路沿い。


 この横から市道をまたぐ跨道橋を渡り、公園内を東に向かいます。市立図書館の南側一
帯は緩やかな起伏の周辺にソメイヨシノが多く、家族連れやグループの人達が、お花見を
楽しんでいました。




    



 花の下に少しだけ見えるのは、県立所沢航空発祥記念館です。


 南側の沈床茶園と呼ぶ辺りは、日本初の飛行場、所沢飛行場の最初の滑走路のあったと
ころ。その南側からの眺めで、背後の建物は所沢市役所。


 沈床茶園の東北、公園中央の放送塔近くには、もと航空自衛隊入間基地所属のC-46
型輸送機が展示されています。


 沈床花園の東端付近には、ジェット機をかたどった植え込みが。


 南側のロウバイ園の横で、1本だけのびのびと枝を広げたソメイヨシノ。


 ロータリーになっている中央部の放送塔の周囲にも、ソメイヨシノが並んでいます。


 花の向こうは、C-46型輸送機と所沢航空発祥記念館。


 ロータリーの南東側は、「花の丘」と呼ぶ花壇。その一部、シバザクラの向こうのシダ
レザクラも、満開にはもう少しながらかなり見頃に。


      

         

 そばにもう1本、色濃いシダレザクラもかなり開花しています。


 花壇の南東側下部、「むさしの川」と呼ぶせせらぎの周辺のケヤキも、彩りを見せてき
ました。


 こちらの芝生斜面では、伸び伸びと遊ぶこどもの姿が目に付きます。


 むさしの川沿いに並ぶヤナギも、やわらかな彩りに。


 時計塔の東側では、シャクナゲも咲き出していました。




    

 時計塔の東北は広い芝生広場で、その向こうの遊歩道沿いのソメイヨシノの並木。


 時計塔の東側から南に緩やかに下るジョギングコース沿い。




 この辺りの木が、いちばん見頃のよう。


 グループでのお花見の宴。


 東側から見たヤナギの芽吹き。


 日本最初の航空機遭難事故の犠牲者をいたむ、木村・徳川中尉像の周辺。


 公園の東部にも、ソメイヨシノが何本も並んでいます。




 公園の東南端、ジョギングコースのスタート点近くから公園を出ました。次回は、南側
を東西に走る東川沿いのソメイヨシノを紹介します。  




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信玄棒道・谷戸城跡・金生遺跡などを巡る(山梨)

2015-04-02 20:41:34 | カントリーウオーク
 2015年3月31日(火)

 「青春18きっぷ」の4回目を使い、山梨県北杜市(ほくとし)の旧跡を訪ねることにし
た。6時直前に自宅を出て、新秋津から西国分寺、立川、甲府、小淵沢で乗り継ぎ、10
時5分にJR小海線の甲斐小泉駅に下りた。


 甲府盆地のソメイヨシノは満開だったが、標高1,000mを超す駅の周辺はつぼみの
まま。この地、北杜市は、国蝶オオムラサキの全国一の生息地で、オオムラサキが市の昆
虫。それにちなみ、無人の駅舎はチョウのデザインが施されている。


 駅のそばに、近代的デザインの建物「平山郁夫シルクロード美術館」がある。


 駅前の車道を西に少しで「小荒間古戦場跡」碑が立ち、そばに、武田信玄が腰掛けたと
いう「信玄公御座石」が残されていた。
    

 天文9年(1540)、信濃の村上義清の軍勢3,500が押し寄せてきたとき、武田
晴信(信玄)が旗本を率いて勝利を得たところとか。これから向かうのは、その信玄が
軍用道路とした「上の棒道(ぼうみち)」である。

 道路の南側には、残雪の甲斐駒ヶ岳やアサヨ峰、わずかに顔を見せる北岳など、南アル
プス北面の連峰が見晴らせる。

       北岳        アサヨ峰      甲斐駒ヶ岳            


 甲斐小泉郵便局の正面壁面の掲示に誘われ、はがきを買って風景入日付印を押してもら
う。すぐ先、火の見やぐらのある三差路の南側の広葉樹林からは、「三分一(さんぶいち)
湧水」が湧き出ている。

 「日本名水百選」に選ばれている「八ヶ岳南麓高原湧水群」のひとつで、湧水量は1日
約8,500トンあり、水温は年間を通じて10℃前後という。


 下流の村々において湧水の利用をめぐって長年続いた水争いを治めるため、江戸時代に
湧水を3方向の村落に3分の1ずつ平等に分配できるようしたのが、湧水の名の由来とか。


 ここには2007年10月3日に、やまさんの「国際ウオーキングトレイル実踏」で訪
ねており、7年半ぶりの再訪。当日は、小海線の北側の信玄棒道を歩いたが、今日は南に
延びる上の棒道に向かう。

 湧水の東側、小荒間東集落を貫く車道を南東に下ると、峡北地方に残る唯一のものとい
う水車小屋があった。



 そばのY字路で車道は右に分かれ、小さな火の見やぐらのそばに西国三十三観音21番
の聖観音を刻んだ石碑が立ち、そこからが「上の棒道」である。
      

          
 その先にも20番観音立像があり、水道タンクの辺りからは林間となり、消火栓のある
Y字路で舗装路と分かれた。この先、棒道は緩やかなカーブはあるものの、ほぼ真っ直ぐ
に下る土の道となる。

 両側の林間には、別荘らしい建物が点々と見られる。両側に残るという観音石を探しな
がら進むと、頭部が折れた石の先に大きな松が立ち、下に11番観音がある。
      

 レインボーラインが棒道を横切るところには、観音像とは別の石碑が立つ。松林の中の
Y字路には8番観音像があり、傍らの木板に、かすれて読みにくいが背後に刻まれている
御詠歌が記されていた
          

     
 幾分別荘が増えた後、カラマツ林の入口付近には、5番観音像らしいのが立つ。棒道が
左から近づいた鳩川を渡る手前には、「嘉永2年(1849)」と読める観音像と数基の
石仏が集められていた。
        

 棒道はここまでで、車も通れるくらいの幅員があるが、鳩川を挟んで東側に平行する車
道があるので、車の通過は1台もなかった。

 宮上集落に入り、大泉道路を横断する。前方の展望が開け、富士山の上部がうっすらと
姿を現した。
                            金峰山  

 東側の集落の向こうには奥秩父の金峰山(きんぷさん)らしい残雪の山並みが望まれ、
南東には金ヶ岳と茅ヶ岳(かやがたけ)らしいピークが見える。

                 金ヶ岳    茅が岳


 集落の中ほどから東進して、体育館と思われる大きな建物の北側を通過する。泉中の校
舎の背後には、八ヶ岳連峰南面の長い稜線が広がる。南側の甲斐駒ヶ岳の上を飛行機が雲
を残して飛び去る。



 泉中に接した安楽寺に入る。本堂前に大きなシダレザクラがあるが、まだつぼみは小さ
い。りっぱな松など植栽の多い境内はよく手入れされ、本堂前には新しい「釈迦十三仏像」
が並ぶ。


 正午が近いので庫裡(くり)の前におられたご住職の奥様に断り、本堂前の階段で昼食
をさせてもらう。シダレザクラの見頃は、例年4月中旬ごろとのことだった。

 道路を挟んで南側にも寺の建物↓が見える。昼食後に回ったら「市指定文化財 安楽寺
天井龍の図」の標柱があるが、正面の扉は施錠されていて拝観はできない。


      庭のナンテンが、まだたくさんの実をつけていた。
     

 春霞が幾分減ったのか、富士山上部が午前中よりは見えるようになってきた。



 東に見える谷戸城山(やとじょうやま)(862m)↑に向かう。町屋集落の東に出ると
田園地帯となり、八ヶ岳南面の展望がいっそうよくなる。


 北面から谷戸城山に上がろうとしたら、手前右手に思いがけず、近年開館したらしい
「北杜市考古資料館」があったので、先に入館することにした(入館料200円)。


 2階建て建物には3つの常設展示室と企画展示室がある。


 常設展示室では、旧石器時代から縄文時代、弥生時代から平安時代、中世などの市内の
遺跡からの出土品、説明図版、これから訪ねる谷戸城跡の模型などが展示され、企画室で
は、北杜市のサクラの見どころなどの展示があった。


    

        

 南側一帯が、国史跡の谷戸城跡。谷戸城は、平安時代末期に逸見清光(1110~68)
が築城したと伝えられ、次の代では甲斐国の広い範囲を甲斐源氏が支配することとなり、
なかでも武田信義は平家討伐に功を上げ、戦国大名となる武田家の基礎を築いたという。

 城は、流れ山と呼ばれる小山に築かれ、山頂部の一の郭(くるわ)を中心に、二から五
までの郭を同心円状に配し、西側には館が置かれていたと想定される六の郭が広がり、各
郭の出入口は食い違い虎口(こぐち)が多用され、空堀は等高線に沿うように横堀が発達
しているという。


 北に広がる八ヶ岳をふり返りながら帯郭(おびくるわ)↓を入り、二の郭、三の郭の北
虎口を経て一の郭虎口を入り、一の郭を一巡した。





 城跡はよく整備されていて、土塁や虎口などの様子がよく分かる。


 南西側の松林に付けられた木の段を下り、「谷戸城跡入口」の小さな木標のところで城
跡を出た。


 東南に富士山、南に広がる田園地帯や南アルプスなどを眺めながら城南集落の西側を南
下する。


 三差路を東へ、火の見やぐらと公民館の城南分館前を進むと、「谷戸城入口」の標識が
あった。



 次の十字路を右折して田んぼの中を南へ緩やかに下る。


 広大な展望が広がり、行く手には霞む南アルプス北面、背には八ヶ岳連峰、そして東に
奥秩父の金峰山などの展望を楽しみながら進むと、金生(きんせい)公園のかやぶきの休
憩所があり、道路を挟んだ西側が、復元された国史跡「金生遺跡」である。


 金生遺跡は縄文時代の遺跡で、住居跡のほかに墓や祭祀場も発見されており、日常使わ
れた土器や石器のほか、祭祀に使われる道具が大量に出土し、焼けた獣骨も見つかったと
いう。

 遺跡には3棟の建物が復元されていて、その前にはたくさんの配石遺構が並んでいた。

 金生は金精(こんせい)から転じた名称か、入口には大きな金精石が立っている。


 さらに田園地帯を南へ向かう。行く手の林は深草遺跡だというが、標識はなく入るとこ
ろもなさそうなので寄らずに通過する。


      
 次の南新居集落にも火の見やぐらが残り、その下に「蠶玉大神」碑と「萬霊塔」が立ち、
隣接してこぢんまりした妙喜院が並んでいた。


 その通りを西進して大久保集落に入り、中央自動車道を須玉30号トンネルで南に抜け
る。建岡神社前の変則五差路を右に入り、長坂上条の住宅地を進んで、JR中央線の長坂
駅に15時13分に着いた。




 駅前の観光案内所を少しだけのぞき、階段を下って上りホームに下り、15時20分発
高尾行き上り電車に乗る。

(天気 快晴、距離 10㎞、地図(1/2.5万) 小淵沢、谷戸、若神子、歩行地
 北杜市、歩数 20,000)




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