2010年12月11日
この日が雨ったか、寒かったのか分からないが、またまた室内にクロスを敷いて彫っている。これがチェーンソーアートだったらあっという間だろう~しかし、あっという間に削りすぎで落胆しているだろう。下手者は地道にノミを入れるしか無い。
木の繊維に垂直に刃を立てるのはなかなか至難の業~幅広のノミは抵抗が大きく入ろうとしないので、狭いノミで一角一角崩して行く~
木目の柔らかい所、つまり春から夏の部分は柔らかい、冬部分は堅い~そんな当たり前の事が、ノミの抵抗で分かる。
一日彫って、夜は晩酌の相手に観音様と向かい合う(笑)
2011年3月5日
写真の記録によると、なんと3ヶ月も放置していた。冬の乾燥の為、このとおり外套の裾部分に、収縮によるひび割れが入っていた。
『こりゃいかん~背割りをしておかやんだったともかく、今からでもチェーンソーを入れよう~』
観音様を背割するのは、気持ちが乗らないが、顔面が割れるなどよりも
こちらが救われる。
左のこれは、胸元のネックレスの玉~とりあえずは、大まかな丸い球に~右のダンボの耳みたいなのは、頭の被りが肩に流れている曲面~
これは額の髪飾り小さい部分が多く、脆い木はポロッと欠ける。
観音様は実はオシャレ好きで、至る所に装飾品を纏っている~精霊の段階的には人間に近い位置だからだと言う。
2011年3月13日
庭に出ているところを見ると、良い天気だったみたいだ。記録はあるが記憶があいまい
いよいよ細部に手を付けなければならない~手はまだ指無し手袋状態だ。
風になびく衣の雰囲気は出ているだろうか
横から見るとなんだか胸板が厚い気もするが~こんな比率なんだな~
2011年4月10日
さて、人事異動もなかったので、落ち着いて彫刻が出来る
今日こそは、細部を彫りあげるぞと、朝日の内に起き出す
前で手をクロスするポーズは、あまり好きではないが~仕方が無い
実は、手の指は何度か角度や指の長さを変えた~自分の指を見ながら『なんかチッと違う』を繰り返し右の様に落ち着いた。
自分の手が手本になると、何だか男っぽい手になってしまった
さて、次は足の指『足の指なんて、彫った事ねえ~』と、もがいても仕方ない~良く観察するのみ先ずは、指の長さと、甲の登り上がる角度
やはり、親指が基準爪もちゃんと付ける。
胸元のネックレス『こんな脆い木に、小さな石を彫るって~有り』ともかく、彫刻刀をこねたらポロッと欠ける
乾燥が進むと、至る所脆くなるようだちょっとカーブを滑らかにしようと、コンコンしたら、ポロッコンコン、ポロッだからもう叩きは控えることにした木工ボンドで綺麗に接着できる
いよいよ観音様の顔~これが一番難しい何度も落胆しながら、2回も鼻口を彫りなおした~それでも納得はしていない出来
これで彫りは一段落した~サンドペーパーで磨かなければならないが、今夜もまた観音様を晩酌の相手に~『アレッ、カットカットカットなんで主役みたいに、カンキロウが』撮り直しで、右の写真
これで、完成ではありません~続きは(No3)へ
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