2011年8月29~30日
暑い暑い日で、やる気もあまり出ないが刃物を使うので、そこは気を入れ直してハマってノミを振るった
だいぶ、龍らしくなったが、細部はまだまだ
夏の乾燥で、収縮が始まりヒゲに当たる細い所がひび割れてきた。
とりあえずの手当てで、木工ボンドでつないだ
ヒビも入るし、ポロッと欠けやすくもなる。
前回の時に、左ヒゲの支えでもある背中のタテガミがノミの一刀で、ポロッと欠け落ちていた
まあ、良いかとも思っていたが、左ヒゲがどうもグラグラとおぼつかない
欠けた物はすでに処分していたので、別の宛がいを探してきた
複雑な面に合わせて、接地面をカットしなければならないが、そんな時に便利なのがこの沢山の針が一列に並んだゲージ
上下模って削って、だいたい噛み合わせがピッタリと合った
裏の方は傾斜がついているので隙間が空いてしまう~木切れを挟んで固定~木工ボンドで接着した
首の下は粘土細工では首だけだったが、いざ余計な側面部分を削り落そうとしたら、非常に狭い接地面となり倒れやすい事が分かった
そこで、龍がよく掴んでいる玉を握らせることにした
ちょっと窮屈な両手をもってきた感じだが、これで底面を広げる形が出来た
そもそも、刃物の怪我って、自分から刃に身体(手・指)をもっていったり、刃を自分にもっていく事で、刃に負けて身が切れる~刃物がひとりでに飛んでくる事は無い
分かってはいるが、それでも怪我をするのは自分のミス・未熟さ以外の何ものでもない。
左写真は、間合いがいい加減で、自分で刃物を滑らせた結果
右写真は、ノミの頭を叩き損ねて、自分の指の付け根を打撲した結果黒血がよっていつまでも痛い
まあ、そんな事にもめげず、だんだんと形にはなっていった
2011年10月9~10日
3連休だが帰省しなかった
だいぶ刃物を使ったので、研ぐことにした。
砥石をコンクリートに擦って平面化これをしないと均一平面に刃は研げない。
彫刻刀も研いだ。
さて、右の袋はこれは、ベルトサンダーの集塵バックにたまった木の粉
それをとの粉と、木工ボンドと混ぜて、ひび割れを埋めるコーキング接着剤を作った
折れた角には、ドリルで穴を開け~両方を一直線に穴を開けるのは難しい~
割り箸を芯にして、接着剤でくっつける
板目には、正目(マサメ)と逆目(サカメ)がある。逆目で削ると汚くなるし、先割れして形でなくなる。
包丁会で手作りしたミネが丸いコレを使って、曲面を活かして下から上に削った。
もうひとつ、突き出しナイフを叩いて曲面の刃にした。
局面の角度が良いのか、良く切れるようになった。
右は、腹側の、あの蛇の腹のような横線をV字のノミで刻む。
一番やっかいな歯・牙をいよいよ手がけた。
現実的に、上か下のどちらかの牙をなくさないとノミは入らない。
ドリルで穴をあけ、身の長いノミで奥までひたすら彫った
歯が開くとらしくなってきた
口の前は難しい 前歯と舌~ドリルを入れようにも、隙間の余裕はあまりない
舌を削らず、上の歯を削らないような微妙な角度を探してドリルを入れた
下の歯は諦めたが、舌を出すことには成功した
歯・牙・舌が入って、凛々しくなった
現場監督みたいに、いつも進捗状況を確認にくる住宅の子供たち
作品に手を伸ばすことはかまわないが、刃物に触るのは厳禁
特に、このジャリンコ暴走族は、補助車をジャリジャリいわせて、日本刀を振りかざしてやって来る
実は、目(瞳孔)については、悩んでいた。
縦に切れた目か、丸い目か~そこでやってきた子供たちに投票を試みた
結果、全員が縦に切れた目がイイと口をそろえた事で決まった
右はこれまた包丁会で作ったチョウナまだ未完成だけど、ノミとは違う切れ味と、スピードさで威力を発揮した
作業は細部を残すだけになった
左右の爪と玉
口の中を穿(ホジ)るのは実にやっかいだった。
目は眼球いっぱいにした
あちこちの欠けた部分の接着剤が乾くように、西日のある間と車の天井に上げて今日の作業は終了~疲れた
次の後編では、いよいよ塗装で完成です。
お楽しみに
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