2017年9月2日(土)
前回までは、山から実家に持ち帰り、小径木は家に持ち帰り、大径木は実家の納屋に降ろしていることを繰り返していました。
いよいよ、薪ストーブ用の薪割りにかかりました。
実は、薪割りは小学生の頃からやっていたので、要領は分かっていました
先ずは、薪割り台座を作ります
なるべく平面(綺麗な円筒形)で、径が揃っている丸太と、鉄杭を4本準備し、4隅に杭を打ち込み固定します
薪割り要領① 丸太は、出来るだけ生しい内が柔らかく割れやすい
分かっちゃ居るけど、作業の頻度で乾いてしまいました。硬い
薪割り要領② 斧を最初に打ち込む所は、薪のヒビ割れを狙え
玉切り(写真の状態)した丸太を置いておくと、急激な乾燥によりヒビが入ります。
このヒビは、外側から中心部までの半径も届いている大きなヒビです。
※家屋の柱や、チェーンソーアートの作品でも、『背割り』として、ヒビが深く入る前にチェーンソー(ノコ)を先に入れて、深部まで入るヒビを抑えたりします。
そのヒビを狙って、斧の第1刀を打ち込みます
まあ正確にヒビに打ち込めるかは、腕しだいですが(笑)
数回打ち込んで、パーンと半割りになりました。
その半割りを、また割って、1本の玉切りから4~6本の割れ木にします。
皿を割るのも、ストレス発散の快感がありますが、玉切りがパーンと割れるのもストレス発散の快感があります
ただ、汗は噴き出します
薪は、3度汗を流してくれるって言います(伐採、薪割り、暖房)が、薪割りは夏にする仕事ではないと思います
米と麦作で生活が出来ていた子どもの頃は、一般的に山仕事は11月から2月頃の歳事でした。
早く冬にならないかなと、思います
※施設園芸の普及と、ガスや電化製品の普及で、燃料目的の薪を採取する山仕事は無くなり、山は放置されました。
綾小路風に
『あ~あれから40年畑は荒れ放題こんな大きな木が育ちました
あれから40年』
斧は古くから武器になるほど、斧での怪我は即大怪我です
事故で多いのは
①振りかぶった斧が的を外れてサイドに当たると、弾かれて左右に振り払われること
②薪の手前を狙ったとき、割れたり、外れたりして、勢い余って、自分の足先まで切り割ること
だから、勢い任せ、力任せというのは、大怪我の元です。
いつも、周りの人気に気を配り『こう打ち込めば、刃先はこうなる・・・』とか考えて打ち込むのが怪我の回避策です。
延々と、薪割りは続き、汗は滔々(トウトウ)と流れます
さて、直径20cmを超えると、一刀で割れることはまずありません。
しかし、斧は深々と打ち込んでおり、2刀目の為には、斧を引き抜かなければなりません。
実は、これにも労力を使うし、キコキコやって斧を幹から抜こうとすると、柄と金属の斧の突っ込み部分が弱ってくる原因にもなります
そこで、そもそも、打ち込んだ斧は、金矢・木割矢と同じ
要するにクサビ状態だから、そのまま叩いて打ち込めば・・・と途中からやり方を変えました
峰(斧尻)に、大きな丸太を落とすことにしました。
ちょうど峰に当てることが難しいのですが、これもだんだん当たるようになりました。
見事に、半割になり、打ち付けた丸太は向こうに転がっています。
これも、投げた後はまちがって、自分の足下に転がらないようにしなければなりません。
さて、割りながら、軽自動車の後部座席を倒して積みながらを続けたのですが・・・
タイヤが、だんだんと潰れていくのが分かりました。
用心して、途中で積むのを諦めました。
さて、実家には斧が2種類あります。
写真右が、(伐採斧)で、立ち木を伐採する時使います。これは、木目と垂直方向に木の繊維を切断できるよう、刃は薄く、鋭く、軽い特徴があります。
五木村の林家では、この伐採斧を「よき」と呼んでいました。
造りとしては、木に深く打ち込めるよう、刃渡りが狭く、峰から刃までが長い形です。
- 写真左が、(薪割り斧)で、丸太を木目の方向に分割するため刃は厚くて重く、まさにクサビに近い形状で、峰から刃までが短い形です。
- さて、下の斧を良く観てください。
こんな古い伝統的な斧の刃には、一方に3本、もう片方に4本の筋が彫られています。実は、これには意味がありますので、紹介しておきます。
これは、山の神、火の神、鉄の神に敬意をはらう意味の筋です。
四本の組み合わせは、「三を四ける(ミヲヨケル)」つまり「身を避ける」で、刃物や倒木の危険な山仕事で、事故から身を守るためのお払い・まじない・信仰として刻まれているそうです
参考に斧の種類による違い
https://www.youtube.com/watch?v=f-FLbaHoTCI
薪ストーブ薪伐採② 薪ストーブ薪伐採①
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