昼のガスパール・オカブ日記

閑人オカブの日常、つらつら思ったことなど。語るもせんなき繰り言を俳句を交えて独吟。

蠟八

2017-12-08 00:00:22 | 俳句

家族は大切であることは言うまでもない。
封建時代、日本の社会の最低単位は家族(家)であった。
明治に入り、絶対主義国家の形成が進む中で、国民・臣民の統治原理は家族主義であった。
臣民は、天皇の赤子というわけである。
終戦になって、天皇は象徴になった。
しかし、日本の家族主義は残り続けた。
松下電器(現パナソニック)の経営理念は家族主義である。
家族主義は一長一短がある。
いい意味での近代的個人主義が育ちにくいという弊害がある。
しかし、オカブは家族の重要性に焦点を当てた、家族本位の社会の在り方が望ましいと考えている。
だから、「男女共同参画」にも「子供は社会で育てる」という考えにも反対である。
これらは、母親から母親という重要な役割を奪って、一個の賃労働者の地位に貶める。
母性を奪い、母親以外の人間に子供を育てさせ、正常に育つわけがない。
少子高齢化の解消のカギは、女性の社会進出でも、保育園の増設でもないと思っている。
要は、女性が母親として安心して子育てに専念できる時期を、社会が保障し、子育てが終われば、なんらハンデなく、社会に復帰できる制度や意識を整えることが重要だと思っている。
しかし世の中は大競争の時代である。
ゆとりとかスローライフとかワークライフバランスとか耳障りのいい言葉に反して、確実にキツイ、世知辛い世の中になっている。
難しい問題である。

蠟八会巷の如仏に遭いにけり   素閑

蠟八の枯れた山田の土くれや   素閑

蠟八会肩すり合へり街の市   素閑

蠟八会しばれる足先さすりけり   素閑

蠟八会大疑団さへ冬和み   素閑

温糟の芋栗分けて食いにけり   素閑





俳句・短歌ランキング