今年も、あと数日である。
普通は、どの家も、眼も回る忙しさであろうし、我が家もそうなのだが, 全く働き手として当てにされていないオカブとしては、忙しいというよりも、居候のようで居心地が悪い。
老人だからと言えば、そうなのだろうが、まだ足も立つし、手も動く。
ただ、心が年末の忙しさを鬱陶しがって受け付けない。
いつも暇なのだから、年末くらい働けばいいのに、と自分でも思う。
去年の年末は、エルさんと信濃に行った。
この上なく楽しかった。
こういう暮の過ごし方は大歓迎なのだが・・・・
こうして年が過ぎ、老いていく。
ことほげる事もなしとは師走かな 素閑
悄然と娘と師走の千曲川 素閑
裏の家師走に新居建てにけり 素閑
師走にぞ今年に別杯交わしたり 素閑
浮き立ちて来る人思ふ師走かな 素閑
信濃路の師走の山の裳裾引き 素閑
関となる公案透せず師走かな 素閑