「朝礼」なるものを行う会社と、行わない会社とがある。
転職を重ねてきたオカブは、そのどちらでも働いた。
現役当時は、朝礼などという無駄なものは止めてしまえと思っていた。
朝礼の内容は、だいたい、昨日の数字の発表があり、部門長の訓示があり、各種連絡がある程度で、今日のITが発達したオフィスでは極めて実質に乏しいものである。
やらなくても済むことには違いない。
しかし、今では、一日の仕事の初めの区切りを付けるために朝礼を行う意味はあると思う。
職場も、人間の集団が作り出すものなので、合理を尽くしてもうまくいかないことがある。
だから、一見無駄に見える朝礼も、一方では、モラルの向上に役立っているともいえよう。
義士会に新聞の文字かすれ読む 素閑
義士会の大本堂を覆う空 素閑
義士会の闇で弾ける落花生 素閑
義士会や小路の奥に集いけり 素閑
義士会や壮士の論を承ひ 素閑
義士会や堀の艀の灯のながる 素閑