雑然とした部屋にいる。
基本、事務室で仕事部屋なのだが、自宅の一部屋なので、自然と生活空間と混然となる。
そうすると、もう収拾がつかない。
置き場所のない書類や生活用品が、押し寄せてくる。
仕方がないと諦めている。
本当は、諦めないで、整理整頓に努めるべきなのだが、オカブはこれが一番苦手である。
そこで、今年の暮れも来年の正月もガラクタに埋もれて過ごすことになりそうだ。
酢海鼠や妻子と猫にて暮らし居り 素閑
子はとぼけ酢海鼠笑い妻涙 素閑
酢海鼠や海底に届く星の影 素閑
早々に酢海鼠喰ひて店出でぬ 素閑
酢海鼠を出して主人の利いた風 素閑
酢海鼠の騒ぎの果ての月のしじま 素閑