昼のガスパール・オカブ日記

閑人オカブの日常、つらつら思ったことなど。語るもせんなき繰り言を俳句を交えて独吟。

顔見世

2017-12-13 00:52:18 | 俳句

師走も10日が過ぎ、すっかり年の瀬だ。
行事も立て込み、人々は慌ただしく、巷は華やかに彩る。
こうもしてまで、日本人は年末・年始をありがたがる。
不思議な習性だとは思うが、昔は、庶民は盆暮れしか休みを取って、家に帰り寛ぐことが許されなかった。
せめてもの命の洗濯の時期と、いやが応にも忙しいこの季節を、さらに忙しくする。
これも何かの業かもしれない。

顔見世や屋号呼ぶのも祝儀の気   素閑

顔見世や浮き立つ人の堀の上   素閑

電車告ぐ駅員独り顔見世や   素閑

苫の家に報せは届けり顔見世や   素閑

破れ障子歌舞伎正月見せにけり   素閑


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