今週の日曜日に世田谷公園に行った。
何をするでもない、ただ噴水のへりのベンチに腰掛けて、スーパーで買ってきた弁当を食って、時を過ごしただけである。
こんなひと時も、変化に乏しい日常を送っていると楽しい。
しかし、周囲から見ると、孤独な独居老人と見られたであろう。
丁度、フリーマーケットをやっていた。
周囲の華やかさに比べて、侘しさもひときわ目立ったと思う。
こんなことで、年の瀬を過ごしている。
妻ことに好けるみかんの荷を負いし 素閑
教場を出た教師らもみかん食い 素閑
山一つ芥川の色みかんとる 素閑
寄合に菓子と渋茶とみかんかな 素閑
冬嵐みかんで憩ふ炉のあたり 素閑
夜半過ぎて卓袱台置かるみかんかな 素閑