この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

バタフライ・エフェクト。

2005-05-27 23:45:41 | 新作映画
『バタフライ・エフェクト』という映画を観てきました。
もちろん先日利用できなかったサービスカードで。
アンケートにもサービスカードに関しての不満を一通り書き込んできました。笑。
ま、それはさておき。

告白しますが、自分にはリセットしたい過去があります。
なぜあのときあの選択をしてしまったのか、自分の浅慮に耐えがたくなって、後悔の念に苛まされることもしばしばです。
しかしそれは何も自分だけのことではないと思います。
誰しも多かれ少なかれ、人生において誤った選択をしてきたのではないでしょうか。

『バタフライ・エフェクト』、自分はずいぶんと哲学的な映画だなぁと思いました。
この映画の主人公エヴァンはある手段によって過去の一点に舞い戻り、そこから人生をやり直すことが出来ます。
しかしエヴァンが数度試みた人生のリセットは、運命のいたずらによってか、ことごとくさらに最悪な現在をもたらすことになります。
その最悪さが半端じゃなくて、最愛の人が自殺したり、刑務所に入ったり、母親が不治の病にかかったり、最後には○○さえ失う羽目に・・・。(○○が本当に半端じゃなく驚きます!)
結局この映画は、人生はリセットなど出来やしない、というごく当たり前のことを教えてくれました。

哲学的な、といいましたが、その理由はもう一つあって、この『バタフライ・エフェクト』は愛についての物語でもあるのです。
突然ですが、みなさんは“愛”とは何だと思いますか?(聞くのも恥ずかしいんですけどね。)
答えは人それぞれでしょうが、自分は、愛とは「自分の命よりもその人のことを大切に想うこと」だと思います。
この映画の最後のシーンで、愛する人の命を救うためにエヴァンの取った行動は、ものすごくシンプルで、しかしながら意外性に満ちていて、観ていて思わず「やられた!」と心の中でつぶやいてしまいました。
もしあなたに誰か愛する人がいて、そしてこの映画を観れば、昨日よりも少しだけその人のことを大切に想う気持ちが増すのではないか、そう思えるのです。
コメント (5)
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