『セルラー』、DVDにて鑑賞。
これはいい!
かつての香港映画のようにその日その日の現場で脚本が書き下ろされるような作品も嫌いではないですが、こういった、非常によく練られた脚本の作品を鑑賞するとやっぱり満足感が違います。
89分と短い作品時間ながら、その短さを微塵も感じさせない、ぎゅっと中身が凝縮した、いってみれば究極的にシェイプアップされたボクサーの肉体のような作品でした。
つまり、まったく無駄がない。
冒頭わずか三分で事件は起こります。
いつものように一人息子を学校に送り出したジェシカが家に戻ると、いきなり自宅に侵入して来た男たちに拉致されてしまうのです。
この時点では何が起こっているのか、ジェシカはもちろんのこと、見ているこちら側もわかりません。
場面は転換してシーサイド、ガールフレンドによりを戻そうと懇願するライアンの姿が映ります。
「あんたみたいな軽いノリの男はお断り!」
そう彼女から罵倒されるライアンはかなり情けない。ようやく仲直りの条件としてボランティアの手伝いをする約束をしますが、その手伝いも友人に押し付けるとライアンはあっさりその場から抜け出すのです。
本当に情けないぞ、ライアン!
けれど、ライアンがそのように情けなく描かれるのも実は伏線の一つ。
彼の元に一本の電話が掛けられてきます。
それは監禁部屋の壊れた電話を修理して掛けてきたジェシカの救いを求める声。
こんなボンクラ野郎に果たしてジェシカを救い出すことは出来るのか、以降見ているこちらはハラハラしっぱなしです。
本当に脚本は見事の一言で、中でも携帯電話の使われ方が本当に上手い!
携帯電話が小道具として用いられる映画では、これ以上のものはないといっても過言ではないでしょう。
俳優陣も誘拐されるジェシカ役のキム・ベイシンガーを始め、ライアン役のクリス・エバンス、スパ経営を夢見る警官役のウィリアム・H・メイシーと芸達者が揃っています。
今度の週末、何かビデオでも借りてみようかな、と思っている方にはお勧めの一本です。
これはいい!
かつての香港映画のようにその日その日の現場で脚本が書き下ろされるような作品も嫌いではないですが、こういった、非常によく練られた脚本の作品を鑑賞するとやっぱり満足感が違います。
89分と短い作品時間ながら、その短さを微塵も感じさせない、ぎゅっと中身が凝縮した、いってみれば究極的にシェイプアップされたボクサーの肉体のような作品でした。
つまり、まったく無駄がない。
冒頭わずか三分で事件は起こります。
いつものように一人息子を学校に送り出したジェシカが家に戻ると、いきなり自宅に侵入して来た男たちに拉致されてしまうのです。
この時点では何が起こっているのか、ジェシカはもちろんのこと、見ているこちら側もわかりません。
場面は転換してシーサイド、ガールフレンドによりを戻そうと懇願するライアンの姿が映ります。
「あんたみたいな軽いノリの男はお断り!」
そう彼女から罵倒されるライアンはかなり情けない。ようやく仲直りの条件としてボランティアの手伝いをする約束をしますが、その手伝いも友人に押し付けるとライアンはあっさりその場から抜け出すのです。
本当に情けないぞ、ライアン!
けれど、ライアンがそのように情けなく描かれるのも実は伏線の一つ。
彼の元に一本の電話が掛けられてきます。
それは監禁部屋の壊れた電話を修理して掛けてきたジェシカの救いを求める声。
こんなボンクラ野郎に果たしてジェシカを救い出すことは出来るのか、以降見ているこちらはハラハラしっぱなしです。
本当に脚本は見事の一言で、中でも携帯電話の使われ方が本当に上手い!
携帯電話が小道具として用いられる映画では、これ以上のものはないといっても過言ではないでしょう。
俳優陣も誘拐されるジェシカ役のキム・ベイシンガーを始め、ライアン役のクリス・エバンス、スパ経営を夢見る警官役のウィリアム・H・メイシーと芸達者が揃っています。
今度の週末、何かビデオでも借りてみようかな、と思っている方にはお勧めの一本です。