この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

『アジャストメント』、そうか、自分の人生が何もかも最悪なのは操作されていたからなのか!!

2011-05-28 21:02:32 | 新作映画
 マット・デイモン主演、ジョージ・ノルフィ監督、『アジャストメント』、5/28、ユナイテッドシネマキャナルシティ13にて鑑賞。2011年19本目。

 そうか、自分の人生が何もかも最悪なのは操作されていたからなのか!!

 と思えたらよかったんですけどね。笑。

 妄想系電波作家フィリップ・K・ディックの短編小説の映画化です(原作は未読)。
 なので、基本的なアイディアそのものは悪くないとは思うんですけれど、鑑賞後、ひどく散漫な印象しか残ってないんですよね。それどころか、タイトルすら咄嗟には思い出せなかったりして、、、いや、もしかしたら、記憶を操作されたからかもしれませんが。笑。

 半ばネタバレで恐縮ですが、本作では、神が「議長」、天使が「調整官」と呼ばれています。
 その設定自体は面白いとは思うんだけど、それだけ。存在がひどく薄っぺらいんです。

 議長曰く、近代になって人類の自主性に任せた結果、第一次世界大戦や、第二次世界大戦、キューバ危機など、戦争(やそれに類すること)が起こったのだ、と。
 いやいやいや。
 人類が戦争を始めたのは何も近代になってからってわけじゃないから。
 人類の凶暴さに関しては現代も千年前も大して変わらないと思います。

 本作を観ていたら、謎の男たちが人々の記憶を操作するところや、どこでもドアが突然現れたり消えたりするところから、アレックス・プロヤスの『ダークシティ』を思い出しました。
 でも映画的な面白さでいえば、圧倒的に『ダークシティ』の方が上です。ヴィジュアルも、音楽も、ラストのオチのつけ方の上手さも、ですが。
 観ている最中に、過去の作品のことを思い出し、あれは面白かったなぁと思うようではどうにもいただけません。

 お気に入り度は★★、お薦め度は★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
コメント (4)
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