文庫書き下ろしという出版形態には無条件で敬意を払いたくなります。
若者の活字離れが叫ばれ、郊外の本屋が次々と閉店する昨今、出版社は何を考えて二千円近くするハードカバーを出版しているのだろうと疑問に思うことがままあるからです。
その一方で文庫書き下ろしで出版された小説で満足したことはあまりないです。
米澤穂信の小市民シリーズは、面白いことは面白かったけれど、一回読めば十分て感じでしたし、宮部みゆきの『R.P.G』は、こりゃ確かにハードカバーで出版するだけのレベルじゃないなと思いました。
個人的に特に評価が低いのが有川浩の『シアター!』で、話はそこそこ面白いと思うんだけど、文章が本当にテキトーに書いたって感じられて(プロの作家には『檄を飛ばす』を「励ます」の意味に用いるのは止めて欲しい。将来それが誤用でなくなるとしても。)、ハードカバーだったらこんなふうには書かなかったのでは、と思えました。
『ビブリア古書堂の事件帖』を手に取ったのには深い理由はないです。
シンガポールに旅行に行くのに何か一冊文庫本を買っておくかな、ぐらいの気持ちでした。
しかしこれが個人的には大当たりでしたね。
旅行から帰ってきて、その足で本屋に続刊を買い求めに行きましたよ。
主人公の五浦大輔は過去のトラウマから本を読めない体質の持ち主。
そんな彼がふとした切っ掛けで古書店のうら若い女店主、篠川栞子と知り合い、本を巡る様々な謎と秘密に触れることになる…。
えっとですね、まず言いたいのがヒロインの篠川栞子が魅力的すぎるってことでしょうか。
彼女の特徴を挙げていくと、、、
1.ハッとするような美人である。
2.極度の人見知り。
3.人並み外れた読書家。また書物に関する知識がハンパじゃない。
4.卓越した推理力を持つ。
5.にもかかわらず他人の気持ちには鈍感。大輔の想いにも気づいている様子がない。
6.巨乳。
ハッキリ言わせてもらいますが、いないですよね、ハッとするような美人で読書家、しかも巨乳の女性なんて(←やたら敵を増やす発言をしない)。
いたら是非「私は美人で巨乳ですが、読書が好きですよ!」とコメントしてください。出来ればお友だちになってもらえたら嬉しいですけど(それが目的か!)。
冗談はそれぐらいにして、ともかく言いたいのはヒロインは本好きな男子の理想の女性像ってことです。つまり、本書は現代を舞台にしてはいてもある種のファンタジーってことで、ネットで本書がラノベか否かで議論されているようですが、自分はラノベである方に一票投じたいと思います。
アマゾンのレビューでは、ラノベである、だからダメだ、みたいな意見が多かったようなのですが、自分はラノベだなとは思いましたが、だからダメだなとは思いませんでした。
ハードカバーの純文学がフランス料理のフルコースだとしたら、ラノベはサクサク食べれるトーストですよね。
朝からフランス料理のフルコースなんて食べられませんしね。
本書はラノベだと思いましたが、最近読んだ小説の中で同じようにラノベだな、と思った作品があって、それは何かというと百田尚樹の『影法師』だったりします。
あの作品のどこがラノベなんだ!!とお怒りになる人がいるかもしれませんが、登場人物の一人があり得ないぐらい魅力的という点においては本書と共通すると思うのです。
しかし、『影法師』は絶賛の嵐で、本書は結構酷評する人がいたりして、、、自分には不思議です。展開に矛盾があるのはどっちも同じようなものだと思うのだけれど。
そんな感じで、自分はすごく気に入りました。
が、前述の通り低い評価を下している人も多いようです。
まぁそれはいいんですよ。
同じ本を読んで感想や評価が違うのはごくごく当たり前のことだと思っているので。
ただ、アマゾンのレビューで、本書を嫌いな理由として、主人公の身内に犯罪者がいることを挙げてる人がいました。
過去に犯罪を犯して、そのことを一切反省していない、だから主人公が嫌いとかいうならともかく、ただ単に、身内に犯罪者がいるような主人公は嫌いというのは如何なものですかね。
世の中にはいろんな人がいるものだな、ということをレビューを読んで思いました。
若者の活字離れが叫ばれ、郊外の本屋が次々と閉店する昨今、出版社は何を考えて二千円近くするハードカバーを出版しているのだろうと疑問に思うことがままあるからです。
その一方で文庫書き下ろしで出版された小説で満足したことはあまりないです。
米澤穂信の小市民シリーズは、面白いことは面白かったけれど、一回読めば十分て感じでしたし、宮部みゆきの『R.P.G』は、こりゃ確かにハードカバーで出版するだけのレベルじゃないなと思いました。
個人的に特に評価が低いのが有川浩の『シアター!』で、話はそこそこ面白いと思うんだけど、文章が本当にテキトーに書いたって感じられて(プロの作家には『檄を飛ばす』を「励ます」の意味に用いるのは止めて欲しい。将来それが誤用でなくなるとしても。)、ハードカバーだったらこんなふうには書かなかったのでは、と思えました。
『ビブリア古書堂の事件帖』を手に取ったのには深い理由はないです。
シンガポールに旅行に行くのに何か一冊文庫本を買っておくかな、ぐらいの気持ちでした。
しかしこれが個人的には大当たりでしたね。
旅行から帰ってきて、その足で本屋に続刊を買い求めに行きましたよ。
主人公の五浦大輔は過去のトラウマから本を読めない体質の持ち主。
そんな彼がふとした切っ掛けで古書店のうら若い女店主、篠川栞子と知り合い、本を巡る様々な謎と秘密に触れることになる…。
えっとですね、まず言いたいのがヒロインの篠川栞子が魅力的すぎるってことでしょうか。
彼女の特徴を挙げていくと、、、
1.ハッとするような美人である。
2.極度の人見知り。
3.人並み外れた読書家。また書物に関する知識がハンパじゃない。
4.卓越した推理力を持つ。
5.にもかかわらず他人の気持ちには鈍感。大輔の想いにも気づいている様子がない。
6.巨乳。
ハッキリ言わせてもらいますが、いないですよね、ハッとするような美人で読書家、しかも巨乳の女性なんて(←やたら敵を増やす発言をしない)。
いたら是非「私は美人で巨乳ですが、読書が好きですよ!」とコメントしてください。出来ればお友だちになってもらえたら嬉しいですけど(それが目的か!)。
冗談はそれぐらいにして、ともかく言いたいのはヒロインは本好きな男子の理想の女性像ってことです。つまり、本書は現代を舞台にしてはいてもある種のファンタジーってことで、ネットで本書がラノベか否かで議論されているようですが、自分はラノベである方に一票投じたいと思います。
アマゾンのレビューでは、ラノベである、だからダメだ、みたいな意見が多かったようなのですが、自分はラノベだなとは思いましたが、だからダメだなとは思いませんでした。
ハードカバーの純文学がフランス料理のフルコースだとしたら、ラノベはサクサク食べれるトーストですよね。
朝からフランス料理のフルコースなんて食べられませんしね。
本書はラノベだと思いましたが、最近読んだ小説の中で同じようにラノベだな、と思った作品があって、それは何かというと百田尚樹の『影法師』だったりします。
あの作品のどこがラノベなんだ!!とお怒りになる人がいるかもしれませんが、登場人物の一人があり得ないぐらい魅力的という点においては本書と共通すると思うのです。
しかし、『影法師』は絶賛の嵐で、本書は結構酷評する人がいたりして、、、自分には不思議です。展開に矛盾があるのはどっちも同じようなものだと思うのだけれど。
そんな感じで、自分はすごく気に入りました。
が、前述の通り低い評価を下している人も多いようです。
まぁそれはいいんですよ。
同じ本を読んで感想や評価が違うのはごくごく当たり前のことだと思っているので。
ただ、アマゾンのレビューで、本書を嫌いな理由として、主人公の身内に犯罪者がいることを挙げてる人がいました。
過去に犯罪を犯して、そのことを一切反省していない、だから主人公が嫌いとかいうならともかく、ただ単に、身内に犯罪者がいるような主人公は嫌いというのは如何なものですかね。
世の中にはいろんな人がいるものだな、ということをレビューを読んで思いました。