この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

全然ホラー映画じゃなかった『ドクター・スリープ』。

2019-12-01 23:58:31 | 新作映画
 スティーブン・キング原作、マイク・フラナガン監督、ユアン・マクレガー主演、『ドクター・スリープ』、11/30、Tジョイ久留米にて鑑賞。2019年57本目。


 時ならぬスティーブン・キングブームが映画界に訪れているようです。
 先月は『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』が公開され、今月は『ドクター・スリープ』が公開中で、来月には『ペット・セメタリー』が公開されます。
 一体何事が起きているんだ?と思わずにはいられません。
 もちろんキングが「ホラーの帝王」と呼ばれていることを知っていたとしても、です。
 例えば手塚治虫の作品が三ヶ月連続で劇場公開されたら、何事?と思わずにはいられませんよね。
 何か理由があるのか、それとも偶然なのか、いや、考えてもわからなかったのですが。笑。

 スティーブン・キングを指して「ホラーの帝王」だと述べました。
 実際には非ホラー系の作品も多く上梓しているキングですが、やはりそういうイメージは強いです。
 そしてキングの原作映画の中でもっとも著名と言っていいホラー映画はスタンリー・キューブリックの手による『シャイニング』だと思いますが、その続編映画である『ドクター・スリープ』も当然ホラー映画だと思っていました。

 が、実際観てみるとこれが違っていたんですよね。
 一言で言えば(ネタバレになりますが)正義の超能力少女と不死の命を持つ魔女が率いる邪悪な集団の戦いを描いたバトル映画でした。
 本作のユニークな点はこの超能力少女が結構強い、、、というか今流行りの言葉で言えばほとんどチートである、ってことでしょうか。
 魔女に対して自ら敢然と戦いを挑み、罠を仕掛け、邪悪なるものを一掃する、そういうバトル映画ってありそうでなかったように思えます。
 
 キングの原作をどこまで踏襲しているかは知りませんが、純粋にホラー映画を見たくて本作を観に行った人はそのバトル映画っぷりに面食らうのではないか、って思いますね。
 自分は逆にひたすら鬱々としていて心臓に悪いホラー映画なのだろうと思って観に行って、実はバトル映画だったので、スカッとしましたけどね。笑。

 まぁ心臓に悪いホラー映画を観たいという方は来月の『ペット・セメタリー』に期待しましょう。


 
 お気に入り度★★★☆、お薦め度★★★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする