おもしろきこともなき世を おもしろく すみなすものは・・・

セロ弾き 呑み鉄 蕎麦打ち~趣味とともに楽しく過ごしたい今日この頃

呑兵衛たちの月9 その140

2013-03-25 21:35:18 | 
 福島第1原発の警戒区域の見直しで、今日から、富岡町に入ることができるようになった。被災状況など、現状を把握するため、職場の同僚と富岡町に向かった。その同僚、もともと富岡町から通勤していたのだが、事故により最近まで避難生活を送っていた。現在は、いわきに住居を購入している。
 1月下旬には、楢葉町まで行った。町境には検問があり、大阪府警の方が警備していた。今日は、そこを通り越して、さらに北上。昨日、安倍総理が視察したJR常磐線・富岡駅に向かった。以前は駅から海を眺めることはできなかったのだが、津波が家々を押し流してしまったので、海と水平線を、そして沖には船が航行している姿を見ることができた。崩れかかった家、罹災した自家用車・・・。2011年3月11日で時間は止まっている。途中、何台かバスとすれ違ったのだが、中には防護服を着た原発作業員が疲れ切った様子で乗っていた。
 同僚の家に近づくと、放射線量は1μSv/hを超える。家の鍵を開けたのだが、占めきった空間はカビの温床、臭いがきつかった。

 震災からの復旧・復興が進む中、まだ、何もすることができない地があることを忘れてはいけない。

 ということで、ありったけの小銭かき集め、今日もこんなに呑んじゃった。呑兵衛たちの月9、類氏は今日も旨そうに呑んでいる。

 今日は、東西線・木場。江戸時代から続く材木の町だ。
 まずは街散策。「ゴリラ・スポット」というレンタルスペースへ。店主はマイケル・ジャクソンのファンとのこと。実際に会っているそうだ。レンタルスペースは、ダンスレッスンなど、24時間使用できる。江戸時代から続く伝統の街に、新しい風邪が吹き始めているのか。

 暗がりになり、類氏は「大衆割烹 魚松 酔月」へ。名前の通り、魚屋の直営店。鮮魚は折り紙付きだ。
 まずは、とりあえずの生ビール。手元にはしっかりとマイ箸が置いてある。ブリのアラで12時間煮込み、丸1日寝かせた「大根煮」は巨大。お酒をホッピーにして、銀鮭のカマを注文。これもでかい。ちなみに、お店のカウンターは椋の1枚板、貴重品とのことだ。
 そして、いつものように御常連の元へ乱入。今日は近所の美女軍団と若者の集団。ただ、乾杯に留め、お裾分けはいただかなかった。牡蠣フライは大降りのカキを生パン粉で揚げる。旨そうだ。こうなると日本酒、灘の酒「福徳長」、辛口すっきり。〆に茨城産のアンコウ鍋。東京は醤油ベースのイメージであるが、このお店八丁味噌ベースとのこと。いわきでは、アンコウ鍋は通称どぶ汁。味噌ベースでアンコウと野菜の水分だけで食する。これが旨し。ただ、原発事故の影響で、いわき沖のアンコウは水揚げされていない。魚屋で売られているアンコウも、北海道産やら、中国産やら。地の魚を食することができるのは、いつのことやら。

 2012年度も残すところ今日を含めてあと7日。諸々残務を整理して、新たな気持ちで新年度を迎えたい。

コメント
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