おもしろきこともなき世を おもしろく すみなすものは・・・

セロ弾き 呑み鉄 蕎麦打ち~趣味とともに楽しく過ごしたい今日この頃

博物館浴(東急文化村ザ・ミュージアム「みんなのミュシャ ミュシャからマンガへ 線の魔術」)

2019-08-25 20:20:24 | 遺跡・史跡
 東急文化村 ザ・ミュージアムでは、9月29日まで「みんなのミュシャ ミュシャからマンガへ 線の魔術」展が開催されている。






 ミュシャは、アール・ヌーボーを代表するチェコの画家であり、グラフィックデザイナーでもある。出世作は、女優サラ・ベルナールの「ジスモンダ」のポスター。この作品でアール・ヌーボーの旗手として位置づけられるとともに、サラ・ベルナールもフランス演劇界に君臨するきっかけとなり、その後もミュシャとサラのコラボ作品がつくられた。いわき市立美術館でのサラ・ベルナール展つながるものがある。


 今回の展覧会は、ミュシャが手がけたポスターなどのグラフィック作品や彼の作品に強い影響を受けた日本の明治期の文芸誌、1960年代を中心にアメリカ西海岸やロンドンで一大ムーヴメントを巻き起こしたグラフィック・アート作品、そして、日本のマンガ家やグラフィック・アーティストの作品などおよそ250点が展示されている。

 注目は、鳥や花が描かれた日本の七宝焼の壺など、19世紀後半からヨーロッパで流行したジャポニスムの工芸品。ミュシャが初期に描いた風刺画には、葛飾北斎の《北斎漫画》などの影響を見てとることもでき、画家が様々な形で日本美術からインスピレーションを受けていたことがわかる。

 また、1960-70年代にアメリカやイギリスで発売されたレコード・ジャケットやロック・ポスター、ここにもミュシャの影響を観ることができる。

 さらに、ミュシャに影響を受けた日本の文芸誌やマンガ・イラストも展示されている。ジャポニズムの影響を受けたミュシャ、そして、その影響を受け日本にミュシャが根付いている。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする